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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

エンゼル祭り!のはずが……。

2008-10-20 23:01:34 | えんぜる
「みなさまァ、きょうもォ、きてくださッてェ、ありがとうございますゥ!
 えへんッ、えへんッ!
 さあッ、これにィござるはァ……えェ~、えェ~とォ……」

  (大人買いよ、テディちゃ!と物陰からネーさの声がします)

「そ、そォでしたァ、
 おとながいィのォ、えものォ、なりィ~!
 じゃじゃァ~んッ!
 ちょこぼーるゥ、いっぱいィでスッ!」

  (スポットライト、オン!)

「さァさァ!
 せいかをォ、とくとォ、ごらんあれェッ!
 かもーんッ、えんぜるさまッ!
 えいッ!!!」

  (ファンファーレとともにチョコボールのクチバシが、オープン!)

「………みょッ??」

  (舞台裏でネーさがコケる音)

「………はずれちゃッたァ、でスゥ……ぐすすんッ」
 
  (スポットライト、ダウン……)

王冠と白球!

2008-10-20 14:00:08 | ブックス
 海を隔てたアメリカと日本の両方で、いまプロ野球が熱い?ようですね。
 こんんちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ちゃんぴおんッ、きめるゥたたかいィ、なのでスよッ、ネーさ!」

 では、その波に私たちも乗ってみましょうか。
 本日は、野球関連の御本で行きましょう!
 ホットドッグにはマスタードを!ポップコーンの準備はよろしいですか?
 はい、ドリンクも冷えたら、こちらを、どうぞ~!


            ―― アンパイヤの逆襲 ――


 著者はロン・ルチアーノさん、原著は1982年に出版されました。
 副題に『大リーグ審判奮戦記』とありますが……
 分かる御方はもう分かっておられますよね?
 この御本の英原題『THE UMPIRE STRIKES BACK』は、
 映画『スターウォーズ帝国の逆襲』のシャレだということに。
 
「むきゃはッ、ぷふふッ!」

 そうです。ネーミングのこのセンスから察せられるように、
 この御本は野球審判術や技術、競技の歴史といった
 難しい論文ではありません。
 ユーモアあふれる語り口で明かされるのは、
 『審判』さんの目からみた野球界と野球人さんたち。

 ……遙かなむかし、遠い銀河系ならぬ海の彼方では……

「ネーさ、すたーうぉーずゥ、まねしちゃだめェでスッ」

 えへん!
 ルーク何某、ではなく、ひとりの青年が球場を眺めておりました。
 彼の名は、ロン・ルチアーノさん。
 チューバッカもかくやの大男である彼は、
 優秀なフットボール選手であったのですが、
 或る日、思い立ちます。

 そうだ、審判になろう!

「……なんだかァ、『きょうといこう』みたいでスゥ……」

 プロ野球の審判になる!
 これが、簡単なようでいて、実際は難業なんです。
 資格を得るため勉強して、試験を受けて、
 下部リーグの審判の職を得たらそこで経験を積み、
 さらに申請したり適性を判断されたり……と色々あって、
 ようやく念願の大リーグ審判への道が開かれるんですね。

 ルチアーノさんもマイナーリーグで数年を過ごし、
 ついに、大リーグ審判として採用されました。
 ああ憧れのメジャーリーグ!
 
 そこにはまだ、我らがパイオニア《ノモ》さんも
 もちろん《イチロー》さんもいませんけれど、
 少年たちが夢見る場所、なんです!
 スター選手がぽかすかとホームランをかっ飛ばす世界です!

「めじゃー、でスもんねッ!」

 しかし……メジャープレイヤーともなると、
 皆さん、相当にへんてこです。
 選手だけではありません、監督だってへんてこです。
 いえ、そもそもルチアーノさん自身が、強烈な個性のへんてこさんです。

 オーバーアクションで選手よりも華麗に、アウト!セーフ!の判定を。
 興奮すれば、ストライク!ストライク!ストラーイク!!と連呼し、
 猛抗議してくる相手には情け容赦なく『退場ー!!』。

「ひゃわァ~、おそろしッ!」

 選手ではなく、裏方さんともちょっと違う、
 『審判員』という目線から綴られたメジャーリーグの裏話。
 野球を知らない御方も、笑えます!
 残念ながら、
 この御本は現在入手困難となってしまっているのですが、
 図書館や古書店で見かけたら、ぜひ一読を!
 メジャーって……こうなの?と呆れ、いえ、感心感激!ですよ♪
 野球好きさんには、特にお奨めです!

「テディちゃはァ、いちろーさんのォ、ふぁんッ!」

 ネーさはフィリーズの田口さんのファンです♪

「みなさんにィ、ぐッどらッくゥ!でスゥ~」