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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

チップスにも《桜》発見♪

2008-04-10 22:54:14 | 美味
「ネーさ、しゃしんッ、ぶれぶれェでスよッ!」

 あらら、画像がトボケちゃいました。
 あまりに正攻法な『桜』の字体に動揺したせいでしょうか。
 
「たしかにィ、でッきゃいィ~でスゥ」

 テディちゃの背丈にも負けない大きさ、ですからね。
 いま!この時季に食べなくてどうする!どどーん!!的な、
 目立ち度満点の新作お菓子は、
 『おやつカンパニー』さんの《桜チップス》。
 
「ふむッ!さくらッ♪」

 桜の花と桜葉使用、と書いてあります。
 ようし、食べちゃえ!
 各地から桜の便りが届く今こそ!
 桜のお菓子を食べるのだ!

「えいえいおォーッ!
 いただきまスッ!」

 はーい、いただきます。
 ……わっ、本当に桜の葉の味がするわ!

「ほんとだァッ!
 さくらもちィと、おなじィ、みたいィなァッ!」

 チップスの塩加減も、塩漬け桜葉の塩味を連想させるものがあります。
 桜餅が好きな御方にはウケそうなお味ですね。

「おいしィでスゥ~♪ ずずゥ~ッ」 (←濃い目の緑茶を啜る音)

 たぶん季節限定もの、なのでしょうか。
 チップスマニアさんは、早めにお店へ!

「もぐもぐもぐッ♪ ずずずゥ~~ッ♪」 (←まだまだ食べ&飲みまくり中) 

スットンキョーなミステリを捜せ!!

2008-04-10 13:53:58 | ブックス
「……すッとんきょゥ~?
 ネーさ、どォゆゥことなのでスかァ??」

 だってほら、気が滅入るような雨でしょ、テディちゃ。
 こんな時は、マジメでどよ~んと暗いヘヴィ級の御本よりも、
 明るくて、ぷふふ♪と笑えるヘンテコエンタメを!
 
「ふむむゥ~。ぷふふッ♪でスかァ~」

 では、御紹介いたしましょう。
 本日のヘンテコ、いえ失礼、本日の一冊は、こちらです!



           ―― オオブタクサの呪い ――


 
 著者はシャーロット・マクラウドさん、
 原著は1985年に、日本語版は1990年に発行されました。
 
 米国東部にあるバラクラヴァ農業大学のシャンディ教授を主人公とする、
 人気シリーズの第5作――なのですが、
 シリーズ中でもとびっきり異色の作品です。

「いしょくゥ~?? なぜェでスかッ?」

 舞台が、中世、なんです。
 
 いえいえ、シャンディ教授はね、立派な現代人さん、なんですよ。
 ところが、旅先の英国で突然……タイムスリップ?!
 中世らしきところへやってきちゃいました。
 
「た、たいむゥ???」

 一見、中世のウェールズのようですが、
 空にはグリフィンが飛び、
 王家ではお家騒動が勃発し、
 森には怪しい魔女がいて……まるで、おとぎ話の世界です。
 夢をみているのかな?と最初は考えたシャンディ教授も、
 どうやらそうではないらしいと気付きました。
   参ったなぁ、早くここを抜け出して妻が待ってる現代に帰らないと。
 はい、シャンディ教授は愛妻家さんなんですね。

「ふァァ……」

 しかし、この奇妙な中世風世界で発生中の陰謀を解明しないと、
 現代には戻れない、らしい……?
 《吟遊詩人》を名乗り、シャンディ教授は城へ乗り込みます!
 消えたグリフィンを探せ!
 ついでに殺人事件も解決せよ?
 それと、お家騒動も忘れずにね!

「むひゃッ、いそがしィッ」

 ヘンテコな設定づくめ、
 むちゃくちゃな進行のストーリー――なのですが、実はこのスタイル、
 一種の『伝統』と言えなくもありません。

 パルプ雑誌全盛時代のSFでは、この手の物語が大流行したのでした。
 
 ある日、主人公さん(ほぼ男性)は瞬間移動しちゃいます。
 ここは……火星?! (なんで火星?)
 うろうろするうち、世紀の美女(ほぼ王女さま)と恋仲になり、
 お家騒動を鎮めるために剣をふるって大活躍!
 ついには、大征服も!
 
「えェ~? むちゃくちゃァでスよゥ~」

 その無茶苦茶が売り、だったんです。
 この御本の著者マクラウドさんは無茶苦茶な、
 だけれど楽しくて面白いSF作品やファンタジーの《定型》を意識し、
 踏襲したのでしょう。
 結果、完成したのは……異世界中世ハードボイルドミステリ!

 ユニーク過ぎてついてゆけない、という御方もいるかもしれません。
 また、シリーズ第一作から読んでゆくと分かる笑いやネタが多いので、
 戸惑う場合もあるでしょう。
 しかも、現在のところ、品切れ廃版状態のようです。
 でも!
 図書館や古書店でぜひチェキを!
 笑いたっぷりのスットンキョー中世探偵物語です!
 非真面目系ミステリ大好きさんに、ぜひのお奨め、ですよ♪

「すッとんきょゥ~、ッて……こわいィ、でスゥ……」