月曜日の朝。今度はえしぇ蔵もいっしょに国連本部まで散歩し、そのまま2nd Avenueまで北上して、The Smithで朝食。
お目当ては”ニューヨークで最高”と評判のフレンチトースト。
大人気のお店で週末のブランチはなかなか入れないと聞いていたので、開店同時にいったらさすがに一番乗りだった。平日だし・・。
炭酸入りと普通のと2種類の水がサーブされるのも気が利いている。
ベーコン入りのスコーンもサービス。フレンチトーストを控えてスコーンは食べずにお持ち帰りをお願いしたら、ちゃんとしたタッパーに入れてくれた。ここの店員は白人の若者が多い印象。
ほどなく登場したバニラビーンフレンチトースト。
キャラメリゼされたバナナがたっぷりのった分厚いトーストが3切れ。
まず耳の部分のカリカリさくさく加減に感動。卵液が中までしっかり染みこんでいるのに、べちゃっと重たくなっていない生地。一口二口食べた後、「これは再現不可」とあっさり降参するえしぇ蔵。確かに作り方の想像がつかない美味しさ!
二人でフレンチトースト1皿でも朝食としては十分だったけれど、食べてみたかったアボカドトーストもオーダー。
これがまた大ヒット。カリカリにグリルした薄いハード系のパンに、たっぷりのアボカドと生野菜、そしてポーチドエッグがのっている。このトースト、日本にあったら週1で食べに行くな・・きっと。
結局、フレンチトースト1切れとトースト半分は食べきれず。
地下のトイレがユニセックスでちょっと驚いた。
なぜにトイレの中に証明写真ボックスが??
51 Street駅から地下鉄に乗って、33 Streetで降りてエンパイヤステートビルへ。
今回の旅は完全におのぼりさんを決め込んでNYの主な観光地を制覇する意気込みだったので、ネットでシティパスを購入していた。
$116で以下6つのアトラクションに入場できる9日間有効のチケットがついている。
*エンパイアステートビル(オーディオツアー含む)
*トップオブザロックまたはグッゲンハイム美術館(オーディオツアー含む)
*アメリカ自然史博物館
*自由の女神とエリスアイランドまたはサークルライン観光クルーズ
*9/11博物館またはイントレピッド海上航空宇宙博物館
*メトロポリタン美術館(同じ日に限り、メット・ブロイヤーとメット・クロイスターズの入館料含む)
6枚すべて利用するとかなりお得なのはもちろん、パスを持っているとチケットを買う行列に並ばなくていいというメリットがある。今回は主に平日に訪問したのでパスの恩恵はさほど感じなかったけれど、エンパイヤにしても週末などはかなりの行列と聞いているので、オンシーズンは買って損はないパスだと思う。ただしマンハッタンの滞在が短い場合は、計画通り回れずかえって損をしてしまう可能性もある。
1972年までの42年間、世界一の高さを誇ったエンパイヤ・ステート・ビルディングは高いだけでなく、その姿も美しい。
エントランス
シティパスでスムーズに入館し、荷物検査のところで10分ほど並んでエレベーターに乗り込み、いったん80階で降りて別のエレベータで86階の展望台へ(102階の展望台は別料金で入場可能)。
寒さと昨夜の雨で空気が澄んでいたこともあり、マンハッタンの隅々まで360度見渡すことができる。
屋外展望台なのでフェンス越しに地上320mの風を感じて爽快~。
南方面。先端はウォール街のビル群。
イーストリバーの向こうはブルックリン
セントラルパーク側は高層ビルが多いので公園はあまり見えない。
ロックフェラーセンターの展望台トップオブザロックのほうがセントラルパークビューはいい。
シティパスを利用すると同日であれば朝と夜の2回入場することができるので、夜にまた来ることにして、次の目的地へ。
今度は地下鉄で北上。
77 streetで降りてメトロポリタン美術館へ。
ニューヨークの地下鉄は古くて汚い・・メトロカードを機械に通す際、早すぎてもゆっくりでも駄目らしく、結局NY滞在中に1度でゲートが開くことはなかった。そういえば、ヒラリークリントン氏もカードの磁気が読み取られず5回もスワイプしたと報じられていた。日本なら利用者から苦情が殺到して新しいシステムを導入しそうなところだけれど・・でも何もかも便利じゃなくてもいいんじゃない・・そんな風にだんだん思えてきて、ニューヨークの魔法にかかったのかな。
77 Street からMETはけっこう遠かった。
美術館の正面階段といえばゴシップガール。
前回は春だったのでここでテイクアウトしたスウプを食べたっけ・・
いくら時間があっても足りないMET
じっくり見ていては疲労困憊してしまうので、3時間半と時間を決めて、あらかじめ回るコースを決めておくようにえしぇ蔵に言っておいた。まずはデンドゥール神殿を通り抜けてエジプト美術をちら見。
紅葉の始まったセントラルパークが美しい・・
高校のときに美術部だったえしぇ蔵は、画集で何度も眺めた絵の本物を前にして感動の嵐。
週末を避けて正解だった。フェルメールの部屋をひとり占め。贅沢!
見たい絵だけ・・と言いながら、ほとんどスルーできる絵がなく2時間ほどヨーロッパ絵画に浸って、頭が飽和状態になったので、ルーフトップガーデンで休憩。11月から春まで閉鎖されるのでぎりぎり行けてよかった♪
日本美術、甲冑のフロアは私も初めて。
日本史博士のえしぇ蔵は何家の鎧だとかすぐに分かる。
カバのウィリアムくんにお約束の「また来るね」の挨拶をしてMETを後にした。
旅では1日1美術館が理想だけれど、スケジュールの関係でこの日は2館。
ノイエギャラリーのクリムトはどうしてもはずせなかった。
まずは1階のカフェ・サバスキーでお茶。カフェは美術館以上に混んでいて20分ほど待った。
やっぱり~~!サバスキーのザッハトルテは天下一品。
濃厚なチョコとアプリコットジャムの酸味のバランスが絶妙。 甘くないホイップとの相性も抜群。
ランチを食べていなったのでウィンナーシュニッツェルを注文。
本当に薄~い。ベリーの甘いソースが不思議だけれど合う。
フェンネルのきいたポテトときゅうりのサラダが美味しかった。
旅の前に映画「黄金のアデーレ」を見て、もう一度クリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像」を見たい!と思っていたけれど、あまりに疲れていた私はカフェに残り、えしぇ蔵ひとりでギャラリーへ。
5番街のセントラルパーク沿いはミュージアム・マイル(美術館通り)と呼ばれるように、美術館が点在している。ここまで来たらグッゲンハイムのせめて外観だけでも・・。
シティパスで入館できるけれど、さすがに3美術館は無理~。
カンディンスキー好きのえしぇ蔵は後ろ髪ひかれる思いだっただろうけれど、らせん階段の写真を撮るだけで、楽しみは次回にとっておこう。
ショッピング~夜の展望台に続く。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます