Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

Butzmetz重大発表。

2008-02-28 00:24:56 | Weblog
大変残念ではあるのですが、我がバンド、Butzmetz LingerieZのドラマー、Butemetz常務こと遠藤君が、前回のButzmetz Global Editionを最後に「無期限休養」に入ることになりました。

実はライブの前に彼から告白されていたのですが、ライブ前にメンバーにシェアして変にモティベーションが下がってもなぁ、と思ったので発表のタイミングがずれてしまった、てな感じです。

思えば2000年の結成当時からここまで、ゲストを迎え入れることは多くあったものの、コア・メンバーとして頑張ってくれた彼の休養は寂しくもあります。テナーサックスの片山広明さんやパンフルートのウォルティ・ブヘリさんとのコラボも彼のフットワークがなければ到底実現しなかったでしょうから、そういう意味ではとても感謝しています。無期限休養は彼なりの思いもあることでしょうから、暖かく送り出したいと思っています。

まあ、宇宙に帰っていくウルトラマンみたいなもんで(笑)、仮に別のウルトラマンとして戻ってくると申し出られたら、歓迎しようと思っています。

誤解されると困りますが、Butzmetz LingerieZ自体は私が投げ出さない限り解散しません!いろいろ形を変えて存続させます。現在新しいドラマー候補(2人)とセッションの機会を探っている状況です。

New Butzmetzに乞うご期待!遠藤君の今後にもご期待下さい!

(Butzmetz社長)

音楽ネタその221:Donny Hathaway

2008-02-27 23:21:38 | Weblog
今宵のネタは、マーヴィン・ゲイと並ぶニュー・ソウルの旗手、Donny Hathawayにいってみよう。大好きなプレイヤー・シンガーだ。

非常に艶やかで伸びのあるヴォーカルに、ほんの少しジャズ・フレーバーが施されたピアノが魅力。ソウル・ミュージックというジャンルに括られるが、彼のリハモはおしゃれでニクイ(笑)。なんといっても、その名も"Live!"という必聴の名盤がある。ギターのコーネル・デュプリーやベースのウィリー・ウィークスといった、ソウル・ミュージックを代表する名サイドメンとのアンサンブルが素晴らしい。

映像は、彼の盟友ともいえるロバータ・フラックとのデュオ。ちょっとカントリー・ブルースっぽいアプローチがいい感じだ。

彼はわずか33歳という若さで、当時宿泊していたホテルの窓から飛び降り自殺している。同じニュー・ソウルの旗手、マーヴィン・ゲイも実父に射殺されている。あくまで想像だが、ちょうどベトナム戦争で疲弊しきっていた頃のアメリカのエンターティメント・ビジネスは彼らを追い込むのに十分なほど病んでいたのかもしれないな。

http://www.youtube.com/watch?v=qaPRQuJhFS

(Butzmetz社長)

音楽ネタその220: John McLaughlin (part2)

2008-02-26 23:44:15 | Weblog
今宵のネタは、再びなんとなく聞きたくなった、という感じでJohn McLaughlin.

いわゆるエレクトリックにシフトした後のマイルス・デイビスの元で起用され、マイルスの元から離れてからはインド音楽に傾倒するなど、独特な活動を展開してきた異色のギタリスト。以前の日記にも書いたが、確かに速いパッセージを弾ききるものの、なんだかよくわからん、という印象が強い(笑)。イギリス人ということもあるのか、ジャズの解釈も一種独特な感じがするな。

2曲ほどご紹介しよう。まずは(恐らく)BBCでの生演奏でジャズの代表的スタンダード・チューンである"Cherokee". YouTubeの紹介文に"Who said McLaughlin can't swing?"という賞賛が掲載されているが、あんまスウィングしているように思わんけどな(爆)。むしろ伴奏しているビックバンドの方がはるかにスウィングしているように思うが、マクラフリンのギター自体はすごいテクニックであることに変わりはない。少し難をいえば、こういうテンポの速い曲では、こんな感じでブリブリ弾き倒すんじゃない方がいいようにも感じるが。

http://www.youtube.com/watch?v=Om6HDUKBbzE

お次はMahavishunu Orchestraによる"One World"というセッションっぽいナンバー。混沌とした感じがクールだ。ビリー・コブハムのドラムが秀逸。ダブルネックギターの意味がイマイチわからんとこがキッチュ(爆)。

http://www.youtube.com/watch?v=Om6HDUKBbzE

(Butzmetz社長)

音楽ネタその219:小野リサ

2008-02-24 23:47:19 | Weblog
土日の時間があるときは愛車ロードスターを駆ってドライブに興じることが多い。車中では適当なCDやJ-Waveなどのラジオから流れる音楽を楽しむことにしている。

日曜日の大体夕方にやっているJ-Waveの番組で、「ノエビア・サウージ・サダージョ」というラテン音楽に特化したものがあるのだが、今日は小野リサさんが月1回のDJ担当だった。というわけで、今回のネタは小野リサさんにいってみよう。

小野リサといえばボサノバだが、彼女の声質ははっきりいってズルい(笑)。あのけだるい感じ、少しピッチが揺れた音程(決してはずれているというわけではない)、ハスキーでささやくようなスタイルこそがボサノバに一番ぴったり合うのだ。例えばソウル・ミュージックにおけるヴォーカリストのような、力強いシャウトやビブラートは、ボサノバには不要だ。

もう結構なおばちゃんだが(爆)、いつまで経っても瑞々しい雰囲気が素敵な女性だと思う。関係ないが、(ラジオの受け売りだけれども)昨年だが今年だかはボサノバの父ことアントニオ・カルロス・ジョビン生誕80周年とかで、小野リサが冠となってボサノバ・フェスタの類が企画されたらしい。

映像は、ボサノバといえばこの曲ともいえる代表的なナンバー、"Girl from Ipanema"から始まり、King of Soulことオーティス・レディングの代表作、"Dock of the Bay"のメドレー。ソウルナンバーも彼女にかかれば子守唄みたいだ(笑)。ちなみに歌声に隠れてあまり評価されることがないように思うが、小野リサは非常に良いギターを弾く。Dock of the Bayでさりげないリハモ(re-harmonization, 原曲とは異なるハーモニーをつけること)がなされているが、良いアレンジだと思う(原曲との違い、わかるかな??^^)。ご堪能あれ。

http://www.youtube.com/watch?v=iXWqLGsXgnU

(Butzmetz社長)

音楽ネタその218:佐藤允彦

2008-02-24 12:04:46 | Weblog
今日のネタは、前回の上原ひろみちゃんネタで少し取り上げた佐藤允彦氏にいってみよう。

慶応の経済学部をご卒業されているインテリということもあるのか、音楽はもちろん素晴らしいのだが、軽妙で洒脱なタッチの文章もニクイ。もう最近はとんと読まなくなってしまったが、一時期"Jazz Life"にエッセイを寄稿されていたと思う。結構好きで読んでいたものだ。

肝心の音楽だが、自らのルーツである日本人という特質にこだわった活動を展開しているように(私には)見える。非常に完成された演奏家であり、作曲家・編曲家としても超一流のアーティストだと思う。

映像は、これまた日本を代表するといっていいだろうジャズコンボ、富樫雅彦&J.J. Spirits。佐藤允彦のピアノ、富樫雅彦のパーカッション(富樫氏については別稿で触れたいと思う)、峰厚介のテナー、井野信義のベース、いわゆるオールスター。これぞ正統派ジャズ。

http://www.youtube.com/watch?v=2UuuXeHzyLE

(Butzmetz社長)

音楽ネタその217:上原ひろみ

2008-02-22 02:14:15 | Weblog
先日のライブのリハーサルが終わった後に、ゲストとして参加してくれたパンフルート奏者のウォルティ・ブヘリ氏と軽く食事に行ったのだが、この上原ひろみの話題で少し盛り上がった。彼はこの天才ピアニストにつき、「確かに手は速く動くけど、フレーズは結構ワンパターンなので飽きる」と言っていたが(笑)。

まあそれはともかく、すごいテクニックだと思う。女性とは思えないほどタッチも強力だし、何より演奏も楽曲も攻撃的。あの童顔からは到底想像できない(失礼)。

以前の日記にも書いたことがあるが、私は若い頃、結構うまいピアニストとアンサンブルを共にする経験が多く、それがためにピアノという楽器に非常にコンプレックスを持っていた。同じ和音を弾いても、ピアノの広がりにはかなわない。ピアノがいるときは、ギターのコードなど「ぶつかりがち」なので邪魔なのだ。今のように年を重ねたからこそ、ギターの良さを再認識できたようなものだが、仮に彼女と同じアンサンブルにいたとすれば、「弾くところ」がないな(爆)。

逆に、まだ若い彼女だからこそ、攻撃的なスタイルでもOKだと思うが、年齢を重ねて「間」を十分に取った演奏ができるようになった後の彼女も聞いてみたい気もする。あれだけのテクニックを持ってして、「あえて弾かなく」なったら、空恐ろしいミュージシャンになっちゃうだろな。

映像は"XYZ"という変拍子交じりの曲。佐藤允彦の楽曲のような匂いも多少感じられるが、非常にクールな曲だ。

http://www.youtube.com/watch?v=G6pgM-NVfWg

(Butzmetz社長)

Butzmetz Live On Air @ "Live Cheers"!!

2008-02-19 23:13:13 | Weblog
2月16日の吉祥寺シルバーエレファントでのライブの模様の一部が"Live Cheers"というサイトにUploadされました。是非お楽しみ下さい。

http://www.livecheers.com/top.html

適当なID/PWを使ってログインいただき(無料です)、「再放送」タグ→吉祥寺シルバーエレファント→2月16日Butzmetz Global EditionでDLしてみて下さい。テナーサックスの大御所・片山広明さん、パンフルートの魔術師・ウォルティ・ブヘリとの白熱のバトルをお楽しみいただけます。後半に登場するメタボな私のギターシンセをご堪能あれ(爆)!

(注1)約20分弱ありますのでお時間あるときに(笑)
(注2)別途YouTubeにもUploadするかもしれません。乞うご期待!

(Butzmetz社長)

音楽ネタその216:Gary Burton & Chick Corea

2008-02-19 22:20:22 | Weblog
今宵もYouTube surfによるもの。ヴィブラホンの魔術師Gary BurtonとChick Coreaのデュオだ。曲は私の大好物、Thelonious Monkによる"Monk's Dream".

以前の日記にも書いたことがあるのだが、約20年ほど前にまだ私が大学生だった頃、世間でいう夏休みを利用して、バークリー音楽院の講師が日本で集中講義をやるという企画があった。ローランドやヤマハがスポンサーになっていたと思う。簡単なテープオーディションがあり、シャレで出したら受かってしまった。行ってみると、講師団長としてゲイリー・バートンが来ていたのだ。若き日の小曽根真氏も講師の一員として「来日」していた(授業中ずーっと缶ビール飲んでて態度はすこぶる悪かったが^^)。なお、トリビアだが、生徒として、一時期カシオペアにドラマーとして参加していた熊谷徳明氏も来ており一緒にセッションさせてもらった。彼より巧いドラマーとセッションした経験は、私の人生においてまだない。

あいにくゲイリー・バートンの講義はなかったが、最終日にいくつかのチームに分かれてアンサンブルを披露し(ちなみに私が参加したアンサンブルの課題曲は Crusadersの"Spiral")、それぞれに講評をしてもらって、最後に卒業証書(のできそこないみたいなやつ^^)を全員に手渡してくれ、模範演奏としてヴィブラホンの即興演奏も披露してくれた。聞くところによると彼は練習なるものを全くしない天才肌らしい。

片やチック・コリアだが、ジャズファンの間で真っ二つに評価が分かれる人だと思う。私はどちらかといえばあまり好きではない(爆)。ときに饒舌に感じるほどの音数の多さと、タッチの軽さが私の好みではない。無論、これはあくまで私の好みであって、ジャズの歴史に輝かしい足跡を残している素晴らしいミュージシャンだとは思う。

ま、ともかく2人の名人による火花の散るような名演をご堪能あれ(笑)。

http://www.youtube.com/watch?v=KYNqZ80ov9Y

(Butzmetz社長)

ライブ雑感。

2008-02-17 00:45:16 | Weblog
無事、吉祥寺シルバーエレファントでのライブが本日終了しました。見に来て下さった方々、ありがとうございました(この日記を見てくれているかどうかわかりませんが^^)。

約1年前の、同じく吉祥寺manda-la2でのライブと同じように、テナーサックスの大御所、片山広明さんと、「パンフルートの魔術師・スイスからの刺客」ことウォルティ・ブヘリさんにフロントを務めてもらいました。新たにパーカッションとしてケンゴ君。特に片山さんは、つい1週間ほど前に、ガンから奇跡的に復活した忌野清志郎の武道館ライブで、伝説のBlueday Hornsとして参加したばかり。今日は「渋さ知らズ」のライブと重なったにもかかわらず、ウチらのバンドを優先していただきました。感謝感謝。

さて肝心のライブですが、なかなかブチ切れた感じが出せたと思っています。演奏していても非常に楽しかったですな。

当日の模様は、一部が近々"Live Cheers"というサイトにUpされますので乞うご期待。

おっさんになってもメタボになっても(笑)、まだまだやりまっせ!

(Butzmetz社長)

音楽ネタその215:My Funny Valentine

2008-02-14 22:50:10 | Weblog
イベントネタ。ジャズ・スタンダードの中でもポピュラーなナンバーである"My Funny Valentine"にいってみよう。

といっても、題名から推測されるのとは異なり、この曲はヴァレンタインデーとは何の関係もない(笑)。元々はミュージカルの挿入歌なのだ。いろいろ意見はあるだろうが、私見では曲調と歌詞が最もミスマッチしている代表例だと思う(爆)。参考までに歌詞を掲載しよう。

My funny valentine
Sweet comic valentine
You make me smile with my heart
Your looks are laughable
Unphotographable
Yet youre my favourite work of art

Is your figure less than greek
Is your mouth a little weak
When you open it to speak
Are you smart?

But dont change a hair for me
Not if you care for me
Stay little valentine stay
Each day is valentines day

Is your figure less than greek
Is your mouth a little weak
When you open it to speak
Are you smart?

But dont you change one hair for me
Not if you care for me
Stay little valentine stay
Each day is valentines day

ヴァースの最後でなんとなく辻褄が合う感じだが、なんだかねぇ(笑)。こんな悲しげな曲調に載せなくても良かったんじゃないの?とも思うが。ま、それはともかく、非常に良い曲だ。いくつか好演を引用してみよう。

まずはKeith Jarrettのトリオから。ジャレットは、感極まった時に見せる唸り声が気持ち悪いが(笑)、これはオーソドックスで素晴らしい演奏だと思う。

http://www.youtube.com/watch?v=qIJuYpe2BHA

お次はソウル・クイーン、Chaka Khan. コンテンポラリーなアレンジがにくい。ちょっと短いのが惜しい。もうちょっと聞きたかったな。

http://www.youtube.com/watch?v=fY-LlevOPCI

お次はトロンボーンの名手、J.J. Johnsonのコンボから。これもオーソドックスで良い演奏だと思う。

http://www.youtube.com/watch?v=HLa1XPQGg7w

最後はジャズギターの至宝、Jim Hallと夭折した天才Michel Petruccianiのデュオ。美しいねぇ。ジムおじさんのギター、最高。

http://www.youtube.com/watch?v=PKDEzOA4wdQ

(Butzmetz社長)