Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

思い出のライブ その5.田中武久トリオ ~ミナミの力哉~

2007-08-25 23:17:04 | Weblog
今日渋谷のヤマハに行くと、ドラムマガジンが平積みになっており、何と表紙を飾っているのが東原力哉師匠(※あくまで敬意を表しての呼び方で、直接ご指導頂いたことはありません)!氏(師)が表紙を飾るのは10年以上ぶりでは?
渡辺香津美さんのResonance Voxやら野獣王国の頃からもう10年位経って、まあ随分見てくれも変ったなぁ、と。
ロングインタビューでは下ネタ満載、そして闘病の話も載ってて、笑いと涙に溢れる、ナカナカの人情ものです。

(例:3行目にいきなりカマしてくれます。
インタビュアー「(ナニワの)メンバーのみなさんが凄くいい関係なのがわかりました。」
力哉氏「みんなホモやからな(笑)」)

さて久々に書きます「思い出のライブ」、これは96年の春頃でしょう(ここから先、私が勤め人になってからのお話になります)、大阪出張の時に関西版「ぴあ」を見ると、力哉さんが難波のセント・ジェームスという、田中武久さん(pf、力哉さんの師匠)の店に出ると。ピアノ田中さん、ベースは神田芳郎さん(上手い!)、それに仕事のついでで遊びに来られていたのでしょう、ベースにもう一人、金澤英明さん。

力哉さんはこの田中さんというピアニストに若い頃相当シゴかれたらしく、そのためか演奏は東京ではまず見られない程、非常にセーブというか、コントロールされたものでした。すごくswingしていたのを記憶しています。お客さんは10人も居なかったんじゃないかな。

さてこの日の思い出は、演奏よりも初めて力哉さんとお話をさせて頂いたこと。向かい合って、エライちっちゃい人(推定160ちょい位?)であることに気付いてビックリ。以下会話の概要。

(東京から来たんです、とかいう挨拶の後)
私「あのライド何ですか?」
力哉さん「SabianのFlat Topや。あとスティックがこれ、メイプルでエエ音すんねん(注:力哉モデルのスティックは当時(今も?)ヒッコリーしか売られていなかった)。」
力哉さん「これ(スティック)やるわ」
私「(感激して)あ、ありがとうございます!」
力哉さん「コー○ンに入れたりしたらアカンで!」
私「・・・」
(後略)

今回のドラムマガジンのインタビューを読んで、この会話を思い出してしまいました。
色々と誤解を受けることが多い方のようですが、私の中での力哉さんは、まあ非常に分かりやすい、サービス精神旺盛な、気さくな方だという印象です。

この時に頂いたスティックはその後一切使わず、家宝の一つとして大切に保管させて頂いております。

(Butzmetz常務)

音楽ネタその117:The Crusaders

2007-08-20 22:49:51 | Weblog
私は現在Butzmetz LingerieZというバンド以外に、"UHDA"(うーだ:うだうだやろう、という意味)というギター2人のユニットをやっている。とはいえ、ユニット名のとおり「うだうだ」やっているので、メインのButzmetzほどは熱心に活動していない(さ○きさん、すんまへん)。昨日は久しぶりにセッションと相成った。このユニットでは、Butzmetzのような実験的なサウンドではなく、古いR&Bのナンバーなどを適当にコピーして遊んでいるのだが、ユニットの相棒であるギターの人がThe Crusadersの"The way we was"という曲を題材に持ってきてくれた。初めて聞くが、なかなかファンキーでいい。

というわけで、今宵はThe Crusadersを取り上げてみる。ギタリスト的には、ラリー・カールトンやデヴィッド・T・ウォーカーなどが参加しており、そういう点でも聞きどころが満載でもあるのだが、いわゆる「フュージョン」ではなく「クロスオーバー」を代表するサウンドであり、ジョー・サンプルのピアノやウィルトン・フェルダーのテナー・サックスやベースの「黒っぽさ」がクールだった。代表作は数え切れないだろうが、私の愛聴盤は"Those Southern Knights"や"Vocal Album"といったメジャーな作品群だ。

全盛期はやはり70年代後期であり、既にジョー・サンプルは70歳代の大ベテランである。世界中を旅する十字軍(Crusaders)として、もう来日を期待することは難しいのかもしれないが、一度くらいは見てみたいね。
(Butzmetz社長)

ライブ音源アップしました。

2007-08-20 00:15:03 | Weblog
バンドのHPに8月12日の吉祥寺シルバーエレファントでのライブ音源及び5月11日の吉祥寺manda-la2でのライブ音源を一部掲載しました。直近の8月12日のものについては、以前の日記に書いたように「ギター的にはちと微妙」ですが、manda-la2での音源はなかなかいいと思っています。是非ご鑑賞あれ。

http://www.butzmetz.com/jp/sounds.php

(Butzmetz社長)

音楽ネタその116(訃報):Max Roach

2007-08-18 15:04:59 | Weblog
Max Roachが死んだそうだ。享年83歳。というか、失礼を承知でいえば、「ありゃ、まだ生きてたのか」という印象だ。

それこそ、とっくの昔に死んでいるジャズ・ジャイアンツであるチャーリー・パーカーやクリフォード・ブラウンなどと競演している人なのだ。私の印象だが、オーソドックスで堅実な、ジャズ・ドラムの王道を行くようなドラマーだったと思う。

彼のように、ジャズの黄金期を築いた名人たちが死んでいくのは一抹の寂寥感を覚えるものだが、よく考えればその「黄金期」は既に半世紀近く前のことなのだ。

いずれにせよ、合掌。
(Butzmetz社長)

ライブ雑感。

2007-08-14 00:04:46 | Weblog
約3ヶ月ぶりのライブが昨日終了しました。見に来て下さった方々、ありがとうございます。

感想ですが、私個人は「ボロボロ」でした。負け惜しみではないですが、あそこまでボロボロだったのは久しぶりです。その分、ベースやドラムは頑張ってくれていたのが救いではありますが、そもそもトリオ編成でギターが頑張らなきゃ「どないすんねん」という感じではあります。

というのも、私が20年近く愛用してきたマルチエフェクターの寿命が来たのか、本番最中に誤作動しまくってくれたのです。マルチエフェクターは、よく「音ヤセする」などといわれて敬遠するプレイヤーも多いのですが、とにかく便利なので私は愛用しています。これまでZOOM社のものを使っていたのですが、昨日は歪み系の音を踏んだつもりが、10秒もしないうちに突然音が消え、別のプリセットに切り替わってしまう(わからない人には全くわからない描写ですみません)。もうこうなると、弾けないフレーズがあるストレスなんぞとは比較にならないくらい、誰に対して怒っていいかわからないくらい「逆切れ&やる気なし」モードに突入。

まあ、お客さんでどこまでの方が私の惨状に気がついたかよくわかりませんが、とにかく昨日は落ち込みました。

昨日の模様は"Live Cheers"(http://www.livecheers.com/top.html)の再放送タグをクリックし、数日後に「吉祥寺シルバーエレファント」→「Butzmetz LingerieZ」というリンクにアップされます。私のボロボロ加減をお聞きになりたい方は是非(悲)。
(Butzmetz社長)

音楽ネタその115:Mick Goodrick

2007-08-07 23:55:01 | Weblog
今宵のネタは非常にマニアックだ。知る人ぞ知るギターマスターこと、Mick Goodrickである。

なんというか、見た目は非常に無頓着で、聞くところによると韓国製のスタインバーガーのコピーモデルをひたすら愛用しているらしい。見てくれも、なんだか怪しいオヤジ風だ(笑)。

ところがギターの実力は地味ながらも折り紙つき。ジョン・スコフィールド、マイク・スターン、ビル・フリゼールといったコンテンポラリー・ジャズを代表する当代きってのギタリスト諸氏が、皆こぞってバークレー音楽院で彼に師事している。

演奏スタイルはピックを使用せず指弾きで、音質も特にエフェクターなどを使っていないため、かなりおとなしく聞こえる。だがよくよく耳を傾けると、使っているヴォイシングやラインはかなりアヴァンギャルド。推測が入るが、ジャズだけではなく、現代音楽に対する造詣も相当深いと見ている。

まだ残念ながら生を見たことがない。是非ライブをみてみたいアーティストの一人だ。
(Butzmetz社長)

音楽ネタその114:The Ventures

2007-08-06 22:41:07 | Weblog
今日は仕事の関係で終業間際に外出し、そのまま帰宅することができたので、かなり早い時間に帰ることができた。平日の19時くらいに家に帰れるなんてことはまずないので、却って戸惑う。というわけで、近辺の飲み屋を開拓しようと思い、とある串揚げ屋にふらりと入った。

案の定というか、時間も早く夏休みの影響もあるのだろう、私以外に客はいない。私は割とそういう状況を気にしない方なので、早速生ビールとおつまみを頼んでみた。

店を見回すと、安物のエレキギターが壁にかけてある。

「マスター、ギター弾くの?」
「まあ若い頃ね。ベンチャーズのファンでさぁ」
「へぇ、俺もギター弾くんだよね」
「ほぉ。ベンチャーズのビデオあるから見ていきなよ」

てな感じで、串揚げとビールをつまみに、ベンチャーズの映像を見る羽目になった。デビュー間もない頃の(恐らく)初来日のライブ映像と、デビュー45周年(!!!)の来日公演の模様だ。多少悪い予感がしたが、「ええぃ、ままよ!」とばかりに腰を落ち着けて最後まで見た。合計1時間半くらいかかったろうか(爆)。

というわけで、前振りが相当長くなったが、The Venturesだ。もう私がごちゃごちゃ解説する必要もないくらい、特に日本では非常に人気のある「元祖エレキ・バンド」だ。メンバーもオリジナルメンバーの子供が担当したりしており、結成45周年とはいいながら、幾度かメンバーチェンジを繰り返しているものの、ここまで続いているバンドは唯一無二といってもいいのではないか。なぜか日本での人気が絶大で、還暦を越えたおじーちゃんたちが、1回のツアーで全国60箇所近い場所でライブをしている。それだけみれば、今存在するどんなバンドよりも「元気」なのかもしれない。

ただ、別に新曲を出しているわけでもないし、「演目」は正直40年間全く変わらない。これもある意味脅威だ。音楽に限らず、40年間も全く同じことをやり続けるのは、「多分」すごいことなんだと思う。

私にはできないけどね(爆)。ま、久しぶりに聞いた"Pipeline", "Walk Don't Run", "Diamond Head", 「京都の恋」は懐かしかったけど(笑)。

Long live "Teke-Teke-Sound"...
(Butzmetz社長)

Butzmetz LingerieZ Live at 吉祥寺Silver Elephant

2007-08-05 10:08:07 | Weblog
再度宣伝させて下さい。Butzmetz LingerieZのライブのご案内です。いよいよ来週となりました!今回のライブは久しぶりにゲストを向かえず3人だけのライブとなります。乞うご期待!

2007年8月12日(日)吉祥寺Silver Elephant
http://www.silver-elephant.com/progressive.php?year=2007
17:30 open, 18:00 start
Charge 前売り1700, 当日2000 + Order400~
出演:
 Butzmetz LingerieZ
 Enigmatic Drive
 猛音

Butzmetzは今回はトリ。
20:00頃の出番となります。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその113(訃報):阿久悠

2007-08-01 21:56:11 | Weblog
作詞家・作家である阿久悠氏が死んだそうだ。享年70歳とのことで、早すぎる死だと思う。

私は特にこの人から音楽的影響があったわけではないが、1970年代頃からヒット曲を連発し、作詞:阿久悠+作曲:都倉俊一などというコンビで作られた日本の歌謡曲って、多分数千曲にものぼるのではなかろうか。幼心に記憶に残っている曲は、本当にたくさんある(例:ピンクレディーの「UFO」、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」などなど)。

評価はいろいろあるのかもしれないが、間違いなく日本の大衆文化の重要な担い手の一人だったと思う。合掌。
(Butzmetz社長)