目覚まし代わりに設定しているNHKの朝の情報番組に、数日前のことだが俳優の堺雅人さんが出演していた。その中で知ったのだが、堺さんは某女性誌に短いコラムを連載しており、彼独自の視点でニッチな疑問について分析しているようだ。中でも面白かったのが、「どうしてアマチュアバンドにはお客さんが入るのにアマチュア劇団にはお客さんが来ないのか?」という疑問。
うーん、あんま普遍性があるようにも思えないし(笑)、逆の場合だってあると思うんだけど、彼曰く、アマチュア劇団の一番の欠点は、出演者の「生乾きの自我」をオーディエンスに見せつけようとすることが多いことらしい。へー、うまいこと言うもんだ。
要は、演劇にせよ音楽ライブにせよ、その手のエンターティメントを見に来る人たちが一般的に期待しているのは、「それっぽい」こと。例えば、なんでもいいんだけど、The Rolling Stonesのファンであれば、Stonesのカバーをライブで「それっぽく」やれば、大体ウケることが約束される、というわけだ。ライブの場で最初から最後まで一度も披露したことがないオリジナルばかりやらかすと、オーディエンスはノることもできず、却って引いてしまう。だからこそ、プロ・ミュージシャンの活動サイクルとしては、まずCDやiTunesなどで新曲を世の中に知らしめ、それからツアーを組むというのが一般的。これがどうも、アマチュア劇団の場合、とにもかくにも個性的であろうとして、却って捉えどころのないコンテンツになりがちなのだとか。
ま、全てのアマチュア劇団の堺さんの分析が当てはまるのかどうかはわからんけど、私のバンドButzmetzには該当しそうだ(爆)。だからって、誰かのカバーばかりってのもやっててつまらんしねぇ。ここら辺がプロとアマの大きな差なんだろな。「生乾き」ではなく、「相応に大衆性があって、かつ少しだけ進歩的」ってのがクールとなり得る要素なのかもね。
さて映像を一発。かのSteve Vaiが今イチオシらしいんだけど、オーストラリア出身のギタリストでPlini. まだ20代の若いギタリストだけど、既に完成しているというか、すごいテクニックにポップな楽曲。知名度はまだないと思うけど、すぐに「生乾き」から脱却しそうな予感。"Cascade"という楽曲をお送りしよう。ごいすー(https://www.youtube.com/watch?v=7m5XvO0Y2-Y&feature=youtu.be)。
-Butzmetz社長-
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