ぼんやりフランスの大統領選挙や北朝鮮の不穏な動きに関するニュースを見ていてふと思った。どうやらフランスは、今のところ極端な保護主義的な候補が勝つことはなさそうだという分析がなされているみたいだけど、そう言われながらトランプは当選してしまった。それに、北朝鮮なんていう国家は、いうなれば究極の保護主義・国粋主義・排他主義だと思うし、他への寛容を拒絶するがごとき風潮が世界の一つの主流になりつつある感じはかなり危険だよね。
そうはいっても、なんか悲観的かもしれないけど、これまでの常識が通用しなくなる新たなパラダイム・シフトが既に起きつつあるのかもしれないな。かつてはその手のパラダイム・シフトを起こす大きなきっかけになったのが戦争だった。今もそうかもしれないけど、これからは例えば戦争+アルファみたいなカタストロフィがそれなのかも、なんて勝手に想像する。戦前・戦中の日本人は天皇陛下のこと現人神と信じて疑わなかったんだよね、確か?わからんけどさ、今から5-7年もすれば「グローバリズム?なんすかそれ?」みたいなことが、それをリードしてきたアメリカやイギリスで当たり前になったりするかもしれないよね。杞憂なのかな?
なんか非合理的に思えるのは、パン・グローバリズムとかパン・ダイバーシティなんていう価値観をこれまで世界中に浸透させてきたように思われる人たち、もっといえばアングロ・サクソンが急遽こういった価値観を否定しはじめたように見えること。今更なんだよ、そのご都合主義、なんて思うのは私だけかな。ま、例えば国としてのアメリカが是とする価値観と、個々で見るアメリカ人の価値観は必ずしも一致しないわけだし、アメリカを中国やフランス、日本と置き換えても恐らく一緒。うん、多分国家レベルの話と、個別の交流では全然違うんだけど、そのうち個別の話が大きな逆流に飲み込まれてしまうように思えてならん。パン・グローバリズムがかろうじて維持されるのが、東京でオリンピックが開催される頃まで、と仮定したらどうだろう。今の欧米みたいに移民をベースにする外からの血を完全に拒絶するような流れが定着するとしたら?
私は大阪生まれだから、コリアン・コミュニティが小さい頃から割と当たり前に身の回りに存在していたし、イヤなこともあればそうでもないこともあれば、という、それこそ「ぼんやりとしたバランス」の中でなんとなく生きて来れた印象はあるんだよね。それが崩壊するとしたら?
・・・やめた、なんとかなるさ。あんまネガティブなこと考えるのやめよ(笑)。
というわけで今宵の音楽ネタ。ヨーロッパを二分する議論の一因となっているキーワード「移民」に無理やり引っ掛けた(笑)Led Zeppelinの"The Immigrant Song"(https://www.youtube.com/watch?v=66ChMPV0LTg). このバンド、もちろん歴史に残る存在で最高だし、Robert Plantはすんばらしい歌唱力に象徴的なセックス・シンボルだったと思うけど作詞能力はかなり「?」。この曲も正直大して意味ないんだけどね(笑)。
-Butzmetz社長-