Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその403: Carole King

2009-01-31 15:01:40 | Weblog
昨日の夜からどうも天気がさえない。冬の雨ってのは、ただでさえ行動意欲を削ぐものだ。こういう日はレイドバックした音楽に限る。というわけで、まだこの音楽ネタでは恐らく取り上げたことがない大物、Carole Kingにいってみようか。

彼女といえば、名盤中の名盤、"Tapestry"があげられる。このアルバムがリリースされたのは1971年。ベトナム戦争が泥沼化し、「無敵のアメリカ」に対する疑義が生じ、アメリカ人は自信をなくし厭戦ムードが漂う中のことだ。完全に一致するわけではないかもしれないが、今のアメリカの閉塞的な状況に似ているように感じる。

なんていうかな、私もそうだが、皆どこかしら疲れているんだな。当然、世の中競争に満ち溢れているので、ちょっと気を抜けば出し抜かれたり、ハシゴをはずされたりもするので、備えは必要だし、様々な意味で「武装」しておかなければならん。彼女の歌は、そういう人たちへの、決して押し付けがましくない応援メッセージが込められており、時代を超えて歌い継がれる普遍性があると思う。

映像は、20世紀を代表するスタンダードで多くのアーティストからもカバーされている名曲、"You've got a friend". 楽曲もさることながら、歌詞が泣かせる。しみるねぇ。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその402: Bill Bruford

2009-01-28 01:15:49 | Weblog
今宵もマイミク君の日記に便乗。プログレッシブ・ロックを代表する存在であるドラマー、Bill Brufordにいってみようか。

どうやら彼はもうじき引退するらしい。ちと調べてみたら1949年生まれなので、今年還暦くらいか。まだ若いよな。確か昨年か一昨年くらい前にフィル・コリンズも引退を表明したはずだが、ドラマーは寄る年波に勝てないのかな。

いわゆるプログレを代表するバンドであるYesやKing Crimsonを初めとして、数え切れないくらいのセッションに参加しており、腕前は折り紙つきだと思うのだが、結構好みは分かれるのではないか。なんていうかな、テクニックは素晴らしいし、リズムのブレのなさもすごいと思うのだが、例えば黒人のジャズドラマーとかファンクドラマーにある「ゆらぎ」のような感覚は一切感じられない。私としては、そこが少しつまらないと感じられることもある。

映像は、彼の名前を冠したバンドであるBrufordから"The Sahara of Snow". アラン・ホールズワースがギター、ジェフ・バーリンがベースで参加している。若干映像が荒くてローファイなのが残念だが、プログレが熱かった時代の雰囲気は十分伝わるように思う。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその401:面影ラッキーホール

2009-01-27 01:07:16 | Weblog
今宵のネタはマイミク師匠の日記に便乗。面影ラッキーホールにいってみよう。

といいながら、師匠の日記で初めて知った(爆)。ちと調べてみたが、90年代後半にインディーズデビューした後、非常に長い沈黙期間に入っている。キワモノ的なバンドの名前に(私のバンドも人のこと言えないけど)、同じくキワモノ的楽曲名だが、演奏能力は結構高い。でもメインのメンバーはヴォーカルとベースだけで後は流動的。なんかバンドのブランドだけが奇跡的に残っている、てな感じかな。

映像は「あんなに反対していたお義父さんにビールをつがれて」。題名から歌詞の流れが想像できるが、そのまんま(笑)。でも結構楽曲は雰囲気のある仕上がりだ。いいんでないかい(爆)。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその400: Eric Gale (part2)

2009-01-25 22:55:26 | Weblog
記念すべきキリ番は数字の語呂合わせ。Gibsonの名器、Super400を愛用するEric Galeにいってみようか。ちなみにこの楽器、すげー高い。ものにもよるが、軽く車買えるくらいの値段はする。

Stuffというニューヨークの腕利きスタジオ・ミュージシャンによるバンドがあまりに有名。惜しくも数年前に亡くなったが、正直結構評価の分かれる人でもある。切れ味鋭いコード・カッティングに、かなり突っ込み気味の切れ込むようなアドリブが魅力とされているんだけど、結構ジャズのセッションに顔を出し、しかもこれが相当イマイチ(笑)。まあ元々、R&Bとかソウルがベースの人だからねぇ。

映像は、Glover Washngton Jr.のライブから、クルセーダーズの名曲、"Just a two of us". エリック・ゲイルだけじゃなく、リチャード・ティー(p)、アンソニー・ジャクソン(b)、スティーブ・ガット(dr)といった名手に囲まれた素晴らしいセッションだ。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその399: Wynton Kelly

2009-01-25 11:21:50 | Weblog
金曜日の夜は、我がバンドButzmetz LingerieZのドラマーであるIさんがジャズ営業をやるというので、銀座シグナスという店まで行ってみた。面子が結構強力で、ジョージ大塚氏とのセッションなどで有名な大ベテラン、水橋孝氏(b)をフィーチャーしていた、というところにも興味を惹かれたのだ。

ライブそのものは非常に完成度の高いセッションで、我がIさんも気持ち良さそうにドライブしておられた。ピアノの関根敏行氏という方は初めて聞いたが、なかなかのテクニシャン。以下は、ステージの合間に交わされた私とIさんの会話。

私「いやぁ、良かったですよ!水橋さんはともかく、ピアノの方も素晴らしいですね。なんか現代版Wynton Kellyみたいでした。」
Iさん「うん、そうだね。でも今日は完全に『営業』スタイル。普段の彼は、例えばジャム・セッションの場ではもっとモダンなアプローチをとるよ。」
私「ああ、なるほど・・・」

というわけで、前振りが長いが(笑)、今日のネタはジャズの黄金期を支えた名バイ・プレイヤー、Wynton Kelly.

主にビバップからモダン・ジャズへと移行していく中で、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーン、ウェス・モンゴメリなど数多くのジャズ・ジャイアンツとセッションを重ねた名手。オーソドックスながらも歌心に溢れる小粋なピアニストという印象があるね。

ところで、上記の会話の中にある「営業」という意味だが、要するに客の好みに合わせているということ。大体、ジャズが好きであの手のライブハウスに来る客、かつ専らリスナーである客=自分は楽器を演奏しない人の好みは、結構古いビバップやモダン・ジャズ初期の頃に固まっていることが多い。俄然、「お仕事」として求められるのは、その手の「古い」スタイルで演奏することなのだ。ま、古かろうがなんだろうが、いいものはいいんだけどね。

映像は、ジョン・コルトレーンとのセッション。ポール・チェンバース(b)やジミー・コブ(dr)といった、これまた名手の組合せ。ゴキゲンですな。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその398: Aerosmith

2009-01-23 00:53:52 | Weblog
今日の夜に仕事をしていたときのことだ。あまりに腹が減って、コンビニに行って豚マンを買った。その豚マンつながりで思い出してしまったAerosmithにいってみよう。

「なんのこっちゃ」と思われる方が大半だと思うが、まだ私が20代の頃、郷里の大阪のミナミに用事があって赴いたときのことだ。南海電鉄のなんば駅を降りて、心斎橋筋を入ってすぐのところに「なんば551」という点心の老舗がある。ここの豚マンが結構旨いのだ。大阪南部の家庭にとっては、「父ちゃんの土産」の定番だったと思う(今はそうでもないだろうけどね)。

さて、そのなんば551の前がやけに騒がしい。女の子が群がって黄色い声を出している。よくよく見ると、なんとAerosmithのSteven Tyler, Joe Perryがいちご大福を買いに来ているではないか(爆)。多分来日公演の合間てな感じだったのだろう。彼らは女の子のサイン要求にも快く応じていた。それはともかく、足が異常に細くてスリムで、テッペンからつま先まで「ろけんろーらー」でしたな。かっこよかったね。

70年代に入り、レッド・ツェッペリンが一時沈黙に入り、ディープ・パープルが解散するなど、ハードロックの停滞期があったのだが、その時代にクイーンやキッスなどと共に踏ん張っていた連中だ。バンドとしてはそんなに巧いわけではないが、Steven TylerとJoe Perryという2人のフロントマンのユニセックス的魅力が多くのファンを惹きつけたように思うね。

映像は多少悩んだが、"Draw the Line"にいってみよう。結構バカっぽい曲だが(笑)、ジョーのスライド・ギターがクール。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその397: George Benson (partxxx)

2009-01-20 01:47:23 | Weblog
今宵のネタは、久しぶりに聞きたくなったネタで、ジャズ・ギター・モンスター(笑)、George Bensonにいってみよう。

Wes Montgomeryの正当なフォロワーでありながら、自分のカラーを出しており、フルアコの太い弦でエフェクターをかけない生音なのに、右手と左手の素晴らしいバランスと、凄まじいまでの超絶技巧。ギターという楽器を操るテクニックという点で、世界で5本の指に入るテクニシャンだ。もっとも、彼をスターダムにのし上げたのは、むしろギターよりはヴォーカルの方。歌の方は、正直暑苦しい感があるけれども(爆)。

映像はライブで2曲収められている。1曲目は題名を忘れてしまったのだが(失礼!)、確か"Give me the Night"というアルバムに入っているインストナンバー。2曲目はクロスオーバー/フュージョンを代表する名盤、"Weekend in L.A."のタイトル・チューン。どちらも彼の気合の入った、ブリブリのソロを堪能できる。いやぁ、すごい名人芸ですな。脱帽。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその396: Dream Theater

2009-01-17 20:09:35 | Weblog
引き続き、ゴリゴリのロックネタ。Dream Theaterにいってみよう。

と書き出してみたが、そんなに詳しく知らんのだな、これが(笑)。まあ、私の年代からみれば結構若い人たちだし、しゃあない、ということにしておいて欲しい。我々のバンドがよく出演する吉祥寺シルバーエレファントというライブハウスは、プログレの殿堂のような存在なのだが、このバンドのコピーバンドみたいなバンドがたくさん出演している。それだけ、今風のプログレという感じなのだが、メンバー全員非常にテクニックがあり、アンサンブルもバツグンだ。

映像は"Metropolice"というナンバー。ストリングスも交えた豪勢なアンサンブルだ。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその395: Red Hot Chili Peppers

2009-01-17 14:52:51 | Weblog
しばらくジャズとかソウルなどが続いたので、今日の音楽ネタはゴリゴリのロック。悪ガキ集団(笑)、Red Hot Chili Peppersにいってみようか。

メンバーがオーバードラッグで死んでしまうなど、結構スキャンダラスな面もあるが、演奏能力は極めて高い。やっぱロックは不良の音楽なのだ(笑)。そうじゃないとカッコ悪い。ロックンローラーが甘いラブソングなんざ歌ってはいけないのだ。

映像は1999年のWoodstockから"Suck my kiss"というナンバー。ベースのFleaが素っ裸で演奏している(笑)。最初の方でヴォーカルが聴衆に煽っている内容がこれまた最高で、(以下抄訳・意訳)「このステージ、カメラで撮ってんだけどさ、カメラに映る範囲にいる女の子はタンポ●を抜き取ってステージに投げてくれ!」(女の子の絶叫)

やっぱね、これくらいのワルじゃないとおもろないですわ、ロックは(爆)。

(Butzmetz社長)

音楽ネタその394: Prince

2009-01-15 23:12:42 | Weblog
私が読んでいるメルマガの話題にPrinceのことが出ていた。なんでも、彼がイタリアのミュージシャンの作品をパクったということで、なんと15年も裁判で争っているらしいのだ。その疑惑の楽曲とは"The Most Beautiful Girl in the World". 第一審はPrinceが勝ち、控訴審は逆転敗訴、今は上告審ということで、まだ争っているとのことだ。ま、ある種の有名税みたいなものだろうし、結局盗作なのかどうかについてはwill seeといこう。というわけで、この音楽ネタで大々的に取り上げるのは初めて、ブラック・ミュージックの奇才Prince.

大体、自分を"Prince"なんて名乗るところが傲慢なのかもしれないが(笑)、非常に才能のある人だと思う。楽器は何でもこなすマルチ・プレイヤーだが、ギターの腕前もバツグンだ。ところが、雑誌のインタビューか何かで読んだことがあるのだが、ジョン・レノンなどと同じく、彼は自分の声が嫌いらしい。私なんぞが聞けば個性的でいいんじゃないの?と思うが、そうでもないようだ。背も低いし、才能に満ち溢れているにもかかわらず、コンプレックスの塊のような人なのかもしれないね。どこか鬱屈したような感じが彼の音楽を支配しているように思う。

映像は、選択にちと悩んだが、1989年に封切られた実写版バットマンのサウンドトラックから"Batdance". なんていうかな、ここまで原作とかけ離れたサウンドトラックてのはなかなかないと思うぞ(笑)。でも、音楽の存在感が強烈で、完全に映画を食ってると思う。

ちと調べてみたところ、もう彼も50歳。早いねぇ。

(Butzmetz社長)