今宵のネタは、ニューヨークを代表するスタジオミュージシャンであるSteve Gaddだ。異論はあるだろうが、好きなドラマーの一人だ。
基本的にはジャズからキャリアをスタートさせた人だが、正直この人の4ビートはあまりおもしろくない(失礼)。彼が頭角を現したのは、同じく東海岸の売れっ子スタジオミュージシャンのバンドである"Stuff"からではないだろうか。
"Stuff"における彼のアプローチは、基本的に8ビートや16ビートのアプローチであり、ライドシンバルとハイハットを絶妙に組み合わせたパターンや、タムとバスドラを組み合わせた6連符フレーズは彼の真骨頂だ。スタッフは何度かメンバーの変遷があるが、白人はガッドだけで、他のパートは黒人ミュージシャンで占められていたせいもあるだろう、ガッドの叩く8ビートは正確無比のようにみえてどこか「いなたい」ところがあり、そういう要素も多くのミュージシャンに信頼されてスタジオ・ライブミュージシャンとして起用された理由になっているように思う。
かつてどこかのインタビューで、村上ポンタ秀一氏が、「ガッドの登場により、当時の日本のドラマーの中でジャズとロックの垣根が取り払われた」なんていう回想を読んだことがある。スタッフが初めて日本で紹介されたのは70年代中期くらいのように思うが、それを境に4ビートドラマーは8ビートに取り組み、ロックドラマーは16ビートや4ビート的なアプローチを取り入れるようになった。
もう結構な年だと思うし、彼に続く次世代の優れたドラマーも数多くいるが、ガッドの功績は大きい。
(Butzmetz社長)
基本的にはジャズからキャリアをスタートさせた人だが、正直この人の4ビートはあまりおもしろくない(失礼)。彼が頭角を現したのは、同じく東海岸の売れっ子スタジオミュージシャンのバンドである"Stuff"からではないだろうか。
"Stuff"における彼のアプローチは、基本的に8ビートや16ビートのアプローチであり、ライドシンバルとハイハットを絶妙に組み合わせたパターンや、タムとバスドラを組み合わせた6連符フレーズは彼の真骨頂だ。スタッフは何度かメンバーの変遷があるが、白人はガッドだけで、他のパートは黒人ミュージシャンで占められていたせいもあるだろう、ガッドの叩く8ビートは正確無比のようにみえてどこか「いなたい」ところがあり、そういう要素も多くのミュージシャンに信頼されてスタジオ・ライブミュージシャンとして起用された理由になっているように思う。
かつてどこかのインタビューで、村上ポンタ秀一氏が、「ガッドの登場により、当時の日本のドラマーの中でジャズとロックの垣根が取り払われた」なんていう回想を読んだことがある。スタッフが初めて日本で紹介されたのは70年代中期くらいのように思うが、それを境に4ビートドラマーは8ビートに取り組み、ロックドラマーは16ビートや4ビート的なアプローチを取り入れるようになった。
もう結構な年だと思うし、彼に続く次世代の優れたドラマーも数多くいるが、ガッドの功績は大きい。
(Butzmetz社長)