先週、ひょんなことから同僚の若い男の子からお誘いを受け、この人のライブを見にビルボードまで。実に20年以上ぶりに「生」を見た。"Mr. 335"ことLarry Carlton.
感想?もう言うまでもないというか、正に円熟の極、相変わらず、ため息が出るくらい素晴らしかったね。艶っぽい音色とゆったりとした「間」。それでいて時折見せる絶妙にコントロールされた速いパッセージ。選曲にはやたらとSteely Danの楽曲が多かったけど、そこはご愛敬というか、全体的に「待ってました!」的なポップな内容。ギタリスト的な話をすると、ギターは全曲ES-335で、意外なことにほとんどの楽曲をリアピックアップで弾いていたのが印象的だったね。といっても、リアピックアップの「ギャリギャリ」した音ではなく、すごくウォームな音。アンプのセッティングやPAの音作りもあったと思うけど、もっと大きいのが彼自身のタッチとか、要は「腕」ですな。
少し情けないエピソードを一つ。ライブの中盤に聞かせてくれたこの素晴らしいバラードの最中にどうしてもトイレに行きたくなり(笑)、こそこそと身をかがめて一瞬会場を抜け出した。オヤジになるといけませんな、我慢が効かなくて(泣)。
というわけで、その素晴らしいバラード。彼の代表作である"Larry Carlton (邦題:夜の彷徨)"の最後に入っている"(It was) Only Yesterday"(https://www.youtube.com/watch?v=uOJKw2ZenVE). しびれるー。
-Butzmetz社長-