ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

4/16日 治部坂峠から大川入山を一回り その4:眺めの冴えなかった山頂を後にして、別のルートで水場まで下る。

2018-04-22 07:02:54 | 草花
山頂に着くと、すぐに遠くに見えるはずの、南・北・中央アルプスを探しますが、残念ながら遠くは雲に隠されていました。
ここからは絶景があるはずなのですが、雲霧霞雨之介の小生のことですから、三度来ても、未だ一度もその幸運に浴することはありません。
自分がそのことに対して「気落ち」するほどの晴れ男でもありませんから、憮然として独り占めの山頂に腰を下ろします。
他人が見たらきっと、あたかも景観の得られないことが当然のような顔つきだったに違いありません。

飯田方面の景観 ↓

眼下に飯田方面の景観が、春霞に邪魔されながらも認められます。


山頂で食事をしたりして、30分ほど休憩します。


下り始める ↓

登ってきた方角には背を向けて、真北に向かって尾根道を歩き始めます。



恵那山 ↓

やがてすぐに尖った頂きの大きな山が見えて来ます。これは恵那山で、今まで見慣れて来た、あのクジラの背中のような山体とは、ひと味違った見え方をしています。
登ってくるときに全く見えなかったのは、大川入山の山体に隠されていたからでした。
この眺めが今山行のハイライトだったかもしれません。



ツルリンドウ ↓

ツルリンドウの株には、登ってくるときにも何度か出会っていました。



残り雪 ↓

道の上に雪が残っています。家を出る時には、もう少し雪が残っているかと考えて、アイゼンも持ってきていますが、それの出番はありませんでした。



逆方向に「あと1km」 ↓

このコースにも「山頂まであと1km」標識が出てきました。



尾根歩き ↓

尾根上の比較的広い道を歩いて行きます。



分岐点の印 ↓

道が三又に分岐して、小生は右折するように歩くことになります。まっすぐ行くと笹に悩まされる、恩田大川入山に行くようですが、この印刷物は字が逆さまに置かれていてこれで進む方向を指しています。
もしも、字を普通に読めるような位置に向け直すと、行く方向が逆になってしまう・・・・・という大変紛らわしいものでした。



複合体 ↓

地上に根を出して絡ませている奇妙な”造形”が出てきました。これには針葉樹と白樺が一緒になっています。



大川入山 ↓

分岐点からは派生した尾根を北東方向に進んでいます。先ほどまで居た山頂はこういう見え方をしてきます。



逆方向でも「あと2km」 ↓

山頂からは2km歩いて来たんだ…と納得しながら通過します。



ツルツゲ ↓

ツルツゲは何度か見ますが、まだ花の準備は到底できていないようです。



白樺林 ↓

分岐点から尾根道を下ってきましたが、このコースでは広葉樹が多くて、芽吹きの時や、紅葉の時季には相当の美観があるのではないかと思いました。
今回は春早いので木々の芽吹きはありませんでしたが、白樺林に来ると、その美しい幹によって独特の景観が造られていました。



水場 ↓

水場に来たのでここでリュックを置いて、沢の水を頂きます。ペットボトルにも水を満たして、あたりのちょっとした湿地を花がないか・・・と探して歩きます。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっと遅かったのですが、希少植物のイワザクラ

2018-04-21 16:04:19 | 草花
花の時季には少し遅かったのですが、希少植物となってしまった、イワザクラを見てきました。
それは山のお友達が、ご自身のブログ上で記事にしていて、そのありかが大体わかっていたので、「見つけられたらラッキー」・・・・と言うような軽い気持ちで山に入ったものです。

実のところは山を歩いていればそれで良かったのですが、イワザクラの咲く場所に来てみて、気持ちが変わってしまい、「ぜひ見て帰りたい」という風になったので、結構懸命に探しましたが探し当てられず、結局はその場所付近から電話を入れて、助言に従ってやっと見つけ出すことができました。

花には大分遅いようなことになっていましたが、お友達の好意に助けられてやっと見つけた花ですので、アップすることにしました。
















拙庭にも群馬県原産のニホンサクラソウが咲いていますが、こちらの深山に咲くイワザクラの方はそれと比べると格段に希少性があります。
草全体が野生のエッセンスを秘めているように感じます。
花の適期には若干遅れましたが、この姿を見て十分満足が出来ました。



付録に花探しの最中に出逢った、ヤマシャクヤクの今にも蕾を開きそうな姿もつけておきます。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/16日 治部坂峠から大川入山を一回り その3:明るい笹の斜面を、風衝木を見ながら登り、山頂に到る。

2018-04-21 07:03:05 | 草花
登山道上に案内表示があったのは、登り道では「あと2km」と、「あと1km」という表示だけだったような気がします。
今回はその「あと1km」の表示を通り過ぎると、いよいよ山頂直下の登りになります。
遠くから見ても判ることなのですが、大川入山の山頂付近は笹に覆われた明るい斜面になっています。
季節が夏なら暑さバテするような道ですが、霜柱が残るような季節ですので、日差しが有難いところとなります。
笹の斜面ではわずかに残った立木は風に苛められて、風衝木となっています。
花の無い道ですが、一人で”借り切った”この山を黙々と歩みます。

明るい尾根の道 ↓

やや広くて明るい尾根道を、気持ちよく歩いて行きます。



「あと1km」 ↓

時刻は午前9時25分で、「あと2km」の地点からたった1kmを歩くのに35分を要しました。
これが並なのか、並以下なのかは判りませんが、とにかくも快適に歩いてはいます。



蛇峠山 ↓

国道153号線を挟んで対面する蛇峠山が見えています。



笹の斜面 ↓

この場所に来るまでにいくつかのアップダウンを繰り返してきましたが、ここから最後の登りが始まります。
登るにつれて景色が開けてくるはずですが、今日の空は春霞によって遠くの景色は見えなくなっています。



ショウジョウバカマ ↓

このコースの今日のテーマはショウジョウバカマだったかもしれません。とにかくよく顔を出してくれました。



茶臼山の背後に…↓

茶臼山の背後に三ツ瀬明神山が顔を出して来ました。



笹ばかり ↓

笹の真っただ中を歩きます。



霜柱 ↓

高さが上がって来たことによって、霜柱もしっかりしてきました。



風力発電 ↓

南西に風力発電のプロペラが何本か見えます。あれは大船山の方角でしょうね。



笹の”台地” ↓

高度が上がってくると笹の台地という感じが出てきました。



風衝木 ↓

道筋に針葉樹が風に苛められて、片方にだけ枝を張った姿が出てきます。こうなると山頂は近いのです。



道の端に・・・ ↓

やがて、道の果てに空が見えて来ました。山頂ですね。



山頂着 ↓

午前10時丁度に山頂に着きました。歩き始めて3時間30分かかりました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/16日 治部坂峠から大川入山を一回り その2:花の少ない道を、山頂まで「あと2km」の地点まで進む。

2018-04-20 07:05:34 | 草花
今回山に入った日は、気温が下がっていて、車で走行中に路側に温度標示が時々現れていましたが、ちょうど気温零℃の電光表示を確認しています。
尤もそれくらいの気温は歩きだせば何ともなくて、却って心地よいくらいに感じます。
しかし、流石に、手だけは冷たく感じましたね。

道筋でいつ霜の降りたところを見られるか?、氷の張ったところを見られるのか?と考えながら歩いて行きます。

目指す大川入山の山頂方面 ↓

山頂方面が木の枝の間から時々見えます。まだ遠いという感じで見ていました。



霜柱 ↓

ここで初めて霜柱を見ましたが、気温が緩い所為か、形が崩れています。



中央アルプスの南部 ↓


カシバードで山名確認 ↓

これから後は雲が増えてしまい、遠望は利かなくなりました。


三河の茶臼山 ↓


カシバードで山名確認 ↓

三河の方角も同じようなことでしたが、もう少し後まで見えていました。



横岳 ↓

三等三角点の置かれた横岳は午前8時少し前に通過します。



ショウジョウバカマ ↓

花の少ない時季ですので、出てきたショウジョウバカマも貴重品に思えます。



霜に囲まれて ↓

こちらの花は霜に飾られています。



静かに”満開” ↓

道筋でショウジョウバカマが頻繁に顔を出すようになりました。しかし、尾根沿いですので皆背丈が低く、その点が可憐さを印象付けています。



茶臼山 ↓

今度は木の枝に邪魔されない場所で、きちんとした姿を現してくれました。



奥三河の山並み ↓




明るい尾根道 ↓

春霞さえなければ抜群の空の下なんですが・・・。



あと2km ↓

山頂まであと2kmの標示が出てきました。
体調が良い時はもうここまで来ているのか・・・と感じ、悪い時は未だこんなに残っているのか・・・と感じる場面ですが、幸いなことに体調は良いようです。
時刻は午前8時50分。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/16日 治部坂峠から大川入山を一回りしてきました。その1:花の少ないコースですが、イワウチワが咲き始めていました。

2018-04-19 07:10:32 | 草花
雨の合間の16日(月曜日)に大川入山を歩いて来ました。
この山は過去に二度歩いていますが、一度目は治部坂峠から山頂を往復し、二度目の時はあららぎ高原スキー場から山頂を往復しています。
今度は三度目ですので、違った歩き方をしてみようと思い、周回ルートに決めました。
治部坂峠に車を置き、大川入山の山頂から今度はあららぎ高原スキー場に下り、そこから一般道と国道を約8kmほど歩いて、治部坂峠の駐車場所に戻るというコースを考えました。

これは山を下りてからの長い街道歩きを含みますが、いつもは車に乗って素通りする道を、今度は歩きながらゆっくりと街道沿いの風物を確認しながら歩けるという別の面での初体験が出来ることでもあります。

山を登り、下りして草花や景色を楽しむ外に、昔の人たちが楽しんだであろう街道歩きの楽しみもじっくりと味わいたいと考えてのこととなります。
位置図 ↓


山の姿 ↓

一月に我家近くの高楼に登り、そこから眺めた大川入山です。

実行図 ↓

こういうきれいな周回ルートになります。(駐車場所から時計回りで歩きました。)

鳥瞰図(カシバード) ↓

鳥瞰図に実際歩いた道を重ねました。

起床は午前3時半。
我家発は午前4時丁度のことでした。
途中で道の駅に一度立ち寄ります。



駐車場 ↓

到着時刻は午前6時20分。  治部坂高原スキー場の駐車場を使わせていただきます。
シーズンが終了していますので無料でした。
歩きだしは6時30分のことでした。



中央アルプス ↓

中央アルプスの一部分が見えています。

カシバードで山名確認 ↓




登山口まで ↓

始めに少しだけ国道153号線を歩きます。峠路には売店が何軒か並んでいます。



林道歩き ↓

国道から離れて林道歩きに移ります。



登山口 ↓

ほどなく登山口に着きました。時刻は6時44分。



登山道 ↓

登山道は右側にコンクリートの縁石があり、(これは水道水の配管保護措置か?)広いけれども小石のごつごつした道を進みます。



沢を渡る ↓

この橋を渡るといよいよ本格的な登山道となります。



尾根の道 ↓

いきなり急な登り勾配ですが、それが済むと、やや細めの尾根道を歩くことになります。
木の根が露出していて、踏むのが気の毒なような道でした。



イワウチワ ↓









このコースはイワウチワの花に出逢える道ということで、そういう楽しみを求めてくる人が多いと聞いています。
今回は来るのが少し早くて、花はポツリ、ポツリとしか現れませんでした。

なおこの山行中、山の中では人に一度も出会いませんでした。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする