ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

7/30、31日 徳本峠 霞沢岳 上高地 その5:尾根上にいくつもあるピークを一つ一つ越えて 霞沢岳に近づいて行く。

2017-08-07 07:11:44 | 草花
徳本峠から霞沢岳までの道はかなりきついものと感じました。
標準タイムは往復で7時間半くらいだということでしたが、行けども行けどもいくつものピークが出てきてそれを愚直に一つずつこなしていきます。

ざっと数えて片道で10を超える峰があったようでした。
途中からは暑さに灼け出されながら歩くようになり、被害者意識さえ持ちながら、「騙しピークめ!」と心の中で罵る始末です。
こんなことでは山を歩く意味がありませんね。でも、それだけ身体が草臥れていたということです。

キヌガサソウ ↓

尾根上のやや湿った地にこの花が出て来ました。ネット上ではこの道にあるという記事を読んでいたので、心待ちにしていました。



オオヒョウタンボク ↓

オオヒョウタンボクは未だ花の蕾でした。



バイケイソウ ↓

バイケイソウは花の末期の姿で、ややうらぶれた見え方をしていました。



穂高岳 ↓

木の間から穂高岳が見え始めましたが、やや雲が掛かっていますので、これが隠されてしまいそうに思えて気が気ではありません。手前の葉が邪魔ですが”保険に”一枚撮っておきます。




奥穂高岳 ↓

今度は山体がしっかり見えていますが、手前の樹幹に邪魔されます。
仕方がないので、左と右で分けて撮ります。

前穂高岳 ↓

この穂高の眺めは本日のメーンイベントになるはずですので、何度もトライしました。



行く手のK1ピーク ↓

身体が本調子ではないので、行く手のK1ピークが遠く、高く見えています。



マイヅルソウ ↓

マイヅルソウの写真撮影はあまり得手ではありませんが、お付き合いしておきます。


ハイマツが出て来た ↓

この山では果たしてハイマツに出逢うのだろうか・・・?と、疑問をもってやって来ましたが、それが解消されました。これから後、沢山出てくるようになります。



クルマユリの蕾 ↓

けっこう好きな姿なので、花だけではなくて、クルマユリの蕾にも拘っていきます。


オオバタケシマラン ↓

いつも見るタケシマランよりも葉や花が大きく、雰囲気が違います。



穂高岳 ↓

心配していた雲が取れたのでまたモデルになってもらいます。このあたりで暑さを厳しく感じます。

カシバードで確認 ↓




オオバミゾホオズキ ↓

沢から離れた尾根上でもまだこの花を見ます。



ヨツバシオガマ ↓

”シオガマ”と名前の付く花の中では一番の美しさではないでしょうか。



ヤマハハコ ↓

葉の艶が、今の暑さを強調するようでした。



K1ピーク到着 ↓

K1ピークに着くと、行く手はまだ遠く感じられました。それでも気持ちを篭めて歩き続けます。

行く手の峰を確認 ↓

カシバードで確認します。



ハクサンシャクナゲ ↓

ハクサンシャクナゲはこれから後、何度も花を見ることになります。



コケモモ ↓

コケモモの花は見ることが少なかったです。



雲に囲まれ始めた穂高岳 ↓

時刻は午前8時30分頃でした。山の眺望はガスって来るので、もうこのあたりから怪しくなります。



ミヤマコウゾリナ ↓


その茎の剛毛 ↓

ミヤマコウゾリナの茎の剛毛を見ます。このあたりでは日光直射を受けると、暑さを耐え難く感じています。
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玉屋~! 鍵屋~! でも 遠いや~!  岡崎の花火を遠望する。

2017-08-06 10:46:46 | 草花
昨晩のことです。
あたりが暗くなり始めた午後7時頃よりなんとなしに「どーん ドーン・・・」と音が聞こえてきます。
風の吹き方が音の聞こえてくる向きなのでしょうね。
(あとで地図上で確認したら10.5kmも離れていました。)

毎年8月の第一土曜日は岡崎の花火大会の日でした。
時間は18時55分から20時55分まで2時間の間だそうです。

岡崎の花火は江戸時代から、情緒豊かな鉾船を浮かべた花火まつりとして広く知られているものだそうです。
三河花火の粋を集めた全国屈指の花火大会となっているようで、仕掛け花火、百花園コンクール、金魚花火、各種スターマインなど、バラエティに富んだ花火が楽しめます。

小生も以前花火を打ち上げる至近距離で見たことがありますが、空が割れてしまうのではないかと思えるほどの大音響で、風の吹き方次第では、空になった薬きょうの紙製半球が落ちてきたりします。

昨晩は見に行くつもりがなかったのですが、音がし出したのでそわそわして、挙句はカメラを持って付近の高楼に出向きました。
そこから花火の上がる空までの距離は前述のように10.5km離れているので、写真的には良いものが撮れてはいませんが、日記的に記しておきます。















花火ですので、光の要素が動いてしまったり、手前の電線が写り込んでしまって不満足ですが、遠くから撮るので仕方ないですね。

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7/30、31日 徳本峠 霞沢岳 上高地 その4:翌(7/31)日 霞沢(かすみざわ)岳を目指して暗いうちから歩き出す。

2017-08-06 07:02:54 | 草花
前日の島島から徳本峠までの16kmの歩行は相当な疲れとなっていて、筋肉疲労はその翌日にまで持ち越してしまいました。
明けてこの日(7/31)は霞沢岳を往復して、峠に戻り、そのまま上高地まで下ることになります。
そこで朝は早起き、早や発ちすることにし、起床タイムは午前3時に設定しました。
携帯電話に起こしてもらい、外に出ると雨は上がっていますが、早朝の空には星が見えていません。

でも、天気は回復傾向にあるので、気持ちだけは張りつめています。
荷づくろいを済ませ、不要な荷物は小屋に預けて、ヘッドライトを点けて歩き出します。
ジャンクションピ-ク ↓

歩き始めは暗い中でしたが、次第に明るくなり、最初の目安のジャンクションピークに着くころにはあたりはすっかり明るくなっています。ジャンクションPは2428mの高さにあります。



ジャンクションPからの見晴らし ↓

カシバードで山名を確認します。小嵩沢(こたけざわ)山は標高2387mの山で、現在位置よりも低くなります。



日の出 ↓

JPで朝食を取りながら、日の出を拝みます。



ゴゼンタチバナ ↓

良い群落でした。



オオカメノキ ↓

実がついていますが未だ青い実ですね。



モミジカラマツ ↓

モミジカラマツでは前日の雨粒がまだしっかりついていて、花が全開していません。



針葉樹林帯 ↓

亜高山帯の特徴である針葉樹林帯の中を進んでいきます。



尾根に水たまり ↓

尾根上の窪地に池のような水たまりがあります。水は淀んでいて、飲んでみようかという気持ちは起こりません。



エゾシオガマ ↓

尾根上の道は、しばらくの間は、左側が開けるところにつけられています。そんな中で、この草の群落は二か所で見ました。



ハクサンフウロ ↓

今度はお花畑が出て来ました。しかし、ハクサンフウロはすべて向こう向きになっています。



イブキトラノオ ↓

お花畑の中でイブキトラノオは円柱状の花穂ですので、方向性は関係ありません。



P2地点 ↓

樹の幹に赤ペンキでP2と書いてあります。ここで午前6時頃となっています。



中央アルプス ↓

P2地点から30分ほど歩いた場所で、中央アルプスが遠くに見えていました。

カシバードで確認 ↓




鉢盛山と小鉢盛山 ↓

中アの左側手前に鉢盛山も見えます。

カシバードで確認 ↓




ミヤマアキノキリンソウ ↓

前日の雨粒はそろそろ乾いてきたようで、花たちも生気が出て来ました。



クルマユリ ↓

今年の初見でしたが、拙庭で咲くオニユリと比べると随意分小さな花径です。



ミヤマキンポウゲ ↓

ミヤマキンポウゲは茎が長く伸びて咲いていました。



ヤグルマソウ ↓

前日の沢筋歩きでも随分たくさん見てきましたが、咲いた花が無かったので撮らないできました。
ここでやっと咲いた花を見つけました。



ハクサンフウロ ↓

やっと道端でこちらを向いて咲いた花を見つけました。



斜面の草地 ↓

お花畑にはならないで、草地になっています。この場所は右手を回り込んで進みました。



ニッコウキスゲ ↓

それでも、その草地の上部に行くとニッコウキスゲがちらほらと咲いています。



”グンナイフウロ” ↓

こういうものも出て来ます。高山型のタカネグンナイフウロかもしれません。
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夜に活躍するもの:カラスウリ ユウスゲ ボルダリングジム

2017-08-05 11:32:02 | 草花
カラスウリの花のことをすっかり忘れていました。
もう季節が過ぎてしまったか心配しながら、いつもの場所に午後5時半を少し回ったころに行って見ました。
すると花の時季は峠を越えているようでしたが、本日これから咲くような蕾もあったので、日が落ちてから、懐中電灯を持って、またその場所に行って見ました。

すると、闇の中の、ところどころで花は咲いていました。

カラスウリの蕾 ↓

これはもうしばらくすれば花が開いてきます。



開花したもの ↓











帰り道にクライミングジムがありましたので、そこに立ち寄り、外から見ていたら、店の方が場内に招じ入れてくれました。

ボルダリング ↓






これはなかなか面白そうです。店の人に話を聞いてみると、山歩きで難路とされる岩場に差し掛かっても恐怖を感じることなく対処して通過できるようになるとのことでした。



ユウスゲ ↓

家に戻り、庭のユウスゲを見ると、闇の中で6輪も咲いていました。
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7/30、31日 徳本峠 霞沢岳 上高地 その3:徳本峠周辺 猿を見たり、亜高山帯の草花を探したり。

2017-08-05 07:18:42 | 草花
明治24年(1891年)イギリスの宣教師ウォルター・ウェストンは、安曇村島々宿の旅館、清水屋の御主人の案内によって初めて徳本峠を越えました。

この後、上高地へ降り、上高地徳郷の小屋(明神館)へ泊り、 翌朝、梓川を渡り、徳郷の小屋(上高地牧場)配下の山に詳しい者、 奥原誠一と上条嘉門次の2人の案内で登山をすることとなります。

その後、ウェストンの著書により、上高地が、一般人に知られる事になり、これが日本近代登山発展の始まりとなります。

徳本峠の小屋はそんな歴史を感じさせる、質朴な感じの良いところでした。

このレポートでは南沢を詰めて、徳本峠に到る急登を詰め、峠につき、峠周辺を散策するところまでをレポートします。

ミヤママタタビ ↓

この標高ですのでミヤママタタビだろうと思いました。葉を噛んでみると、やはりその通りで、辛みがありません。



オタカラコウ ↓

南沢が随分細くなり、徳本峠に向かう峠沢の登山道に取付くあたりで、この花が咲いていました。このあたりから傾斜が急になり、ジグザグを切って登るようになります。



ちから水 ↓

ここでは小さな湯飲み茶わんが置いてありました。水を頂くと、冷たくて極上の味に思えました。
あとから聞いたことですが、ここのものは地表の流水ではなくて、湧き水だそうです。



センジュガンピ ↓

前に出たものとは違い、沢山の株が寄り集まって見事な群れ咲きとなっています。



コバノイチヤクソウ ↓

イチヤクソウ類では咲いた花をあまり見ていないのですが、今回は花に出会えました。



カニコウモリ ↓

地味ですが亜高山帯の常連の花です。



エンレイソウ ↓

エンレイソウは花が終わって、どこのものも皆、こんな姿になっていました。



サンカヨウ ↓

サンカヨウの実が、美味しそうですので、たびたび食しますが、どれもこれも大した味ではありません。



オトギリソウの仲間 ↓

今回は二種類のものを見たと思います。こちらは花が小さい種類でした。



ツルリンドウ ↓

久しぶりにツルリンドウの花を見た感じがします。



トリアシショウマか? ↓

似たようなものにヤマブキショウマがありますが、これはトリアシショウマだと思います。



オオバミゾホオズキ ↓

水湿地ですので、こういうものが出て来ます。



徳本峠小屋 ↓

待望の徳本峠に着きました。歩き始めて約八時間後のことでした。
空が雨空ですので、極上の展望と言われている景色は望むべくもありません。
かつてウェストンが日本を離れる時にこの峠から穂高の山を眺めて涙したと言われるその絶景には翌日も浴することが出来ませんでした。



この一日の歩行数 ↓

第一日目の歩行数は三万歩を超えました。今の小生にはこれは筋肉疲労となって翌日に持ち越し、痛手となります。
一旦、小屋に納まり、身辺整理してから、小屋周辺を散策することにします。



はぐれ猿 ↓

小屋から出てみると目の前に大猿がいます。どうやらこれは猿集団の権力闘争に敗れた旧ボス猿のようで、群れを引き連れてはいません。 この後小屋の屋根の上に乗り、歩いたので、小屋の人の知るところになり、下から追い立てられてしまいました。



キソチドリ ↓

峠から45秒と書かれた看板に従い、展望台に向かいます。峠の標高が2100メートルを超えていますので、亜高山帯の植物に取り囲まれています。まず最初に野生ランが目に入ってきました。



イワカガミ ↓

イワカガミはどれも花が終わっていました。



ギンリョウソウ ↓

高度が高いので、未だギンリョウソウが咲いています。



ネバリノギラン ↓

これも一株だけ見ました。



シラタマノキ ↓

念のために花をつぶしてみるとやはり、サロメチール臭がありました。



猿の親子 ↓

小屋の裏手の針葉樹の大木の枝の上に猿が二匹座っています。この後は雨が普通に降ってきましたので、この場所が本日の安息の地となったことでしょうね。



マイヅルソウ ↓

マイヅルソウはここではもう実になっています。



タケシマラン ↓

タケシマランもすでに実が色づいています。
小屋周辺を一回り見て、本格的に雨になりましたので小屋に納まります。
お昼頃に小屋についてしまったので、時間を持て余してしまい、結局昼寝タイムが長くなりました。
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