ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/07日 噴火後10日経った木曽御嶽地獄谷周辺の様子

2014-10-08 14:21:43 | 草花
たくさんの貴い人命を奪ってしまった、木曽御嶽の地獄谷あたりの噴火後10日経った姿を見たくて、その近くの山に行ってきました。
台風18号が過ぎ去ったあとの好天気を期待して、10月7日の未明からヘッドライトを点して歩き始めたのは、中津川市加子母の小秀山山麓の乙女渓谷キャンプ場からでした。
この小秀山の頂上は木曽御嶽最高峰の剣が峰の南西14kmくらいのところにあります。

小秀山の登山レポートは別のページに譲り、今回は木曽御嶽の地獄谷の画像を6枚だけ並べておきます。

見え始めた ↓

歩いていて始めに見えたのは噴煙だけで、山体は見えませんでしたが、稜線上の際立った場所につき、そこで初めて御嶽の姿を見ることができました。時刻は09時48分のことでした。

高度を上げて ↓

午前10時ジャスト。高度が上がった分だけ御嶽が量感をもった姿で見えてきました。
この日は天気が良いので、山頂付近は相当数の捜索隊の皆さんが必死のご苦労されていることでしょう。
時折こちらにもヘリコプターが飛んできます。

小秀山山頂から御嶽に正対する ↓

小秀山の山頂に着いたのは午前11時13分でした。
14km先に御嶽の山容がきっちりと見えています。この位置からは問題の地獄谷をほぼ正面から見ることができます。
あの噴煙が出てさえいなければ、これまでのように秀麗な山容をうっとりとして眺めることができたのに・・・・と思うとき、自然の人知を超えた計らいによって、貴い人命が喪われてしまった酷い現実を突きつけられた今となっては、複雑な感情が去来して、とても言葉が出てきません。

ヤヤアップして ↓

この画角の中に、火山灰に埋もれた人たちが未だに見つけられずにむなしく眠っていて、ご家族の皆様が、生きた姿での対面を待ち望んでいると思ったときに胸が締め付けられる思いがします。

「地獄」の谷間 ↓

最大限にアップしたときに、この谷間はまさしく地獄のような様相を呈していると思いました。
もう木曽御嶽の剣が峰山頂には遊び半分の登山では、立つことができないのではないかとさえも思うようになりました。

噴煙の全景 ↓

この噴煙さえ無かりせば・・・・
これまで愛してやまなかった木曽御嶽が、また、ついこの間までのような温和な姿を取り戻してくれることを切望しています。

正調木曽節
木曽のナァー なかのりさん
木曽のおんたけ ナンチャラホーイ
夏でも寒い ヨイヨイヨイ    あの、のんびりした正調の調べが心の中を去来します。

※なお全国放送でも一般の皆さんは「御嶽山」(おんたけさん)と呼びますが、「嶽」の字は山を表わしますので、「御嶽山」といった場合は「お山々」ということになり、くどくなります。
ここは正調木曽節の様に、単純に「御嶽」というようにしたほうが良いのではないかと小生は一人だけですがそう思っています。
コメント
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