ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

12/08日 県境近くの大森山・浅間山(644m)・弓張山・城山を周回 その3:やっと浅間山に到着、そこからは稜線を南下する。

2016-12-12 07:21:20 | 草花
自分がこれまでに歩いたことのない場所を歩くということは、生まれて初めて目にする景色ばかりに出逢うということになります。

もちろん良いこともあれば、悪いこともあることでしょう。
人生が長ければ、そういうものを類型化して当てはめることもできるでしょう。
そういうこともひっくるめて、未知の事物との出会いを、楽しむという気持ちがないと、旅は苦痛になることでしょう。

幸いなことに小生は、ぐうたらな性格ですので、未知の事柄に対しては楽観的でいられます。
自然の中に立ち入った時にでも、余り身構えることがありません。
山を歩く時にはこういうスタンスでいると、どうも波長が合うようです。

今度の山旅は、距離が長くなるので、朝の暗いうちから歩き出して、最遠点の浅間山には正午の10分前に着きました。
その間は山道や林道、はたまた廃道や、道の無い山斜面を歩いたりしました。
午前中に6時間強を歩く中で、道の取り間違い、修正を5度以上も繰り返しましたが、全然焦ることなく歩いてこられました。
これも朝の早発ちによって時間的な余裕を持てたお陰ですね。

そんな”一人弥次喜多道中”で浅間山に着くまでのレポートを致します。

コショウノキ ↓

小休憩を入れた時に、リュックを下したのですが、休憩が終わって立ち上がった時に何やら「カサッ」と音がしたのです。
そのまま20歩くらい進んだところで、メガネがないことに気づきました。
眼鏡はその音のしたところで地面に落ちていたのですが、そんな小さな音も聞こえてしまう程静かな山旅であったのです。
コショウノキは道端で蕾が大きくなっていました。



ヤマコウバシ ↓

この山域ではこのヤマコウバシの木を随分たくさん見ています。冬でも葉を落とさないのですね。



林道の工事中 ↓



この日初めて人の姿を見た場面です。こんな山奥にも税金が使われていて、それでもなお、林業は衰退傾向にあるのですから、いろいろ考えさせられることが多くなります。



三ツ瀬明神山 ↓

林道を工事していた場所を通過すると、前方に見晴らしの利く場所がありました。
三ツ瀬明神山が見えているのです。



鳳来寺山 ↓

その場所から90度ほど左に向きますと鳳来寺山も見えていました。



判りにくい登り口 ↓

山の斜面をざっくりと削り取り、林道が新しく前方に伸びていきますが、浅間山の最後の登りに通りつく場所に気づかず通り過ぎてしまいました。道を戻り、よく見ていくと、こんなところに登り口がありました。



最後の詰め ↓

その場所から山の斜面に取付き、浅間山の頂上を目指して歩いて行きます。



山頂が見えた ↓

いくらもしないうちに山の際が見えてきました。山頂がすぐそこに来ています。



浅間山山頂 ↓

山頂に着きました。ここが本日の最遠点になります。



山頂の祠 ↓

浅間山・・・・せんげんやまと読みますが、おそらく富士山の浅間(浅間)神社のゆかりのものでしょうね。昔はここから富士山が見えたそうですが、今は木立が邪魔をしてそれが見えていません。
祠にお参りりした後で、少しの落胆を交えながら次の目的地を目指してこの山頂を後にします。


樹の間越しの黄葉 ↓

これから歩く道は静岡県と愛知県の県境稜線を成している道です。さほど起伏の無い道を気楽に歩くことにします。
道端には時々黄葉が現れますが、小規模のものばかりです。



愛知・静岡の県境稜線 ↓

こんななだらかな道を次なる弓張山目指して歩いて行きます。
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 12/08日 県境近くの大森山・... | トップ | 12/08日 県境近くの大森山・... »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
せんげんやま (かなこ)
2016-12-12 11:15:52
ぶちょうほうさん今日は。
せんげんやまと読むのですね。びっくり!!
浅間山に関連があるようでね。

もうコショウノキが蕾をつけているのですね。
ヤマコウバシは初めて??

こんな山奥に道が出くるのは林道で木材の為でしょうかそれとも山登りに為何処までつづっくのでしょうね。

新しい世界の挑戦。
アクシデントも何のその脳トレですね。
眼鏡見つかってよかったです。

今派出所の方が来てくださいました。
いろいろご心配お掛けしてすみません。
返信する
かなこ様へ (ぶちょうほう)
2016-12-12 11:40:00
かなこ様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
”せんげんやま”読みと”あさまやま”読みとでどちらが多いかと思い、調べてみると”せんげんやま”と読む方が多いようですね。
浅間山をどう読もうともそう違いはないと思いますが、物事は長い間に変化していくものなんですね。

コショウノキはこれからあとが長いような気がします。
来年二月以降でないと咲かないのではないでしょうか。

ヤマコウバシはあまり記事に載せはしませんが、小生的には出会うと懐かしい木となっています。

林道の工事場面には今回だけで二度出会いました。
林業は衰退傾向ですが、回るところにはお金が回るものなんですね。

眼鏡が落ちる音さえも聞こえてしまうほど静かな山であったということなんですが、探し出すまでに結構手間取りました。

花泥棒は捕まえてみたら顔見知りだったということになると、それはそれで哀しいことですね。
友達が一人無くなることになるのですから。
返信する
展望 (こりん)
2016-12-12 19:58:43
こんばんは
やっと浅間山ですね。午前中も本当に長い距離を歩いていますね。
三ツ瀬明神山と鳳来寺山が見えた場所があったのですか。
そういえば、鳳来寺山から浅間山を見た時に中腹に長い林道が見えます、そのどこかからですね。
浅間山に石碑があったですが、それには確か大正?年、富士山浅間講(ふじさんせんげんこう)と掘られていました。
今でも、お参りしているのでしょうか?
返信する
こりん様へ (ぶちょうほう)
2016-12-12 20:37:35
こりん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
浅間山到着までには歩き始めてから6時間10分かかってしまいました。
同じ道を歩くことのない様に、随分回り込んで歩いたので、その意地っ張り分が余計な時間になりました。
そのために後の道で、本来見えるべき富士山は雲に隠れる時間になってしまいました。

三ツ瀬明神山と鳳来寺山は見えましたが、よく見ると鳳来j寺山の右に瀬戸岩の場所も見えていますね。
鳳来寺山のどこかからこの浅間山の林道が見えていましたか、小生は気づきませんでした。
浅間山の石碑で大正七年十二月10日のものは見ましたが、その表書きはきちんと読みませんでした。
その他に土地を100坪奉納したという石碑や、道普請を奉納したという石碑もありましたね。
富士浅間講は今では恐らく廃れているのではないでしょうか。
最近はそういう話をあまり聞かなくなりましたね。
もしも近所でそういう類いのものがあれば小生のところにも話が来ていることでしょうから。
車社会になり、誰もが気軽に長距離を動けるようになり御講などは立ち行かなくなっているのではないでしょうか。
返信する
ぶちょうほうさんへ (こりん)
2016-12-12 21:17:12
こんばんは
浅間山の林道は、私のブログの11月26日を見てください。
中腹に林道が走っているのが見えます。前回、浅間山・城山へ行った時に巣山から林道工事を行っていましたので、ここだと思います。
富士山浅間講について調べてみたら現在も行っている講が出ていました。
近くでは、長野県のみですね。
http://www.sengenjinja.jp/fujikou/index.html
返信する
こりん様へ (ぶちょうほう)
2016-12-12 22:19:28
こりん様 丁寧に再コメ有難うございます。
御11/26日ブログで瑠璃岩から浅間山を見た時に、確かに山肌が空いていますね。位置もぴったりと合致するようです。
これは恐れ入りました。鋭い観察眼でのご教示有難うございます。

富士山ほどの山となりますと日本一の山ですので、まだ”講”が残っているのですね。
木曽御岳の”講”は本当に少なくなっていますね。
最盛期に山に入っても、白装束で「六根清浄」を唱和して登って来る講の皆さん方に会うことの方が珍しくなりました。
刈谷近辺ではそういう話が全く聞かれません。

リンク付け有難うございます。
返信する
無駄遣い (山ちゃん)
2016-12-15 20:30:19
ぶちょうほうさん、今晩は!
どこにでもある無駄遣いが堂々と行われていますね。伐りだす口実で造っているのでしょうが、自然破壊の極めつけのように思えて仕方ありません。登山者が踏み荒らすのとは規模が違いますから再考を願いたいものです。
返信する
山ちゃん様へ (ぶちょうほう)
2016-12-15 23:49:04
山ちゃん様 こんにちは コメントを頂きましてありがとうございます。
たくさんコメントを寄せていただきましてありがとうございます。
山間へき地には税金がかなり密度濃く投入されますね。
林業や圃場整備という名目で、公的なお金が注がれるようです。
山間の田んぼで、跡取りさんがいないところでもお構いなしに整地・整備して、山裾の清らかな流れを埋めてしまい、せっかくウメバチソウが咲く岸辺が消滅してしまいました。
その田んぼは、猿、鹿やイノシシが出るようになり、今度は金網でがちがちに囲い込み、電気を通しますが、猿はそれにもなれてしまって、農作物を掠め取ります。
跡取りがいない、害獣が荒らしまわる、人間が自然破壊はする・・・・世の中がどうもうまく回らなくなりましたね。
返信する

コメントを投稿