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i love you, porgy (porgy and bess)








昨日はオペラ「ランメルモールのルチア」Lucia di Lammermoorのリハーサルを見に行くつもりだったのだが、鉄道がストをしていると知った時は、車で出かけては間に合わない(当然スト中は道が混むのである)ような時間だった...ああ。

代わりに少し前のPorgy and Bess話を。

ジャスのスタンダードとしても広く愛されている"Summertime"をソプラノが歌い上げて幕が開いた。
美しいが、この音の高さでは子供は興奮して寝つけないだろうと思いつつ、1920年代のアメリカ南部の話に引き込まれていった。

イングリッシュ・ナショナル・オペラのPorgy and Bess
このオペラは初めて見た。「サマータイム」以外にも馴染みの曲"I Love You, Porgy"などがあり、今か、今歌うかとワクワク。ビル・エヴァンズのバージョンが好きで娘によく弾いてもらったものだ。


この作品は1935年にガーシュインが作曲したオペラで、「ミュージカルの先駆け」と評価されているそうだ。

昨日は4つほどの学校から生徒さんたちが招待されていて、中学生くらいだろうか、上方の階に座っているようだった。
彼らは舞台上の出来事、歌手の演技や話の大きな転換にいちいち大きく反応し(まるで古代ギリシャ劇のコロスのようで)、わたしはそれを含めて全体をとても楽しめた。下の方の階のわれら年寄りも、つられて大笑いしたり、手を叩いたり、口笛を吹いたり。
性的な表現になったときの中学生の反応といったら! 

となりの母娘は「今日はいつもと観客層が違うわね(オペラを見慣れていない人が多くて嫌だ、の意味)」と話しかけてきたが、わたしは作品の生き生きした良さがさらに引き立ってとてもいいと思ったのだ。

ちなみにバーンスタインは、歌によってドラマが進行するのがオペラで、ドラマの結果としての感情を歌に託するのがミュージカルと定義している(ウィキペディアより)。
ずっと歌っているのがオペラ、感情の高まりとともに歌い出したり踊りだしたりするのがミュージカル、といったところか。その伝でいうとこの作品は絶対にオペラである。
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