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そして季節は巡る




次シーズンのお洋服が店頭に並ぶのが年々早くなっている。


猛暑の7月にはウールやファーから目をそらしていたのに、8月の急な気温下降とともに、またぞろ暖かそうな、こっくりした色合いのものが気になり始める。


今日はお直しを頼んでいた、モス・グリーンのムートンのロング・コート(ふわふわ面が表になっていて、焦げ茶のリボンベルト付き!)が手元に到着。わたしの秋冬物第1号。
最初に着る時は、かれこれ10年前くらいに買ったDolce&Gabbanaの同色のノースリーブ・ワンピースに合わせて下したいなあ...
いくらベルギーでもムートンは早すぎるが。


このコートと20度以下の天気のせいで気分はすっかり秋である。
ワタクシのクロゼットの中にはまだ袖を通していない資本主義のぼったくりの春夏物があるというのに...秋の光の下で見るそれらの服の色のくすみ方よ。ベルギーは夏が短すぎるのだ!
9月に日本へ一時帰国する予定なので、その時に使えるかな...



この秋冬着たいのは前季から引き続きBottega Venetta
この辺りではパリにしかブティックがないのだが(明日から1週間パリに行くので)、雪が降る前に幻惑されて破産しないように、正気を保たねば...


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お弁当




今週、6歳の娘は初キャンプ(Kamp)に参加中。


オランダ語のキャンプは、日本の「飯ごう炊さんとテント」のキャンプよりも意味合いが広く、学校の休暇中に公私で主催される「子ども用の集中講座」というほどのものである。たいてい一週間単位で、必ずしも泊まりがけではない。

内容はテニスや乗馬やサッカーなどのスポーツ系から語学、ダンス、工作系などさまざまで、年齢が上がるとともに講座数も豊富になり、中にはイギリスやフランスまで語学研修やセイリングに(泊まりがけで)行くコースもある。

娘が通っているのはダンス学校が主催するダンス・キャンプだ。6歳から12歳までの子ども達が一週間でダンス・パフォーマンスをマスターして、最終日にはマルクト広場で発表する、という趣旨。

ここまでが前置きである(笑)。


キャンプには毎日、バーバパパの容器におむすびを入れて持参しているのだが、ダンスの先生が娘のおむすび弁当を見て、非常に感嘆し羨ましがるのである。

聞けば彼女は大変なヘルシー志向で、和食が大好きだということ。美味しいお醤油はどこで手に入るかなどと質問されて、和食を誇りに思っているワタクシとしてはさらに誇らしいのだ。

ふと思うと、もしインド人の子どもがお弁当にナンを持って来ていたり、メキシコ人の子どもがファヒータを持って来ていたりしたら(不勉強のため、実際これらの国出身の人たちがナンやファヒータをお弁当にするかどうかは知らないが)、ワタクシだって興味津々でいろいろ質問して、めちゃくちゃ羨ましがるにちがいないなあ、と...


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夜遊び




今月号の雑誌「STORY」にも特集されていたが、東京でディスコが復活するなど、(バブル期に遊んだ)大人向けの遊び場に、仕掛け側も消費者側も注目しているようだ。
可処分所得に余裕があり、遊びの味を知っている世代向けの店、これからも増えそうである。
来月、日本への一時帰国を予定しているのでうれしい。遊ぶわよ~。


ところでベルギーで「夜遊び」というと、10代の若者はともかく、大人達は大概レストランで閉店まで飲むか、小汚いバアで耐えるか、自宅を開放するか、くらいしか選択肢がないのである。

飲食店は「食べる店」か「飲む店」かにはっきり別れていて、メニュにあるもの全部にそそられる「食べられる飲み屋」という一番利用価値の高い店群がないのだ。

当然、夜も早い。



昨夜、ブラッセルで「女の子ばかりで飲みに行く企画」を実行に移した。

まず、友人達が感じのいいワイン・バアあたりを下見したりしてくれたのだが、こういう店も土曜日は営業していなかったり、閉店時間が21時(!)頃だったり...
飲食文化もここまで違うんですなあ。


結局、とあるワイン・バアでハムやチーズをつまんで、それからレストランに移動(しなくちゃ食べるものがないのよ)。
その後、24時にレストランを追い出され、繁華街辺りを彷徨うも、良さげなところは閉店の用意をしているし、まだまだこれから!な所は音楽がガンガンかかった(人品のよろしくない男性達が飲んでいる)類いの店...

「飲みに行く」のはその時点で諦めて、3次会は友人宅で朝5時まで。

欧州で友だちと飲み/しゃべり明かすと、必ず自宅か、友人宅か、ホテルの部屋かで終わるパターン...


ああ、(身体が言うことを聞かないかもしれないけれど)朝まで飲んで、朝ご飯を食べて、出勤のラッシュの流れに逆らいながら帰る...これはやはり日本でこそ味わえる堕落気分、だろうか。


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戦勝記念日




ベルギーは官軍側。この日は戦後60年以上経った今もお祭りの屋台が立つ。


お散歩の途中で無邪気に屋台の焼きソーセージを欲しがる娘。
わたしは一種の居心地の悪さを感じつつ、屋台の間を歩いているというのに。
ベルギー人が日本人であるわたしに何か暴言を吐くとか、モノを投げてくるとか(これはこれで問題ですが)そんな様子はもちろん微塵もない。ないけれど...

宮崎哲弥は「戦無世代に戦争責任はあるか」問いに対して、条件付きで「ある」と答えてたな(「正義の味方」)...
そういうことを考えるにふさわしい日、である。


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雨宿り




青空と鼠色の雲が入り交じり、光を降らせたかと思えば大粒の雨を落とす空。
10分おきに空模様が変わる、これが年間を通して典型的なベルギーの天気である。








わたしとしては海辺のホテルかなんかで雨を眺めながら読書三昧したいのだが、夏休み中の娘と、3ヶ月半のグレムリン(子犬ね)のエネルギーはそんな悠長な過ごし方、許してくれない。

外出しては雨に降られ、ティー・ルームで雨宿りしては散歩を続け、また降られてはテラスのパラソルの下でお茶を飲み、空が明るくなったらまた歩く...
毎日、ブルージュでも、アントワープでも、クノックでも、そんな過ごし方。なんという時間の贅沢な(無駄な)使いみちであろうか(笑)。

こうやって夏も完全に終わって行くのか...と芝生でぬれた足の冷たさに全意識を集中していると、娘がダイニングでB.エヴァンズをかけてエクレアを用意してくれた。
なんて可愛いひと!

でも今日はこれで2つめのケーキ...


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