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世界は薔薇と芍薬




薔薇と芍薬とまりません
姿も香りもすばらしい

花屋さんや園芸家は毎日こんな経験をしているのだろうか...

美しいものにふれると、「世界」を感じるのはなぜだろう?

美しい薔薇のむこうに、理想的な真理や存在の本質があることが垣間見れるからか。
日常的な経験が一旦停止し、より広い視点へと導きかれたような気がするからだろうか。

今まで知らなかった存在のありかたが目の前に開示され、世界の豊かさを知るからか。
究極的な美は、脳よりも身体的に感じる...と、世界との直接的関係を体験するからだろうか。


なぜこんなに美しいと感じるんでしょうね?
知りたいわ...
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ハンプシャー州の6月




「6月の花嫁」と言いますわな。

あれは、一年のうち、6月が最も美しい季節だからなのだが、今年は冴えない天気が続いている英国南部地方である。
最高気温20度以上にならない日々...ヨーロッパのカラッとした夏はいつになったら...

この週末は久しぶりに快晴だった。
晴れ女のわたしが、ハンプシャー州のフォーシーズンズ・ホテルへ行くと決めていたかもしれない。
娯楽は料理のクラス、エステ三昧、ハイキング、乗馬、魚釣り、運河のボート...

運河?!
そういえば前からパンフレットにそんな写真が載っていたのには気がついていた...





英国南部のハンプシャー州から、ほぼロンドンまで50キロ以上に渡り、18世紀に建築された運河が残っている。

18世紀当初は、ハンプシャー州の農業振興のために造られたそうだが、現在はさまざまな形のボートやカヤックに乗って川遊びをする人や、わたしたちのように川沿いをひたすらハイキングをする人たちで賑わう。
いや、賑わってはいないか。

とても静かでいいところだ。




運河は、英国の産業革命で重要な役割を果たした。

当時、輸送システムとしては、すでに「馬車鉄道」が存在した。
「馬が線路の上を走る車両を引く鉄道」ですよ、えええーっ、それ鉄道の上を? と思いませんか?
「荷台は馬が引く」、というパラダイムはなかなか拭えなかったのだ。車輪が引く、という発想の転換をするまで時間がかかったのだ。おもしろいなあ。

まあそれはおくとして、大量かつ迅速に運べる道路や手段は、運河利用が一番だった。
運河を航行する船は、陸路よりも早く安全に大量の荷物を運べたのだ。
思えば、世界中どこへ行っても重要な街は必ず川のそばに興った。

産業の中心地を結ぶ運河網が整備されると、資源や製品の輸送に大きな利益をもたらし、それはまた商品の価格の下落をももたらした。

19世紀初めには運河システムはさらに発展、技術的な進歩も著しかったものの、19世紀半ばからは急激に鉄道が優位となり、運河は衰退していった。
鉄道会社による、運河の戦略的な買収や統合が複合的に作用した結果だという。




次回、誰かが遊びに来てくれたら、このハンプシャーの運河遊びとフォーシーズンスをセットにして楽しんでもらいたいなあ、と思った。

ウンチクは言いませんから安心して来て頂戴。
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翡翠色のアスパラガス




5月末だったか、ロンドンのおしゃれなグローサリー店のアスパラガスの写真を乗せたが、そうだ、アスパラガスの季節だ。

4月はマドリードで食べたグリーン・アスパラガスのフリットが激烈においしかった!.
あれを食べるだけのためにでもマドリードへ行きたい。


上の写真は、ウェスト・サセックス州のおしゃれな農場直営のグローサリー店で購入したものを、塩茹で、ポーチドエッグ、友達にもらった超美味しいオリーブオイル、ひきたて黒胡椒たっぷり、フルール・ド・セル、追加し続けるパルメザンチーズで。

午後8時の夕焼けの色に緑色が美しかった。
水分が多く、透き通って翡翠みたい...




そしてこちらは先日ドイツ訪問中、レンタカーを飛ばしてオランダへ向かっていた途中の出会い。

国境を超えた途端、両側の畑に「いちごあります」「さくらんぼあります」という魅力的な看板がちらほらしはじめ、たまらず急停車した農家直営店内。
オランダは白アスパラガスの季節...

目的地、オランダの友達のお宅に、いちごと手作りフランボワーズのジャムを買って持っていった。
英国にもジャムなどを持ち帰った。
残念ながら農作物は英国に持ち込めないので白アスパラガスは買わなかった。

帰りにも寄りたかったのだが、辿り着けなかった幻のお店...
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選挙だ!




友達が言った。
「与党は支持してないけれど、他に投票先がない」と。

わたしは言った。
「政党を選ぶのは結婚相手を選ぶのと同じ。自分の理想にぴったりあった究極の男性なんかどこにもいないでしょう。だいたいのところで自分が育てるつもりで選ぶのだよ」と。


今日、6月10日はベルギーの総選挙投票日だ。

興味をお持ちの方が多いとは思わないが、ベルギーの総選挙では以下の3つの選挙が同時に行われるのが一般的だ。

連邦議会選挙:ベルギーの連邦議会(下院)の議員を選ぶ。
地域議会選挙:ベルギーの各地域(北のフランダース:オランダ語圏、南のワロン:フランス語圏、ブリュッセル首都圏地域)の議員を選ぶ。国会に相当。
欧州議会選挙:欧州連合の欧州議会のベルギー代表を選ぶ。

夫と娘はすでに期日前投票を済ませた。
彼らは権利を行使する気満々で盛り上がるが、ベルギーでは投票の権利を棄権すると罰金が発生する(日本もそうすればいいのに)。

わたしにはもちろん選挙権はない。

ベルギーには政党が非常に多く、政権の形成は複雑で、常にめちゃくちゃ時間がかかる。今回も予想が難しい選挙だ。
争点は移民問題、ウクライナとガザ、インフレなどの経済政策、気候変動と環境政策、エネルギー政策、社会福祉と健康政策、安全保障、外交政策など...
右翼、右派ポピュリストが勢力を伸ばしているのは他の欧州の国と同じだ。
今回は史上初めて伝統ある3大政党が議席を失うのでは、とさえ言われている...

20世紀に欧州がリベラルでオープン・マインディッドだったのは、経済的に右肩上がりで、福祉が厚く、病気になっても失業しても高齢になっても生活の心配をする必要がなかったからかなあ、と思う。




そして、来月7月4日には英国の総選挙が行われる。

こちらにもわたしは選挙権がない。ちなみに夫と娘には地方議会の選挙権がある(うらやましい)。

14年続いた保守党はほとほと人気がなく、ベルギーとは違って労働党政権交代は確実視されている。
今に始まったことではなくとも最近の首相の失態のあれこれはもうコメディ・ショウ。

英国は沈みゆく泥船。
英国が、かつて「大英」だったのは、植民地や奴隷を使ってきたからにすぎない。

上い書いたベルギーと同じような問題を抱え、プラス欧州離脱(サプライチェーンの混乱や労働力不足)、国民健康サービス(英国は医療は無料)の崩壊などとリストは続く。

わたしが生活していて特に感じるのは、英国が20世紀後半からインフラ、教育、医療、地域経済にカネを使ってこなかったことだ。

インフラ、教育、医療、過疎地経済に投資しても、短期間でのリターンつまりカネがカネを産まないため、そういうセクターに投資するのを怠ってきた。
そして外国資本を誘致し、多くの現金が流れ込んだことが大きいかと。

現金の増加は一時的に経済を活性化させる効果がある。一方で、過剰な貨幣供給はインフレ(物価の上昇)を引き起こす。
外国資本の誘致は経済成長に貢献する一方で、外国投資家への配当が増えると国内にカネが残りにくくなるという側面がある。これは英国に限らず、多くの国が経験している現象だ。
実際、英国の水道会社は外国投資家への配当が膨らみすぎて先日破綻した。水道会社ですよ?! 社会的インフラをプライヴェートにするなよ...
外国投資家の存在は、企業が配当を優先して従業員の賃金や再投資を抑制してしまうのだ。

トリクルダウンなぞは起きない。




それから7月7日は東京知事選。

こちらもわたしには選挙権はないものの、めちゃくちゃ注目しています。
わたしは特に、不必要な再開発を繰り返すことによってカネを産み続けるというやり方には反対。繰り返す。トリクルダウンは起きない。

7月4日に英国で保守党が大敗するのが少しは影響するかしら!!
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薔薇始まりました






薔薇のない人生なんて。


5月から6月、7月にかけて、イングリッシュ・ローズは長く咲く。

次々に花をつけるので、開いたものはできるだけ切花にし、次の蕾にチャンスを与える...

家中のあちこち薔薇だらけになる。


と、芍薬も咲き始める。

薔薇と芍薬はわたしの2大大好き花!




薔薇のない人生なんて...最近読んだ哲学系の本のテーマは「人生、何を目的に生きるか」だった。
その一つの回答が、「薔薇のある人生」。

もちろん、薔薇を活けましょう、という意味じゃないですよ(笑)。




la vie en rose
なるほど。


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