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イングランド7月の庭





ラベンダー、アナベル、オールド・ローズ(名前失念)、オールド・ローズ"Boscobel"
紫陽花、胡蝶蘭、蔦、オールド・ローズ"Wildeve"、ユーカリその名もベイビー・ブルー

イングランドの花は盛り、たくさん咲いているのだけ切花にして少しづつ頂戴した。

これをひとつづつ、どなたにあげましょうかね...
オフィーリアの7つの花のように。

花言葉を全然知らないので、まずはネットで調べてからだな(笑)
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オクシタニアへ





普段は比較的、旅行の多い生活をしている。

例えば去年2019年は

ベルギー 6回
イタリア 6回
フランス 3回

オーストリア
アメリカ
ドイツ

チェコ
日本
ドバイ

アブダビ
スペイン
(英国内は含まず)


2020年は新型コロナ禍で、年頭からベルギー、フランス、日本にしか行っていない。
その後、8月までに予定していた旅行はすべてキャンセル...

今のところ、9月末の日本、11月のイタリア、12月のスペインの予定は死守しているのだが、見通しは立たない。





イングランドでは7月6日から欧州大陸への渡航が許可され、このニュースが漏れた途端、旅行会社やネットのブッキングシステムでは問い合わせや予約が殺到したそうだ。

わたしも移動許可が出たらすぐに、美しいドレスをトランクに詰め、大陸を南下するのであると夢想していたが、いざとなると自分の行動が社会にどんな影響を与えるのか、などと無鉄砲者なりに考え込んでしまった。
予約をした時点で支払いが必要な場合、お金が無駄になるかもしれないし...


ためらっている時、娘が医学部では3年目の夏(彼女にとっては来年)はないに等しく、できたら今年どこかへ行ってゆっくりしておきたいと言った。その一言が父親を動かした。

人との接触を極力減らす車での移動、ホテルではなく別荘一棟貸しが適切ではという結論に達し、イングランド南西部から15時間かけてお決まりの南仏へ行くことにした。
蜜にならないサイズの物件に、ベルギーなどからごく少人数人を呼ぶつもり。

途中、2泊して南下したいところだが、行きはパリを過ぎたあたりで一泊だけする予定。帰りも同じだ。





南仏の東の方は何度も訪れたことがある上に、海岸部はより混みそうなので、西の方、モンペリエより西、カルカッソンヌなど、スペイン国境に近い方の田舎、前々から憧れて行きたかった打ち捨てられて復活したシャトー、アンドラ、スペイン国境を渡ったところすぐにある(わたしは国境越えが好き)ダリの故郷フィゲラス...
東はアヴィニョンやルベロン地方あたりまでは行きたい。

英国からの一番人気の渡航先スペインでは北東部カタルーニャが2度目のロックダウンに入り、フランスも第二波に備え、ロックダウンの必要がある場合は局部的に施行するなどのプランを立てているそうだ。

自分勝手な行動は慎もうと思いつつ、しばし、オクシタニアの夢を見るのである。

いっそ移住してしまいたい。
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このパンは神戸で...





イングランドではロックダウン後15週間目、だいぶ自由に移動できるようになったが、個人的には不要不急の外出は控えている。
今後しばらくは、週一で食料品の買い出しに行く以外はほとんど外出はしないだろう。

先日火曜日のロンドンもガラガラだったので、多くのみなさん考えていることは同じなのかと思う。
まあロンドン中心部は、観光とビジネスの街で、地元イングランドの人が出て行って無駄にうろうろするエリアでもないのだが。


さて...パンでも焼こうかしら。


このパンの名前は?

「メロンパン」

もし、あなたが「いやいやモエさん、サンライズでしょう」と思ったなら、あなたはわたしと同じ神戸っ子である可能性がありますね??


神戸ではこのパンのことを「サンライズ」と呼ぶ。
ふわふわできめ細かいパンの上に、甘くてざっくりしたクッキー生地がのっているこの菓子パン...! 噛みしめるほどおいしい!


今回、初めて焼いてみて分かったが、このメロンの網目のような格子は伊達ではなく、これを入れておかないと、イレギュラーに割れてくるのである。それはそれで神戸で見かけるタイプではある(下写真、分かりやすいよう拡大した。2つだけ格子を入れずに焼いてみた)。
子供の頃は、斜線バージョンもよく見かけた記憶がある。

メロンの網目のような模様(記号)を入れて「メロンパン」と呼ぶのはオマージュ? インスパイア? パロディ? シニフィエ? 直喩?





日はまた昇る。
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夏のホットチョコレート





イングランド、気温20度ほどでシルバーグレーの空、はっきり言って寒い。
昨日は暖炉を入れようかと思ったほどだった。

まさにホットチョコレートを飲みたいような日。

ホットチョコレートといえば、今、うちには頂きもののウィーンのホテル・ザッハーのもの、NYのMarieBell、スペインのセゴヴィアで雨宿り中に買った土地のものなどがある。

その中で一番気に入っているのがココアとアイリッシュ・モルト・クリームの香りの紅茶、RonnefeldtのIrish Malt。水出しのアイスティーにして、ミルクを少し入れてもおいしいのだ! 糖分摂取を控えている時にもいい。





先日、3ヶ月間のロックダウン後、薔薇を見に初めて外出した先のウィズレー王立園芸協会植物園で、娘が特に名前を気に入って買った薔薇”Hot Chocolate”の苗が今朝3つ花を咲かせた。

庭師さんに相談してから、どのあたりに植えたらいいか考えようと思っていたので、まだ買ってきたそのままの鉢に入っている。

なんという微妙なブラウン・レッド。
口紅にしたい。

香りは強くはないが、とても優雅な花で、好みだ。





最後の写真はウィズレー王立園芸協会植物園のホット・チョコレートの群生。

何年後かには庭の一部がこのようになるよう、せっせとシューマンのピアノを聞かせるのである。
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titian love, desire, death@national gallery



ナショナルギャラリー蔵『アクタイオンの死』(1559年ごろ 未完)




3月23日にロックダウンした英国、イングランドでも徐々に経済活動が再開されつつある。

先週末(4日土曜日)には、レストランやパブなどの飲食関係、美容室、宿泊施設、屋外のジムや子供の遊び場、映画館、美術館やギャラリー、テーマパーク、図書館、社交クラブやコミュニティーセンター、観光地、礼拝施設や、30人までの結婚式の再開が許可された。

その流れでロンドンのナショナル・ギャラリーはメンバー(<年会費で誰でもなれる)向けに6日からオープンし、もちろん馳せ参じた。
一般には今日8日からの営業再開。ルートを選んで一方通行の観覧が義務付けられる。


東京の国立西洋博物館では10月までナショナル・ギャラリー展が開催されていて、ロンドンから61点も日本へ行っているそう。大規模ですね。




イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館蔵『エウロペの略奪』(1562年)



さて、3ヶ月ぶりに出たロンドン、ナショナル・ギャラリーでの第一の目的は、特別展『ティツィアーノ 愛・欲望・死』を見ることだった。

彼の晩年の作品群「ポエジア」つまり「詩」がテーマの展覧会だ。

古代ローマの詩人オウィディウスの『変身物語』に描かれている神話の「山場」を題材にした6枚の作品を、「可視化された詩」とティツィアーノ 自身が呼んだのである。





ウォレス・コレクション蔵『ペルセウスとアンドロメダ』(1554から1556年ごろ)




わたしは個人的には芸術の一面として、それが「美とは何か」を問い続け、「理想」、つまりすぐ過去になってしまう現在、現実にはありえない想像上のものやできごと、戻らない過去、未来の希望などを描く...があるかと思う。あくまで一面ですよ。

優れた芸術家が見ているものを誰にでも分かるように現してくれ、波紋を呼び、世界をより複雑に豊かにし、遠いものと遠いものをつなげてくれる、わたしにとってはこれが面白くてしょうがないのである。




ナショナル・ギャラリーとスコットランド国立美術館共同所有『ディアナとカリスト』(1559年)




ティツィアーノは15世紀から16世期にかけて大活躍した盛期ルネサンスのイタリア人画家だ。ヴェネツィア派で最も偉大な画家である。
彼はヴェネツィアのベリーニ家で修行し、ジョルジョーネは兄弟子だった。

当時の人にしては長命で多作、生涯名声に恵まれ、あちこちからひっぱりだこ、他の芸術家の手本とインスピレーションの元となり、時代からも運命からも愛された芸術家だ。天晴。


死までの16年間、彼はスペイン王フェリぺ二世のもとで過ごし「ポエジア」を制作した。父の神聖ローマ帝国皇帝にしてスペイン王カルロス五世の時代からティツィアーノ は贔屓だった。


この晩年の「ポエジア」6枚は、ティツィアーノの最高傑作といわれているが、わたしもそう思う。

今回の展覧会は、散り散りになっている「ポエジア」を6枚合わせて展示し、詩の持つ多面性を増幅させる試み、とでも言えばいいだろうか。
多様な色使い、タッチが複雑に溶け合い、えも言われぬ効果を現す6枚。油彩技術の持つ可能性を最大限に生かしている。


「最後の作品群に明らかなティツィアーノの手法が、若かりしころとはかなり違ったものであるのは事実である。

青年期の作品は、特別に洗練されたすばらしい入念さで完成されており、近くから見られることにも遠くから見られることにも耐えるが、最後の作品群は大胆なブラシ使いと大まかな輪郭で描いてあり、近くからでは理解できないが、離れて見ると完璧な姿を表すのである。

(中略。この手法は誰にでも真似できないものだと書いてある)

こうした手法は優れた判断によって行えば、美しく、人を驚愕させる。その方法によって、絵は生き生きと、何の苦労もなく描き上がったかと思わせるのである。」(Vasari "The Lives of the Artist" Translated by Bondanella 504頁 訳はモエ)




ナショナル・ギャラリーとスコットランド国立美術館共同所有『ディアナとアクタイオン』(1559年)




ヴァザーリは『列伝』の中で、ミケランジャロに以下のように言わせている。これは実際にミケランジャロの発言なのか、ヴァザーリがミケランジャロを通して自分の意見を述べたのか分からないが。

「(ミケランジャロはティツィアーノ を)称賛し、ティツィアーノの色彩も様式も好みだがとはっきり述べてから言った。ヴェネティアでは最初の段階でデッサンを学ばず、また学ぶ手段もないのは残念だ。

『もしあの男が』、彼は言った。天から与えられた才能だけでなく、特に実物を描写することにおいて、もしも技術とデッサン力を磨けたなら、どんなアーティストも彼をしのぐことはできないだろうに。

彼はすばらしい精神の持ち主で、最も魅力的な溌剌とした様式を持っているのだから。」(同上501頁)





プラド美術館蔵『ヴィーナスとアドニス』(1553年ごろ)




以下、展示順に
ウェリントン・コレクション蔵『ダナエ』(1554から1556年ごろ)
プラド美術館蔵『ヴィーナスとアドニス』(1553年ごろ)
ナショナル・ギャラリーとスコットランド国立美術館共同所有『ディアナとアクタイオン』(1559年)
同『ディアナとカリスト』(1559年)この2枚は一組
ウォレス・コレクション蔵『ペルセウスとアンドロメダ』(1554から1556年ごろ)
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館蔵『エウロペの略奪』(1562年)
ナショナルギャラリー蔵『アクタイオンの死』(1559年ごろ 未完)


ティツィアーノ は多作で、ナショナル・ギャラリーにも結構あり、展覧会の隣の部屋に青年期の作品がまとめてみられるよう移動してあったのはとてもよかった。
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