goo

charlotte street




フィッツロビア(Fitzrovia)へ。
ソーホー(Soho)の北側、マリルボーン (Marylbone)の西側に位置する。
大英博物館があるのもこのエリアだ。

シャーロット・ストリート・ホテル(Chalotte street Hotel)で夫と待ち合わせ中。

シャーロット・ストリート周辺は小さな趣味のいいレストランやお店、オフィスが多く、「ロンドンってええとこやねえ」と、連れが誰であっても同意を求めずにはいられなくなる、そういうエリアのひとつ。

これから急いでランチに行って(ハムとチーズを食べるか、ロースト・ビーフを食べるか迷っている)、混み具合がひどくなる前に今年最初のクリスマス・ショッピングへ。

もうそんな季節です。

英国現代工芸品のContemporary Applied Artsは去年サザークに移転してしまったので今日は無理としても、まずはポロックおもちゃ博物館Pollock’s Toy Museum Trustのミュージアム・ショップ、そしてここから一番近い百貨店リバティ攻略か。

とりあえず、日本へ送る用の贈り物と、娘に頼まれた卓上ツリーだけはどうしても調達して本日の成果にするつもり。

そう! 師走へ向かって助走を始める、もうそんな時期です。


週末は学校行事やコンサート等をかいくぐり、レンブラント展へもう一度行きたいのだが、それよりも時間を取ってクリスマスツリーなんかをどうにかしなければ。

ああ、大掃除もぼちぼち...
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

英国的な、最も英国的な。




ナショナル・ポートレイト・ギャラリー(National Portrait Gallery)で開催しているふたつの無料展示会へやっと行けた。
こういうレベルのものが無料で見られるのはやはりすごいと思う。

英国テューダー朝の王と女王の肖像画の"The Real Tudors"と、グレイソン・ペリー(Grayson Perry)の"Who are you?"展。

このふたつセットで見たらおもしろさ倍増。


英国テューダー朝の王や女王は、英国歴代王族の中では英国外でも最も名の知られているメンツなのではないか。

”popular, transient, expendable, low-cost, mass-produced, young, witty, sexy, gimmicky, glamorous, and big business"...6人の妻を持ったヘンリー8世もド派手だが、彼を知らなくても、その娘エリザベス1世を知らない人はいないだろう。
実際この時期に王権は拡大し、英国は世界の舞台に踊り出、徐々に「ヨーロッパの辺境」の汚名をそそいで行くのである。
そんな「英国」を喧伝する装置であるポートレイトの数々。絶対的パワーを宣伝するための絢爛豪華な衣服は、人物の顔の描写よりも重要に扱われ、細密に描かれたように見える。そして人物は過剰に飾り立てたために不自然に鯱張っておられるように見える。まるで観光地の顔ハメ看板(実際、多くの肖像画は王/女王のお顔をコピーしながら何枚も描かれた。つまり、モデルとして毎回画家の前で実際ポーズを取ったワケではない)...
それこそがちょっと田舎臭い。

そんなポートレイトが並んだ後、最後に「婦人像、おそらくエリザベス1世」と題された素画(写真右上)の妙なリアルさに打たれた。超リアルな英国人女性のポートレイト。これは現代的な感覚なのかもしれないが、この飾り気のなさにあふるる品こそが唯一無二の「女王」であるように感じた。
本物は飾り立てる必要がないのである。


余談。
この特別展示エリアを出るとすぐ他のテューダー期の展示エリアに続く。エリザベス1世の母、アン・ブリンの有名な肖像もここで見られる。
アンは、痩身色黒黒髪で、当時の英国の一般的な美人枠におさまるタイプではなかったかもしれない。おそらく大陸風に洗練された、英国美人の基準を覆すようなものすごい美女、頭のいい相当魅力的な女性ではなかったか。痩身色黒黒髪...キャサリン妃みたい?  いや、アンはもっとずっと洗練されていたに違いない。
ただ、権某術数渦巻く宮廷の中で身内以外の権力者からは嫌われる立場にあり、また、当時の美の基準に完全マッチしていなかったせいもあって、その容姿は素っ気なくしか伝わっておらず、詳しく知ることができないのが非常に残念だ。



そしてこちら、紙幣風のグレイソン・ペリーの「コンフォート・ブランケット」。説明は不要、エリザベス2世のご尊顔。なんと鮮やかな。お見事。
エリザベス2世その人と同じレベルで一国を代表する人物は現代社会のどこを見渡しても他にいないと思う。まさに「女王」。そして今後はこういう人物は2度と出て来ないかも。

このブランケットには女王の他、英国を代表する人物やものの名前がちりばめられていて、例えばフィッシュ・アンド・チップス、雨、マグナ・カルタ、お紅茶、NHS、トップギア(TV番組)、スティーヴン・ホーキング、エルトン・ジョン、モンティ・パイソン...上にも引用した、"popular, transient, expendable, low-cost, mass-produced, young, witty, sexy, gimmicky, glamorous, and big business"そのもの。実はこれ、英国出身のポップ・アートの祖リチャード・ハミルトンがポップアートを表現した言葉なのだ。

テューダーの王、女王のプロパガンダを現代風に風刺したらこうなるのではないか...斜陽の英国はいますぐにこのブランケットを世界各地に送り、その地位回復をはかるべきである。


"Who are you?"と、ペリーはアイデンティティを問う。英国人だよ。他にどんな説明が必要だね。
(それを慰撫するブランケット...)


ちなみにこのブランケットはミュージアムショプで縮小版が"Comfort Blanket"Blanketとして販売されており、500ポンド也。あたしゃ、これが欲しくて欲しくて、いろいろ言い訳を考えてみたが、後ろ髪を激しく引かれながらショップを後にした。会員割引も効かないんですぜ...



(写真は両方ともnpg.org.comより)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ジェネラル・リハーサル don quixote




11月25日から始まるロイヤル・バレエ「ドンキホーテ」のリハーサルを見た。
リハーサルにはいろいろな理由あってあまり行かないのだが、久しぶりに。

ロイヤル・バレエのアコスタ版ドンキホーテについては、「ドン・キホーテをきっちり『幻覚を見ている狂人』に仕立ててしまうことで、セルバンテスの含みが損なわれる」というのがまずわたしの意見。それはおいて。

やはりリハーサルはリハーサルなのか、うん、やはり全体的に温まってないないのかと感じた。
主役の二人がマリアネラ・ヌネツ(Marianela Nunez)とカルロス・アコスタ(Carlos Acosta)で、おおっと思ったのもつかの間だった。

わたしはバレエ「ドン・キホーテ」の芸術的ドタバタ感が大好きだ。それなのにまるで素のドタバタを見てしまった...観客は白けますな。


温まっていないと感じるのはこれが「リハーサル」だという前提が観客のわたしの方にあるのか、演ずる側にもあるのか、それは分からない。もしかしたらリハーサルにしてはレベルが高いのかもしれない。リハーサルを見るならこんなことを言うのはルール違反、マナー知らずなのかもしれない。分からない。


本番を待つことにしよう。
ナタリア・オシポヴァ(Natalia Osipova)のキトリがものすごく楽しみ。



(写真はwww.telegraph.co.ukより)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

saint-felicien







Saint-FelicienとMaroillesで晩酌。


幸せってなんだっけ
フェリシアン(幸福)のある家さ。


飼い犬もチーズの匂いに鹿のように踊らされ

しかし娘は鼻をつまんで逃げて行った。


Saint-Felicienはローヌ・アルプで遠いが、
Maroillesはパ=ド=カレなので、ベルギーに帰省した時に一度寄り道してみたい。
仏側ユーロトンネル駅近のスーパー・カルフールにも
地元ゆえかたくさんの種類を置いている。
このスーパーに寄り道するのはブリテン島へ渡る身にとっての最後の楽しみ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

helene darroze月間に思う








誕生日月間なので今月3度目。
鰻が旨い。

ロンドンではここは初めてという東京の美食家の友人も絶賛してくれ
なぜかわたしが大得意になり、ロンドン語りでさらに饒舌になる。

どあつかましい。


あつかましいと言えば

おばちゃんになると女性も男性もどんどんあつかましくなると言うが、
わたし自身は怖いもの知らずで空気の読めなかった(<そう、今よりずっと)
若き日の方が今よりもずっと夜郎自大で、もっとあつかましかったと思う。

なんせ狭い世間内でちやほやされた結果
根拠のない自信に満ちあふれたゴーイングマイウェイな女王様だったので。

恥ずかしいなあ。こんなこと言わせるなよ。

またひとつ馬齢を重ねたので反省。


愛すべきおばちゃん道を驀進するにしても
できるだけ控えめに道の上品寄りで歩み

いつの日か、誰も気がつかないままにひっそり消えたいものだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ