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8月31日




8月31日って、一年で一番切ない日だと思う。


しかも今年はブルージュを出るという転機も重なり、アンニュイ感が助長される。




昨日は日帰りで英国へ行った。飛行機で。40分の空の旅。

予約してあったメルセデスがレンタカー会社の好意でSLK(しかも新車)になったことで、夫は「こういう小さくても気分のいいできごとが英国移住の幸先がいい、と思わせてくれる」とうれしそうに言う。「これは良いことが起こる前触れですよ」と。夫よ、それ、一日に何回言う?

彼はいつもこういう感じでいつも幸せなのである。幸運命論者。運命に悪い運命などない。すべてのことには意味がある、しかもいい意味が!というスタンス。キミはカンディードか?!
あるいは運命の女神は女性で、自分が愛されているとでも?


一方、わたしは人生で起こることに必然も意味もないと思っている。重要なのは意味はなくともそれでも最善をつくして生きることだ。

ああ それでも帰路、Fクラスラウンジのシャンパンが、7本どれも気が抜けたような感じになっていたのには「8月31日」を感じたことは認めよう(笑)。8月31日の必然。それはたしかにロマンティック。

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patisserie academie




ブルージュの新しいケーキ屋さん。

店内で食べるスペースはないが、ご覧の通り洗練された甘みの少ないとーってもおいしいケーキが買える(饗宴の後の皿で失礼)。

Patisserie Academie
Academiestraat 4
8000 Brugge



この他ブルージュのケーキ屋としては

Van Mullenm
Vlamingstraat 56
8000 Brugge

クロワッサンなどのペイストリーと、パイ生地系がおすすめ。季節中はテラスに座るべし。


この2件はお互い近所で、市民劇場前の Van Mullem を100メートルほど道なりに行くと Academi 。
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voyage sentimental








今日(正確には昨日)の散歩コースは、19時半に家を出てマルクト広場へ、そこからヴァン・ダイク広場、運河沿いにブルージュへ来た当時住んでいたセント・アナレイを経て、マルクト広場へ戻るコース。わたしの「感傷旅行」。


夫と娘と飼い犬と、13年前(わたしがブルージュへ来た当時)はここに何があったとか、ここは前薬局だったとか、ここには前に何があったか思い出せないとか、ここは移転してからあまり行かなくなったとか、ここでよく幼い娘の写真を撮ったとか、そんな話をしながらそぞろ歩いた。


今まで観光でいらした方が「ブルージュのあり得ないほどの街並の美しさ」をおっしゃるのを、わたしは全く実感できなかった...実感できなかったことが今となっては信じられない(笑)。


ブルージュ、美しすぎる。これって住人バカ(わたしは神戸出身で、あそこにも住人バカがたくさん生息している)。おらが街バカ、と言ってもいいだろうか?あるいはコンブレー・コンプレックスとか(笑)。

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夏の終わりの海へ








夏の終わりの海はどうしてこう感情を盛り上げるんでしょうな...

何かが終わる、切ない気持ち。
何かを惜しむ、やるせない気持ち。

「切ない」とは日本語独特の言葉だが(だと思う。例えば英語や蘭語にはない)、喪失や、あせていくものや、別れや、そういった現象をウエルカミングし、受け止めて味わい、かつ持て余す、という意味...サビを好む日本ゆえ?そのように説明したらいいのか知らん。



この海はオランダの海だ。
Zeeland(直訳は「海の土地」)。
スキューバダイビングで有名な場所。ブルージュから車で2時間。

11歳の娘が、パディのスキューバダイバーの免許を取得するための最後のダイビングにやって来た。

ハーバーにはヨットやクルーザーが停泊し、海風が吹き、大きな入道雲が出て、夏を惜しむ気持ちに押しつぶされそうになるのであった。








「マリンスポーツにいそしむ彼を浜でまぶしげに見つめる女の子の夏と、その終わりの予感」の歌を次々に思い出し、中年女もそんな気持ちにさせられましたとさ。

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sentimental journey








こんな平凡な写真を並べて眺めて喜ぶのはわたしだけだと思うが、今日、愛犬と一緒にしみじみと特別に長い散歩をしながら撮ったもの。

マルクト広場から商店街を抜け、ブルージュ国鉄駅の方面から愛の湖に入り、マルクト広場まで戻るルート。
わたしのセンチメンタル・ジャーニーなのである。明日はどのルートをたどろうかなあ。



最近、こんなおセンチなポエムみたいなことばかり書いている。穴があったら入りたい。
でもまあ気色の悪いポエムのようにしか表現できない感情もある、ということで...
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