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太陽は天空を翔けるアポローン神の4頭立て馬車




太陽は天空を翔けるアポローン神の4頭立て馬車。
(アポローン神は、太陽神ヘーリオス神と習合、同一視された)


夏休み第一弾、今年はギリシャのペロポネソス半島へ来ている。

今日も暑い。

アポローンと馬車、黄金に燃えすぎ。


上の写真は、古代ギリシャ都市国家(ポリス)アテネやスパルタと並んで繁栄を極めたコリントスのアポローン神殿と、背景の山はそのアクロポリス(都市国家の神聖なエリア。コリントスではアクロコリントスと呼ばれる)。

しかも575メートルの頂上には17世紀のヴェネチア共和国時代の要塞が残る...ご覧いただけるだろうか。


この山頂の要塞の壁は、朝光とともに銀色の姿を表し、刻々と色を変えていく。
夕焼けに染まり、月明かりに照らされ、闇が訪れ、ただ受け身で、孤高を主張するかのようにそこにある。

まるで一種の日時計を見ているような気がする。

アポローンが朝、東の空から馬車を出し、西の空へと駆け抜ける、その単位の無限の繰りかえしを、要塞が犠牲的に受け入れているかのようだ。

人間界の時間の流れとは全く別に、これまでも、これからも、永遠の神の時間の流れの中に存在しているようで、去ることは決して許されない...見放されてしまったこの感じ...
どこか悲しみを誘う。見飽きない。
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