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レジの行方




Het Leentje 払い下げのレジスター、わたしがキッチンで使うことにしました。

イメージはイタリアのバール(笑)。





今朝は5時起きで娘がドイツ語のパーティーに持って行くシュバルツ・ベルター・タルト(黒い森のケーキ)を焼いているところ。
午後からはパリへ参ります。

みなさまも良い週末を。

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ロンドンの百貨店




顧客相手の夏のセールは6月に入ってすぐに始まったが、公のは3週目半ば、あるいは先週月曜日あたりに始まったらしい。

先週は続けてロンドンへ行くついでがあった。
そのうち一日は「今日はいつもはしないことをする」と心に決め、まず思いついたのが百貨店リバティの上階部分へ行くことだった。
あのチューダー・リバイバル式の建物やリバティ・プリントで有名なあの百貨店。


かわいらしいお花屋のある入り口から入ると、平日でなおかつ割引率もまだ低めだからかどのフロアもとても空いていた。
わたしはセールでは服は買わない主義なので、ファッション小物や雑貨、文房具、置物、食器類などを中心に見る。

まずは一階の文房具売り場でサンキュー・カードや多目的カードを大量にまとめ買いしてかなりすっきりした。あまりにすっきりするものだから割引マジックにかかってしまい、箱が少し潰れているなどの理由で割引になっているチョコレートにも手が伸びそうになったが、この日は夏日だったので止めておいた。


そして上階の雑貨セクションの充実ぶりに驚いた。でもこのお店の歴史を考えてみると雑貨が充実しているのは当然かもしれない。
実はあの素敵な建物には一階の一部分にしか長いこと行ったことがなく、それはちょっとダサ目、年齢層高め(<自分は低めのつもりなんでしょうか)という思い込みゆえだったのだ。
ロンドンにはなぜかいい雑貨屋がない、娘がお友達の誕生プレゼントを調達できるような気のきいた店も少ない...と思っていたが、これから雑貨は(服はちょっと...)百貨店ならリバティに見に行こうと思う。
骸骨の形のキャンドルスタンドや ASTIER de VILLATTE の食器などを買ってウキウキ。



ロンドンの百貨店...

ベルギーに住んでいる時、ロンドン滞在中時間がなくても必ず行ったのは服飾系で満足度が高いハーヴィ・ニコルス。
たまに行くとおもしろくサービスも品揃えも驚くほどいいが、激しく混んでいるせいで足が遠のくハロッズ。
何でも広く浅く揃っている点で便利、英国に住むようになってからよく利用するようになったセルフリッジ。

でもリバティもいい!


リバティでは服は買わないだろうと言いながら、先日ベルギーのマチルド妃がお召しだった Dries Van Noten の風景画ドレス...
自分のサイズがあれば欲しかった。ほんとうに素敵だった!
(ロンドンの百貨店の写真など持っていないので、ドレスの写真を。このランウェイの写真よりも実物は百倍素敵)


世界の都市、ロンドンでは買えないものはないのである。
どこかしら大英博物館の略奪コレクションを連想させるものがある...
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ダイエット継続は○○○のおかげ




ダイエットを始めてから1ヶ月が経過。

引っ越し以来、体重計が作動していないので何キロ減ったかは分からないが、わたしは断然数字より見かけ重視派だ。
夫が痩せた痩せたと言うのと、フレンチ36/日本の7号の服がまたすんなり入るようになったこと、義理母がスカイプでわたしの姿を見て「どうやって痩せたのか教えて!」と吠えたことで、なんとなく当初の目標は達成したような感じがする。

それでも日本の細い女性と比較したら申しわけないくらい太いと思うけれど、英国では堂々「和食ってやっぱり身体にいいのね~」と言われる身上なのである。


元々甘いものはごく少量で満足する方なのでこちらはあまり心配はなく、炭水化物ラヴがどうなるかと思いきや今のところ楽勝中。
よく食べているのはギリシャ・ヨーグルト、豆、海藻、きのこ、果物、野菜...王道です。


このダイエット中にわたしを虜にしたものがある。

クミン。スパイスの。

豆が大好きなので、豆を使ったおいしそうななレシピを探していたら「インド料理」に行きつき、インド料理になくてはならないクミンにすっかり魅了されてしまったのだ。

レンズ豆のシンプルなスープやシンプルなカレーに使うのはもちろん、野菜スープやサラダに煎って入れたり、魚のソースに入れたりする。

あの香りと歯ごたえがたまりません。わたしのダイエットはクミンのおかげで成功したようなものだ。


それからもうひとつ。


そうこうするうち先行で注文していた秋物が到着したこと。

ダイエット間に合った...

久しぶりに Giamvattista Valli 。
女っぽいデザインが多いが、その中の数少ないシャープなデザインが好きなのだ。

こういう服が着られるのなら、一生ケーキやチョコレートなど食べられなくてもいいと思いさえするのである。
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het leentje が閉店した日








こちらにも書いたことがあるが、 Het Leentje というのは娘が小さい頃から自室で経営していたお店だ。
「レーンチェ」は娘が小学校の時にそう呼ばれていたニックネームである。

この店、途中店舗拡大するまでになり、HABA 社や ERZI 社のすてきなデザインのものから、ケーキ屋さんの綺麗な箱、チーズやバターの空き箱、自分で作ったものや森で拾って来たもの、いろいろな商品で構成されたレストラン/ティールーム/パティスリー...なんでも屋さんだったのだ。

お友達が遊びに来ると演劇やダンスなどのショーを催したりしてディナー・ショーにする勢いもあった。


そのうち経営者がティーンに不景気の波が押し寄せてきたのだろうか、英国へ転居してからは Het Leentje は部屋の隅でほこりを被るだけとなってしまい、商品は箱から取り出されることもなく、カウンターは本を積むのに使われるようになった。


先日、夫が「あのお店は片付ける時が来たようだ」と言った。

その夜、わたしは娘が死ぬ夢をみた。
そのそばでわたしは彼女に「ありがとう、ありがとう」と延々と繰り返していた。


お天気のいい日、庭のテーブルで、夫と娘と一緒にお店を片付けた。ほこりをていねいにふいて、分類し、いつか孫にだしてやれるように。


...


今月の初めブルージュに戻った時、友だち親子に会った。
お母さんの方はわたしよりだいぶ年下だが(でもわたしはいつも彼女を頼りにしているのだ)、お嬢ちゃんは娘と同年で、もうかれこれ10年以上すごく仲良くしてもらっている。

娘は以前と同じようにそのお宅にお泊まりさせてもらった。
後日、友だちがその時のお嬢ちゃんのようすを知らせてくれた。

「小さい頃から一緒だからだろうか、それとも気負わなくていいからだろうか、なんだか以前の娘を久々に見た気がする。
あの反抗期真っ盛りの様子は息をひそめ、普段学校で見かけや周りの雰囲気を気にする状態から解放されてるような感じで、久しぶりの「子どもの娘」だった」

という感動的な内容(<さしさわりがあるといけないので少し変えてあります)。


泣きたいような気分になった。

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ブルージュで食べるもの








来月早々ブルージュ旅行をご計画されている方から、わたしが先日6ヶ月ぶりのブルージュで行ったレストランやカフェはどこかというご質問を頂いた。

去年ブルージュを訪問されたご両親から「ブルージュは食いだおれるから絞っておいた方がいい」とお聞きになったからだそうだ。


...以下、お返事の一部を転載する。今日は(も)長いです。

わたしは習慣の生き物であり「いつも行ってるとこ」が一番好きなので、ここでも何度も紹介したことのある店がほとんどであることは断っておく。
特徴としては地元の人が多い店だ。

もし他の方にもお役にたてるならうれしいなあ
(店の情報はまとめて下にあります)。


到着して最初の2日は義理両親宅に泊まったのにもかかわらず、実家ではコーヒだけ飲んで朝食はヴァン・ムーランへ行った。
ここでは一番食べたかったもののひとつ、ピストレ(フランスパンに似た生地を8、9センチの円形に焼いたパン)を食べて幸せ。
ダイエット中だったのでクロワッサンはパスしたが、クロワッサン系もかなりおすすめ。特に乾燥した日。
クッキー類もお土産に買って損はないと思う。ベルギーの某街にお住まいの方の旦那様はここのフィナンシェがパリのHugo et Victorと双璧とおっしゃるくらい。

その後の朝食は宿泊したケンピンスキ・ホテルで。
ここでは必ず北海産グレー・シュリンプ入りのオムレツを焼いてもらう。毎朝「小さめで」頂く。機会があったらぜひどうぞ。


昼食に行ったのはあいさつをかねてメルヴェイユ(2回)とサン・クラバット、プレステージ。

カテゴリ的にはメルベイユは軽食やランチも出すティールーム。手作りのケーキもおいしい。
サン・クラバットはモダンでおしゃれなフレンチ・レストラン。マルクトから歩けないことはないが、近くはない。星が一つついているはず。店の規模や品格などに関して誤解を恐れずに喩えるなら3つ星レストランのホフ・ヴァン・クレーヴ(<ここもすばらしくおすすめ。場所はコルトレイクで、ブルージュからは車で30分ほど。車がないとたどり着けない。友だちの話ではこのところ予約がすごく取りにくいとか)の料理を思い出す...
プレステージはヴァン・ムーランと同じく軽食もできるパン屋さん/ティールームである。ここは観光客も多くざわざわしている...


夕食は義理両親宅と、友人宅
ケンピンスキ・ホテルのバア
ロックフォール
ビストロ・レイモンド

ケンピンスキ・ホテルではバアで軽食が食べられる。飲みながら少し食べるのが好きなわたしはいいホテルのバア・メニューが好きなのだ。内装はもっと改良できると思うと残念だが、居心地はとてもよく、週末の午後のお茶の時間は宿泊客よりも地元の人で賑わう(ケンピンスキホテルのレストラン・マニュスクリプトは今年から来年にかけて改装してビストロになるそうだ)。
ロックフォールもビストロ/レストラン系...モダン。何を食べてもおいしいし、いつも目新しいメニューがあってわくわくするし、行って楽しい。ここもバア・メニューが充実している。
ビストロ・レイモンドはその名の通りビストロで、地元料理やそのアレンジが食べられる。内装もクラシック。外食産業関係者にも好評なマルクト広場近くの店。遅くまで営業しているし便利。



昼と夜の回数が合わないのはブラッセルで食べたり、遅い昼がワインバアエストやケンピンスキのバアのおつまみだったりしたから...
ワインバアはおつまみ系、サラダなど軽食もある。


残念なこと。
アカデミのケーキが食べられなかった。ダイエット中という事情もあり、わざわざテイク・アウトしなかったのだ。グラニー・スミスを薄切りにして飾ったりんごのタルト、雨にぬれる紫陽花の様で工芸品のように美しかった...
同じくダイエット中だったためカルメリットは今回は止めておいた。料理はともかく、カルメリットに行くならば最初から終わりまで飲めなければつまらないからだ。次回は体重をしっかり落として必ず行きたい。

夫はムール貝を食べたがっていたが、天然物は季節はずれなので止めておいた(養殖物は一年中食べられる)。ムール貝のお店はこちらで紹介しています。
わたしが食べられなかったのはマーチェス(にしんの酢漬け)。滞在中に新聞に「新マーチェスの第一弾がオランダで出荷された」と載ったタイミングだったのだ。来月はマイ・しょうゆを持参して玉ねぎのみじんぎりをこれでもかと載せて食べたい!

後、マーケットの屋台のフリッツ(ポテトフライ)とカーペ・ディアムのブラッセル・ワッフルが食べられたら最高。



ヴァン・ムーラン(Van Mullen)

メルベイユ(Merveilleux)
サン・クラバット(Sans Cravate)
プレステージ(Prestige)


ケンピンスキ・ホテルのアトリエ(Atlier@Kempinski)
ロックフォール(Rockfort)
ブラッセリー・レイモンド(Brasserie Raymond)

アカデミ(Academie)
カルメリット(Karmeliet)
カーペ・ディアム(Carpe Diem)

おまけ。新しくできたバア。よかったです。グロート・ヴランデレン(Groot Vlaanderen) Vlamingstraat 94



今週余力があれば雑貨屋さんシリーズをいたします。
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