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日本人の輪




日本を離れて暮していると、日本では絶対に接点がなかっただろう方々とお知り合いになれたり、お友だちになれたりすることがある。


もうただ日本人である!というその共通点だけで、である。

いろいろな地域出身の魅力的な方々がおられるが、特にわたしの場合だと関西圏出身、いわんや神戸出身、あるいは在住経験がある方とお会いすると、まるで旧知の仲であるようなマジックにかかってしまう。

さらに同じ大学出身者。
そして同年代。通っていたディスコ(クラブではない)が同じだったり。


夫は外国人ゆえ、彼との会話には、日本のサブカルチャー的な具体的名称や現象を引き合いに出せないことが多い。あたりまえである。
卑近な例だが、彼はドラえもんを知らないし、80年代前半を風靡したカフェ・バーのなんたるかも知らないわけだ。サブカルチャー的なものを抜きにして成立する関係ももちろん存在し、また別の楽しみがあるのだが、同じ時代、同じ空間、同じ空気を呼吸してきた人たちと過ごすのもすばらしく楽しいのである。

というわけで昨日も今日も明日もランチやパーティーにいそしむワタクシであった。


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最もセクシーな男(そして女も)




アメリカというお国は「世界で最も○○な××」というランキングをとるのが好きなようだ。

近ごろ発表があったのは毎年お馴染みPeople紙の「世界で最もセクシーな男・女」。
今年はJude LawとAngelina Jolieなのだそうな。



Jude Law。
たしかに美しい男だとは思う。
セクシーな男には欠かせないファクターである品のよさも備わっていそうだ。
が、「絶望感」が足りん(若すぎるのか?)。

男性は彼以下、やんちゃな感じの若手男優ばかりランキングされていて、ちょっと短絡的ではないかという印象。



Angelina Jolie。
迫力満点で美しいひとである。が、道徳の範囲内での悪女(自分で自分のことを悪女と称しているのだ)という感じ...

2位のHalle Berryも美しい。
しかし3位の Britney Spearsというのは納得がいかない。彼女がセクシーだという感覚て?

この記事を毎年見ていると、アメリカの価値観ではセクシーさ=美、というバイヤスがかかっていると思われる。

同じようなランキング記事に「世界で最も美しい人々」というのがあるのだが、こちらの「美しい」は、美しい=美しい生き方をしている、と訳せそうなのである。

あなたならどちらに選ばれたい??


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シンタ・クラースがやってくる




シンタ・クラース?
何を訛ってるの?それに季節も早すぎない?
という感じだが、まあちょっとお話を聞いてくれたまえ。


シンタ・クラース(オランダ語でSinterklaas。言語の違いで例えばフランス語ではサン・ニコラと呼ぶが、同じ名前であり、同一人物)はおなじみクリスマスのサンタクロースの元になった人物なのである。
彼がアメリカに輸入されてサンタクロースになったのだそうだ。


シンタ・クラース(聖クラース)の起源、伝説には諸説があるが、大筋を紹介することにしよう。

シンタ・クラースは中世スペインの聖職者で、ある事件で子どもたちを救ったことから子どもの守護聖人になった。
毎年スペインから11月15日に船でベルギーへお越しである。







お供のズワルトピット(=真っ黒ピット。彼らが煙突を通ってプレゼントを届けるので顔や手が真っ黒に汚れている。決して黒人ではないそうだが、髪型や衣装は当時の黒人召使いっぽい)と、乗り物であるロバと一緒に。


彼が子ども達の家々をまわってプレゼントを届けるのは12月6日(オランダでは5日)で、子ども達は就寝前、自分の靴の中にロバさんのために角砂糖とニンジンを入れて暖炉の前に置いておくのである。

もちろん朝になるとそれらは自分が一番欲しかったプレゼントに変わっている、という...

12月24日のサンタクロースそのものではないか。

サンタクロースはお供を連れていず、乗り物はロバでなくてトナカイ、というところが小さな差異ではあるが。


ちなみにクリスマスに登場するお馴染みのサンタクロースはアメリカから逆輸入されて「クリスマス・マン」と呼ばれている。ややこしいなあ。
子どもたちはプレゼントをもらえる機会が増えるからクリスマスマンであろうがファーザークリスマスであろうが大歓迎するに違いないが。

前置きがいつものごとく長くなったが、今日はシンタ・クラースの上陸を祝っていろいろな催しが行われた。



ブルージュでは毎年運河を行く船上からシンタクラースが子どもを祝福するイベントが名物になっている。
時間に出発地点の船着き場に行ってみると街中の子ども達でいっぱい。

シンタクラースの行進にあわせてブラスバンドがお供をし、ズワルト・ピット達がお菓子をばらまきながら歩くので、そりゃあもうハーメルンの笛吹きもかくや、という騒ぎである。

お馴染みのサンタクロースの赤い服や帽子は枢機卿の衣の色であったのか。なるほどね。


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カリヨン




マルクト広場の方へ歩いていたら、鐘楼のカリヨンの音が普段より冴え渡って聞こえてくる。

冷たくて透明な空気のせいなのかと思いつつ音の方へ向うと、未だかつて見たこともないカリヨン演奏会が...

鐘楼の真ん前にトラックが一台止まっていて人だかり。
近づいてみると、カリヨンの鐘の演奏システムすべてがトラックに収まっている。




もちろん演奏台も、演奏者(有名な人物)もトラックにのっている。
移動式カリヨンですな。
ちなみにトラック自体はチェコの会社の所有物のようだ。

空の上の方からではなく、自分の耳の位置とかわらぬ高さにあるカリヨンから聞こえる音は、いつも聞いている音よりずっと澄んでいて美しく、かろやかに聞こえた。
そして非常にクリスマスっぽい。

今年も残すところわずかである。


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スケートリンクとクリスマスツリー




マルクト広場に野外スケートリンクが設置されつつある。



この風物、このところ冬が暖かすぎてリンクが溶け出すそうだ。

(かつては?)だいたい7年に一度くらいの周期で大寒波が来、そうすると北海の波さえ凍ってしまうのだと聞いた。

もちろんブルージュの街の運河も凍り付くので、人々はその上を歩いたり、スケートしたりしながらとなり街まで散歩に行くらしい。

想像するとわくわくするほど楽しそうだが、きっと寒さに弱いわたしにはたまらない気候なのだろう...


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