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Brugge Style
先生~
わたしは「先生」が好きである。
そういう立場の人物を「せんせえ~」と呼ぶのが好きなのである。
あるカテゴリーの男性を「社長!」と呼ぶのと同じノリ。
「先生」が好きなのは、知性/知識コンプレックス故だろうと思う。
とにかく、いろいろなことを知っていて、洞察力も分析力も反証可能性の自覚もある人が好きなのだ。
まあ、そんな先生ばっかりじゃないけど...
日本にわたしの憧れの教授がいる。面識はない。
ある記事を読んでいて、彼がこの夏、ヨーロッパの田舎に数週間滞在するというニュースを偶然知ってしまった。
わたしは考える。
小さな街だから、きっと「日本人の○○先生」と言えば、すぐに滞在先は分かるだろう。
ブルージュから車を飛ばして行って、「先生のご著書はすべて拝見しています。(=先生のファンなんです!)」と面会を請うたらどうなるだろう?わたしの登場は日差しのきらきら透明な午前中がいいかな?それとも露の香りがするようなドラマティックな夜半?
すんごいおもしろいハナシを聞けるだろうな...あわよくば一緒に食事をして、ワインなんか酌み交わしちゃったりして...
と妄想は暴走する。
しかし突然外国の田舎町まで会いに来た変な女を見て、
ストーカー
なんと劇的な人物
先生はわたしの登場をどちらに解釈するだろう?
そりゃストーカー(笑)?
若くて美しい女だったらば、「なんと劇的な出会い」と思っていただけるんでしょうけど(笑)。
昔の小説には、この手の出会いやきっかけ作りは結構あり、まあたしかに昔の小説にはストーカーがいっぱいなのだが、もしわたしが先生の立場で、ある日美女が(<そりゃ絶対美女じゃなくてはならんでしょう)自分を訪ねてきたら、それをネタに小説を書いちゃうよ。
いかがかしら先生。先生の本をもう一度読み返し、一夜漬けで勉強をして、エステも行って、おしゃれもしてから行くけど、やっぱりそれでもあかんかな(笑)?
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眺めのいい部屋
在東京の大変魅惑的な美女が仕事でフィレンツェに来るというので、現地で待ち合わせをし、休暇を一緒に過ごした。
当然、夫は山に芝刈りに、娘は川で留守番である。
日本発のアジアやハワイなど比較的近場行き便では「どう見ても不倫カップル」に出くわすことがあるが、その時のおっさんのうれしそうな顔!
ああ分かるよ~その気持ち~。
連日40度近かった晴天のフィレンツェ、どの季節に行っても、何をするにも、「眺めのいい部屋」のルーシーのような気持ちになるのにも、ほんまにええとこですな。
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ニート
「日本のニートと(一部の)海外脱出組は同じメンタリティ」
というセオリーを友人から聞いた。
日本の世間の狭さに耐えられなくなった人間の取る道は大きく分けると2つあり、内に向かって行くタイプと外に向かって行くタイプ...なのだそうだ。
ワタシも海外脱出組に入れてもらえるのかしら?それともニート組なのかしらん?
(きっとその境界の半端なところにぶらさがっているのだろう)
ワタシの場合は
「ニートと(一部の)主婦は同じメンタリティ」
と、定義したい。
ニートなる人物に実際に出会って話したことがないので分からないが、ニュースで見たり記事を読んだりして感じるのは
「安い給料で理不尽な上司(つまり世間)に虐待されるくらいなら就職しない方がまし」
と思っているのではないか、ということである。
メーテルリンクの青い鳥を求めて、こことは違うどこか別の場所と可能性を夢見、今ここでベストをつくすことを拒否するうちにある人はニートになり、ある人は主婦になり、ある人は海外へ行く。
社会と関わりを持たないことでナイーヴな自尊心を保とうとする人たちである。
あ、ワタシやん、それ。
例えば今朝、夫のアメリカの取引先が、NY-ブラッセル間のチケット代6000ドルが高額すぎると文句を言ってきたのだが、夫が自分でチケットを取っているワケではないから、4者間くらいで責任のなすり付け合いになったのだ。
夫は自己弁護の電話を数本かけなければならず、わたしは心の中で「そうそう、こういう解けない誤解、通らない言い訳、そういうものがめんどくさくて仕事をするのがイヤなんよ。」とつぶやいた。
近頃の若いモンは...と批判する前に自分のことを顧みなくてはいけない(笑<笑いながら反省するな!ってよく叱られたよ...)。
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バイト時代
学生時代、どんな「バイト」をしたか?!
というハナシになって大変盛り上がった。
15年くらい前に携帯電話を超ミニスカートで売った清楚な美女や
イベントでカミナリさんの着ぐるみを着たセクシー美女や
そのバイトを一人一人再現し、大爆笑のひとときであった。
わたし自身は主に放浪の家庭教師であった。ボランティア活動に熱心な母のつてで問題児(ばっかり)を何人もよくみた...
それから○○議員の私設秘書。
画廊でバイヤーの通訳件秘書。
わたしほど秘書の仕事ができない人間も珍しいと思うが、バブルの絶頂期だったためなんでもありだったのだ。
一番の当たりはMCである。
イベントコンパニオンは一日で挫折したが、MCの方は元締めの女性にたいそう気に入られ、キャリア(?)の最後には親友の結婚式で司会をさせていただくという光栄にもあずかった。
悪い冗談みたい?わたしの携帯電話の留守電は誰もが「機械の録音」と思うそうなのだが、実はわたし自身の生声の吹き込みである。聞いてみてね(笑)。
というわけでバイト再現ではMCのさわりを披露して爆笑をさらい、関西人としては大満足なのであった。
あ、態度の大きい秘書の再現もやらされたし、実人生ではやったことのない「愛人」もやらされた(<やってみたいよ。笑)
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つわものどもが夢の
2、3のおハナシ。
先週のことである。
準備時期が遅すぎるのは百も承知だが、ある条件付きの南仏のホテルをネットで探していた。
落ち着いてサイトを見て回る時間があったので、気に入ったホテルにはメールを出した。
23時を過ぎた頃、ほとんど同時に申し合わせたように何通もの返信が来たのはまるでゲージュツでしたな。
そうか、フランス人のみなさまはたった今までヨーロピアンカップの対オランダ戦を鑑賞していたわけだ。
そのうちの一通は露骨に機嫌が悪いお返事だった。
もしわたしたちがオランダ人家族だったら返事も来なかっただろう(笑)。
.....
ベルギー軍はどこかの国のそれらしきものとは異なり、経済的に困窮しているそうである。
いつごろからであったか、訓練の際、本物の銃弾を使用している余裕がなくなったので、兵たちは口々に
「パンパン!」「パンパン!」
と叫びながら射撃訓練をしている、というまことしやかなウワサがたった。
牧歌的ですな。
この間、ラジオ番組で軍関係者に「このウワサは本当ですか!?」と質問をしていた。お腹が痛くなるほどひーひー笑わせてもらった。
戦争は威信や権力やカネをかけてするものであるが、「戦争ごっこ」そのものが好きな強者(つわもの)もたくさんいると思う。そういう人々は今後はペイントボールを使って「パンパン!」と言いながらう撃ち合いをすればよろしい。
.....
先週から顧客セールが始まっているので、週末は夫とブラッセルのウォータールー通りに素見しに(ひやかし)に行った。
まず、夫がいつものG店でいろいろ見せてもらう。
婦人物もご覧下さいと促されて、わたしは階下へ。
そうしたら、はとバスでも到着したのかと思われるほどの○○人でカバン売り場がいっぱいになっており、一般にはまだセール価格ではないにも関わらず、肩に2個、腕に4個とカバンを確保している人々は、まるで戦後闇市の買い物客のようであった。
なるほど、闇市で米を買うのもブランドもののカバンを買うのも一緒か。
一部のブランドのカバンは裸の王様だ!とその特権的座から引きずり落とすにはいいかも。さすが社会主義の国の人たちである。
わたしも一人のプロレタリアートとしてこの戦いに参加しようかと思った。
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