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Brugge Style
the dante project
もちろん完売だった。
みなさま選挙には行かれました? わたしも投票しました!
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一ヶ月の日本滞在を終え、英国へ帰宅。
夫が、「隔離が長かったし、滞在を一週間伸ばすよう調整しましょうか」と言ってくれたにもかかわらず、友達が正倉院展の内覧会のチケットを回すと言ってくれたにもかかわらず、雨の英国へ帰ってきた(日本滞在中、雨にあったのはなんと一日だけ)のは、ロイヤル・バレエのプリンシパルダンサーEdward Watsonがダンサーとして最後の舞台を飾る日の席を確保していたからだった。
舞台が終わってからセレモニーがあり、有終の美を垣間見られたのは大ファンとして大変ありがたかった。
演目は彼のために作られたThe Dante Project、ダンテの『神曲』。
『神曲』は世界史で見覚えの方も多い、13世紀から14世紀にかけて詩人、政治家としても活動したイタリアのダンテ・アリギエーリの代表作である。
地獄篇、煉獄篇、天国篇の三部から構成される長編叙事詩で、「聖なる数「3」を基調とした極めて均整のとれた構成から、しばしばゴシック様式の大聖堂にたとえられる」(ウィキペディアより)。
永遠の乙女、ベアトリーチェの象徴する神聖化された愛、ダンテの案内人となるローマ時代の哲学者ウェルギリウスが理性を象徴し、壮大な世界観を構成するが、当時の政争に巻き込まれて陥れられたダンテの恨み節も同時に描かれている。
去年公演されるはずだったのがコロナ禍で今年にまで持ち越されたのだ。
いちばんよかったのは地獄編、煉獄編、天国編のうちの地獄編。パワフルで一番楽しそう(笑)。
最後、囚われの身のサタンが、美しい金子扶生さんだったのもよかった。
逆説的のようだが、彼女の清らかなオーラがサタンにぴったりで説得力があった。
Edward Watsonの才能としては、なぜか物語の狂言回しという役柄がしっくりくる。
『失われた時を求めて』の語り手なんか踊ればとてもよいものができただろうなあ、と。
さて、明日からはわたしはベルギーへ。
お誕生日月間なので色々楽しみ。
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運河の街、小樽
ベルギーのブルージュに同時期に住んでいた三人で北海道を訪れた。
札幌から電車に揺られて到着した小樽は空気の澄んだ運河の街で、ついつい第二の故郷ブルージュと重ねてしまう。
ブルージュにはチョコレート店が星の数ほどあるが、小樽には鮨屋が100軒以上あるという。
お鮨に目がないわたしには、もうそれだけで小樽に軍配を上げてしまいそうになる。
夕食をいただいた伊勢鮨さんがとてもおいしかった。
関東や関西では食べたこともないような魚介ネタがこの北の街にはある!
翌日、札幌へ帰る列車出発直前に小樽駅の立ち食いの伊勢鮨さんに立ち寄ったら、若い板さんが「昨日本店に来られていた方ですよね。ありがとうございます」とおっしゃって、うれしさ倍増。
また北へおいしいものを食べに行きたい。
札幌の佐藤さんの〆パフェを食べて、日本最後の夜を〆たいなあ!
明日は深夜1時の夜間飛行で羽田から英国へ帰る。
夫が「今回は隔離も長かったし、あと一週間滞在を伸ばしたら?」と言ってくれたものの、帰国する理由はただひとつ、ロイヤル・バレエ公演をどうしても見たいから...Edward Watsonがダンサーキャリアを〆、引退するから!
日本でお世話になったみなさま、AさんもYさんも、ありがとう存じました! また来年!
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極楽浄土の夢を見た。
宇治、平等院へ。
わたしは欧州でも宗教施設を見学するのが好きだが、それはおそらく古今東西、人間が想像と工夫と技術をこらし、「最も美しい」環境や、ものや、人物を再現しようと試みているからだろう。
人間のいじらしさよ。
「美術」の本質は案外この辺にあるのかもしれない。
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