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白熊の木








ハンプシャー州のフォーシーズンズで見かけたこの木
何の木だろうと忘れられずにいたら偶然判明した

「スモークツリー」「白熊の木・ハグマノキ」

ヤク(白熊)の尻尾の毛を束ねて作られた
仏具の払子(ほっす)に似ていることからなんですって。

黄昏れるイングリッシュ・ガーデンの中でひときわ幻想的だった。

うちの庭にも植えたい...煩悩を払ってくれるだろうか

......

おもしろいと思ったのは、払子は元々インドの僧がハエを払う目的の実用品であったのが
仏教とともに中国に渡って権威を示すものに変化したという点。

何かの本に、茶道の帛紗さばきは、元々中国の特定のグループの人々の符丁だったのではないか、
それがとても洗練された動きであったので、茶道に取り入れたのではないか、という考察があった。

わたしたちの生活の中にはそういった本来の意味が失われてしまった
記号のようなものがたくさんあるのだろう。そういうのにとても興味がある。
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夏の午後8時 軽食








ランチが遅かったので簡単な食事、午後8時

生ハム、バゲット

桃とモッツアレラのサラダは
もちろんオリーブオイルとバルサミコをまわしかける
ミント、クリスタル塩

日本は桃が美味しい季節ですね
いいなあ日本の桃、白鳳が食べたいなあ...
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英国第二の都市、バーミンガム




英国中部の町、バーミンガムへ行ってきた。

うちからは車で北西へ3時間ほどの距離にある、この英国第二の都市(マンチェスターを第二とする意見もあり)に足を踏み入れるのは6年ぶりだ。

今は亡きプリンスのコンサートのために行ったのは会場だけなので...これももうすでに4年前。


というのはバーミンガムを愛する方には大変申し訳ないのだが、バーミンガムは、「中核」・ロンドンが総取りして、あとにはわずかしか残されていない「周辺」・搾取された街の代表一位だからである。

もしかしたら住みやすい土地なのかもしれない。そうなら素敵だ。
しかし、文化文明的に高レベルかと問われたら...比較的高くない、と言わざるをえない。


以前にも何回か書いたことがあるが、大陸ヨーロッパに13年住んで英国へ来たわたしが最も驚いたことの一つが、大陸ヨーロッパの国々には首都とそれに比敵するくらい個性のある街がいくつもあるのに、英国にはそれがないことだった。
極端なロンドン一極集中。

わたしはこれがヘンリー8世が修道院を破壊したことに端を発しているのではないかと思っているが、他にも英国は昔から核家族の慣習が強く子供が早く親元を離れたことや、ロンドンが他の欧州都市に比較しても格段に早く都市化され、地方から人口が流入したことなどにも原因があるだろう。


世界システム論的に言うと、近代の世界は一つのシステムだ。世界にある国々の動きは、一つの世界・一つのシステムの中の動きでしかない。

例えば、「英国は先進国だが、ポーランドは途上中だ」とはせず、「英国が先進国になったために、その影響を受けたポーランドは先進国化できなくなった」と考える。
つまり、ある国が先進国として開発される過程で、別の国が食料や原材料生産地として徹底的に「開発」された結果、今の格差があるのである。

事実、ポーランドは、16世紀に欧州を襲った飢饉がきっかけで食料や原材料の生産に特化するようになり、英国など「中核」の経済に「従属」させられ、その構図は今も大きくは変わっていない。


ロンドンとバーミンガムの関係も同じなのだ。
ロンドンが開発される一方で、バーミンガムは開発がされなかったのでははなく、バーミンガムはロンドンの従属地域として徹底的に低開発化されたのだ。


バーミンガムの街のヘソであるのだろう、ヴィクトリア・スクエアにあるバーミンガム美術館はラファエロ前派のコレクションで有名なはずだった。
が、コレクションの数が減ったためだろうか、多くの展示室は今では子供の遊び場になっている。

その反対側に再開発された地域には運河が整備され、レストランやモダンなアパートがたくさん建っていて、新しく、明るく、清潔ではある。が、それがいじらしく、切なく感じるほど、ロンドンとの格差は大きい。

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walking with dinosaurs








バレエやクラシック音楽がシーズンオフのため、暑さに血迷ってついにこんなショーを...というわけではない。

Walking with Dinosaurs(邦題「ウォーキングwithダイナソー 驚異の恐竜王国」)のプレス・ナイトにご招待いただき、バーミンガムまで行って来た。

1999年にBBCが製作したテレビシリーズを元に、恐竜ドキュメンタリーをアリーナ用スペクタクルに仕立てたもので、過去には日本でも上演されたそうだ。来年再び来日公演が予定されているとか。


娘が成人したため(英国は18歳成人)、こういう機会でもないと見に行かない類のショーだ。
今回娘は同行しなかったが、彼女はこういった科学ドキュメンタリーものが幼いころから一番好きで、(全くそのおかげで!)将来は学者になると早くから決めていた。
ショー自体は確実に子供向けの構成ながら、恐竜はサイズや皮膚の感じ、体の動かし方などもかなりリアリスティックで、夫や、仕事で来ているメディア関係の大人たちといちいち感嘆の声をあげながら鑑賞したのはほんとうに楽しかった。いくつになっても驚きや好奇心は失いいたくない。


先日、映画が4Dになって観客がその世界に入り込みながら楽しむというスタイルはもう目前ではないかと親友と語り合っていたが、こういう形でならもう実現しているのだなと。
タネを明かせば、コンピューターが仕込まれた原寸大の巨大な恐竜を、モビルスーツを来た技師が動かす。技師が腕をあげたら恐竜も腕を上げ、右に旋回すれば恐竜も右側に旋回するというシステム


わたし、実は恐竜好きなんです...上写真はブラキオサウルスの親子。名前がいちいちかっこいい(わたしの学生時代の友達、イラチのため旦那さんから「イラチノス」と呼ばれていたなあ)。
他にはトリケラトプスもステゴサウルスも登場。

そして下、もちろんこの方も。
ティラノサウルス、びっくりするくらい大きかったです。


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夏の午後1時 cafe royal








昨日に続いて
夏を涼しげに過ごす工夫の第二弾

ホテル滞在とざるうどん


娘が旅行中で夫と2人きりなので
ひんやりと美しいロンドンのホテルCafe Royalに避暑のつもりでやってきた

ホテルの快適な空調と、ぱりっとした寝具、静かなプール


一階にあったビストロがなくなっていて(上写真)まず驚く
窓もなく、常に暗く、ちょっと不可解なあまりいいセッティングだとは思えなかったので
ロビーとレセプションを広々とこちらに持って来てよかったかもしれない
前の隠されたようなレセプションもよかったが


新しくなったらしい施設内のレストランにも行ってみたい一方
昨日からどうしてもざるうどんが食べたいのである 
ほんと言うとパリまでざるそばが食べに行きたい

冷やした麺は天才的発明だと思う
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