久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

感激した卒業式

2009-03-05 12:23:38 | Weblog
 3月1日、福岡県下のほとんどの県立高校の卒業式がありました。私も4年目になりますが、県教育委員として、告辞を言うために行ってきました。
 教育委員が行く学校は、その年退職をする校長先生がおられる学校に行くことになっています。
 今年は、1日に北九州の福岡県立北築高等学校に行き、10日は福岡県立嘉穂養護学校に行く予定です。

 今週の日曜日は、北築高校でした。これまでいくつかの卒業式に出ていますが、この高校の卒業式は素晴らしいものでした
 まず、学校がきれい。建物がきれいだということではありません。掃除が行き届いているということ。廊下は、勿論卒業式の時は外部の方がたくさんみえるので、どこの学校もきちんと掃除されているのですが、この学校は、いつもこうなんだろうなと思わせるきれいさを感じたのです。中庭も生徒が箒の後をきれいにつけて、整然とした中にも温かさが感じられる、学校全体の姿勢が伺えるようです。

 卒業式の生徒全体の態度もすばらしいものでした。かなり練習をしたんだろうなと感じるのと、それだけではなく、日頃から規律を重んじて生徒指導をしている学校なのだろうと思いました。
 卒業式というだけで、何か”凛”とした雰囲気を感じるのですが、この学校は特にそれを感じました

 もうひとつ感激したのは、今年卒業する3年生310名中、何と94名が皆勤賞というもです。3分の1ですよ。その中にさらに1名、小学校から12年間皆勤という女子生徒が表彰されました。12年間、すごいことですよね。
 本人の努力もだし、家庭もしっかりしているんだろうなーとか、学校が好きでなくては続かないだろうなーとか、自分の学生時代を振り替えてみてもすごいことだなと感激しました。

 卒業生の答辞の中に、入学してからすぐは、鍛錬ということで、いろいろな方面で相当鍛えられた様子が伺えました。学校も、愛情を持って入ってきた時にしっかりと学校の方針を生徒に刷り込むことは大事なことかもしれません。
 ここで学んだ生徒たちは、これから社会に出ても、きっと少々なことではへこたれないでしょう。学校って大事ですね

 ここの生徒は全部が全部ではないでしょうが、学校が好き、学校が楽しいと言うそうです。私なんか学校があまり好きではなかったので、羨ましいかぎりです。こんな学校をもっと増やしていかなくてはいけませんね。
 最後に退職される校長先生ともお話したのですが、学校側の信念がぶれないこと、地域との連携がキーワードのようです。
 休みの日に出掛けて行き、寒い体育館の中での2時間はちょっと大変ですが、毎回の卒業式の感激を忘れないようにしようと思っています