久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

ワーク・ライフ・バランス

2007-12-20 14:31:19 | Weblog
 最近、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をよく耳にするようになったと思いませんか。ある人がテレビで「『ライフ・ワーク・バランス』が本当ですよね、生活の方が先では・・・・」と言っていましたが、確かに何が大事かで言葉が後先になっているわけではないでしょうから、どちらが先でもいいのですが、「ワーク・ライフ・バランス」ってちょっと言いにくいですし、覚えにくい言葉ですよね。

 日本社会は、少子化・高齢化(小さなこだわりかもしれませんが、世に言う、少子・高齢化と縮めて言うのがどうも気にいらないのです。これらは関係はしていても、要因はまったく違うことですし、特に少子化は世の中を変えていけば止められる問題だと思っているものですから)の問題を解決するために、子育てをしながらでも働きやすい世の中を作ることと、特に男性は家庭生活を顧みず仕事のみの人生を送る人が多いので、仕事も生活もバランスよく、というのがこの考え方です。

 ビスネットには、現在私を含め6名働いています。3名は取締役で子供も大きいので、どちらかというと仕事中心の生活になっています。
 しかし、後の3名は、まさに子育て真っ只中。この3名は、一人一人勤務体系が違います。一人は10か月間の育児休業を経て、復帰したばかり。ご主人のお母さんと同居という恵まれた環境ではありますが、子供は2人ですので、勤務は週2日10時から16時まで。もう一人は、小学校と幼稚園の子供がおり、PTAの役員を引き受けたので、週3日9時15分から14時45分までの勤務。もう一人は、中学生の三つ子のお母さんで、もう一つ仕事をもっているので、やはり週2日の9時から5時まで。まるでワークシェアリングのようですが。
 まあ3人だからこのようなばらばらの勤務でも管理できるのかもしれませんが、私が何よりも重視しているのは、その人のその時の生き方に、もし仕事の方が合わせられるのであれば、勿論その人が仕事を続けたいという意欲が前提ではありますが、子育ての時期は子育て優先で、仕事を調整してはどうかという考え方です。
 
 具体的に仕事の内容は、一人一人責任を持ってやってもらう仕事とある程度3人とも出来る仕事に分けています。専門でやってもらう仕事をそれぞれの勤務時間にやれるように考えてやり、”いつまでにやらなければならない”という管理さえきちっとしておけば、短時間勤務は可能だと思います。
 12月初めに、福岡県生活労働部新雇用開発課主催の「短時間勤務が選択できる正社員制度導入研修会」はまさに当社の考え方を確認するいい機会になりました。「短時間勤務・・・・」とは、正社員でありながら、その社員の要望に応じて短時間勤務が選べるというもので、特に子育てや介護中の人にはありがたい制度です。まさにワーク・ライフ・バランスのとれた生き方ができるというものです。

 当社の場合は、今のところ消費生活アドバイザーの資格を持っている人しか雇うつもりはありません。資格を持っていて、やる気があっていい人と巡り会うことはそう簡単ではありません。そうすると、非雇用者が当社の仕事が気に入っていて、しかし今は子育てを重視したいとか他にやりたいことがあるという人で、企業側は是非うちで仕事をしてほしいと思えばには、こちらが仕事のさせ方や、仕事自体を分担してやる方法を考えなくてはいけないと思うのです。

 昨日、当社の忘年会をしました。それも昼の時間、近くのホテルのレストランでちょっと豪華なランチをしたのです。ちょっきり1時間、会社の電話は留守電にして。一人がどうしても夜出れないので、昨年は彼女抜きで夜したのですが、皆でしたいという思いで、昼の忘年会になったのです。

 企業にとって、やる気があって、優秀で、その上その企業の考え方を共有できる人、そのような人はとても大事だと思います。ある程度の人数もいるでしょうが、これからは従業員の質が重要です。従業員は、どんなに大きな会社でも、人が多くても、一人一人大切な人、大事に育てていかなくてはいけないと思います。
 優秀な人材を大事に育てていくためにも、仕事と生活のバランスは大切なのではないでしょうか。仕事でくたくたになった、疲弊した従業員にいい仕事ができるでしょうか。
 家族との関係、食べること、寝ること、楽しむこと、などなどこれらをきちっと考えられ、バランスがとれる人、こういう人こそいい仕事ができる人だと思うのですが、どうですか


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