久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

とても贅沢な充実した時間を過ごしました

2011-07-27 14:51:23 | Weblog
 昨晩、福岡県女性の翼団長の会、顧問会で、前知事の麻生渡氏を囲んで会食会をしました。6月に開催された顧問会で、「大変お世話になった麻生前知事に是非感謝の言葉を伝えたい」という話が持ち上がり、私もどうしてもお会いしたいと思っていたので大賛成しました
 ここが仕事の出来る女性の嬉しいところで、すぐに具体的に動かれ、ご案内が来たという次第です。昨晩は16名の顧問たちが集まり、まずは会長から感謝の言葉を伝え、その後、麻生氏の卓話。50分ぐらいのお話でしたが、本当に内容の濃い、いいお話でした

 麻生氏のお話は、我々の会が男女共同参画を進めていくという会であるということと、それなりの専門家や実践家の集まりであるということもよく認識されていて、実に的を絞られた明快なお話でした。
 まず、16年の県政を振り返って、その中でも
  1.初の女性副知事登用までの経緯
  2.メンバーの一人でもある元町長からあすばるの館長に就任された方の話から、女性の政治参画の話
  3.福岡女性大学のことー女子大の意味と福岡女子大の改革について
 これらのことを話されながら、麻生氏の中の男女平等の考え方を明確に示され、その論理的なお話しぶりは実に見事でした。

 氏が県を去られる時の記者団へのコメントの中に、「女性の地位向上があまり進まなかったことが心残りである」と言われたのが、どういうことだろうと大変気になっていたのですが、この前段の話からもそうですが、後半の“思い残したこと”という中にも大変示唆にとんだアドバイスが含まれていました。

 まず、国も進めている“男女共同参画”という言葉が「いかん」というお考え。本来は男女平等推進ではないか。共同参画という言葉によって、視点がぼやけてしまった。“女性であるがゆえに”差別されたり、社会進出できないことに対する反論のエネルギーが薄まっているのではないかとも言われました。
 氏は、もっとポジティブアクションやクォーター制などを取り入れていかないと進まない。また弱い立場の女性、たとえば賃金の低い女性労働者や母子家庭なども支えないといつまでも男女平等にはならない、と。

 確かに、諸外国に比べ、日本は一見女性が強くなったと言われますが、賃金は男性の6割、女性議員は少ない、企業の管理職もまだ少ない状況です。さらに、家事、子育て、仕事の両立が大変で、やむなく仕事をやめる人が多くなっています。
 このようにまだまだ課題山積。そのために女性だけの問題ではなく、日本全体が元気のない、硬直した国になっているような気がします

 何かを推進していく時、トップの理解と見識の高さは大変重要です。昨日はそれを改めて考えさせられたのと、私たちももっと声を上げていかなくてはいけないと同時に、現在の小川知事にも是非早い時期にお話したいという声が出ていました。

 その後の会食の間も、顧問の皆さんたちといろいろな角度から議論をすることができ、こんな機会に恵まれるなんて、私は本当に幸せだなーと思いました。改めて翼の団長に選んでくださったこと、本当に県に感謝した夜でした


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