久留百合子の生活者視点

仕事、旅行、日常のちょっとしたことから得た情報、生活者として感じたことなどを綴ってみます。

女性の美と高齢社会の介護について考えさせられました!

2010-12-21 11:33:12 | Weblog
 女性経済フォーラムという勉強会を2か月に1度続けています。1995年にスタートさせて、早15年、先週82回の会を開催しました。毎回経済に係わる話を講師をお呼びして1時間ぐらいお話を聞き、その後質疑応答、そして1時間の立食パーティという流れです。
 これまで、福岡県知事には3回、佐賀県知事、福岡市長、武雄市長、九電・西鉄の社長、大学の先生など、「今この方のこの話を聞きたい」という方をお呼びしてタイムリーなテーマのお話を聞きます。ありがたいことに、お忙しい皆さんですが、お願いするとまず断られることがない、ということと、必ずパーティにも参加いただいて、講師と直接お話ができるという大変贅沢な会でもあります

 今回の講師は、会員でもあるのですが、トータル美容のサロンをされながら、それと並行してボランティアで障がい者の雇用支援と医療+αのαの部分をされている(株)アントレの安藤社長でした。
 この11月も2007年から行かれているフランスのボルドーに行かれたばかりで、実は今回のお話もその時の話とどうして介護・医療にプラスアルファが必要なのかという内容でした。
 まず、安藤さん自身が、30年ほど前にフランスやイギリスに本場のエステの勉強に行かれ、そこで、ヨーロッパではエステは国家資格を取らなければできないということ、医療と深い繋がりがあるということも学んでこられたそうです。それから、浄水通りでサロンを開かれ、大丸、日航ホテルなどにも出店。ビジネスを続けてこられる中で、いよいよ日本も高齢社会に突入。そこで、アロマやエステによって介護や医療を補完できないかと考えられたわけです。
 
 これまでも老人ホームなどに美容やエステのボランティアには行かれていましたが、2005年に福岡市と組んで、障がい者の自立支援も考え、福岡市と姉妹都市であるボルドーに障がい者の方々を3週間、本場のエステを学びに連れって行かれています。
 その後、その方たちを企業に就職を斡旋。どのような仕事かというと、工場で立ち仕事をする従業員のために足のアロママッサージをするということで雇用されているのです。今はある程度規模の企業は、障がい者を雇用しなくてはいけないという法律がありますが、こういう連携は素晴らしいですね

 2007年には、医療関係者のためのNPOを設立。ひとつは、先の障がい者の方々のサポートとして医療関係者に付いてもらいたいので、この方たちに学んでもらうためと、もうひとつは、看護師や薬剤師、理学療法士などの方々自らががん末期患者などに行うプラスαのところを勉強してもらうためにボルドーに連れていかれているということです。
 勉強に行くだけではなく、そこで試験を受け合格書をもらって帰られるのですが、大変難しく、今年の方々は何人か来年再試を受けられるそうです。

 想像はできますねー。高齢で動けなくなった時や、重い病気にかかった時、医療だけでは人間の心は救われないと思います。そこにこのようなプラスαのケアーがあればどんなにいいでしょうか。
 ここで話されたのですが、人間が元気で生きていくのに“嗅覚”ってとても大切だそうです。ですからいつまでも若々しく元気でいるためには、好きな香り、いい匂いを嗅ぐことが大切なんだそうです

 最後に美容のお話で、年と共にどうしても皮膚は下がってくるので、毎年眉の書き方を上げ気味にすることと、肌の色もくすんでくるので、少しずつ明るくしていくこと、口紅もそうだそうです。なるほどー
 今回は、本当に参加したもの“どく”とでもいうのでしょうか、心温まるいいお話といつまでも美しく元気で過ごすお話とで、とてもいい時間を過ごすことができました。


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