私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

菊池大麓の数理釈義

2009-09-21 15:31:43 | Weblog
 再び、鳩山総理と岡山の関係についてお話します。
 曽祖父の和夫が真庭市勝山町の出身です。その家系を見ると、その和夫の息子に一郎と秀夫がいますが、戦後、総理になった一郎氏が由紀夫氏の祖父です。叔父が秀夫氏です。彼は東大教授になり、衆議院議員にもなった人です。その奥様が千代子さんです。この千代子さんの父親が菊池大麓なのです。
 この菊池大麓が、吉備というか津山から出た日本を代表する数学者の一人なのです。
  
 

 次に挙げる本が、彼が書いた[数理釈義]です。多分、現在、岡山には、そんなに沢山はない、珍本ではないかと思っていますが?
 ちなみに、この本は明治19年に出版されていて、値段は1円80銭もします。
  
 
 なお、明治20年頃の日給は、大工が23銭、民間工場に勤める工員は8銭、小作人が10銭程度で、また、当時の平均米価(1升)は7銭5厘ぐらいで、5人家族一か月平均の食費が5円58銭ぐらいだったと言われています。

 そうすると、この数理釈義の1円80銭と言う本がいかに高かったか、ご想像が頂けるのではと思います。
 単純工業労働者の約1月ぐらいの給料に相当します。誰が一体こんな高価な本を買ったのでしょうかね?