私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

吉備って知っている  173 藤井高雅と緒方洪庵の写真ををくらべて

2009-06-02 20:12:55 | Weblog
 昨日の記事の中、緑色になっている「緒方洪庵」をクイックしてみてください。
 
 そうです、これが「緒方洪庵」の肖像です。三好雲仙描く「藤井高雅」と比べてみてください。

 まず考えられることは、この二人とも面長ですが、特にひょろ長い顎が全くよく似ていると思われませんか。それと、もうひとつ鼻がとっても高くてかっこいいのです。団子鼻ではありません。鼻筋がきりっと通っているのです。美男美女の共通な面立ちです。縄文の顔立ちではありません。どう見ても弥生のそのもののような顔立ちです。古代の大陸からの渡来人との係わりが伺われます。吉備人を代表的するような美男子であったのです。

 こんな手紙も残っています。
 時は天保です。1840年頃です。奥州福島に万葉歌人「安藤野雁」という人がいますが、この人が藤井高尚を訪ねて吉備津神社へ参詣します。その折の手紙に
 「・・・・名は左衛門と申す当主に有之、希代の美男才発にて御座候・・・・」
 とあります。この左衛門とは19歳の時の高雅の名です。
 ここにある肖像画は何歳の時かは定かではないのですが、ほれぼれするような見男子であったことには間違いありません。
 なお、緒方洪庵も、この写真から見ると、やはり若い時分は相当な美男子だったのではないかと想像ができます。すると、その姉、堀家喜智もきっと美人だったに違いないと思われます。
 神代の昔から、美人が一杯の吉備津だったのです。