私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

天満屋陸上部監督 武富豊氏の講演

2009-06-22 18:43:49 | Weblog
 昨日の武富 豊さんの講演内容をかいつまんで申しますと、大体、次のようになります。
 1)選手の自主性を重んじる
 2)健康管理をする
 3)礼儀作法について考えさせる
 4)我慢してコツコツと練習に励む
 
 「走るのは選手です。監督が代わりを務めることができないのです。彼女たちに、その場の状況を瞬時に的確に判断する適性を、それまでの練習から選手自身で掴み取らせるようにしなくてはいけないのです。それが監督の仕事です」
 と、言われるのです。
 そのために、まず、大切なことが、常に選手の自主性を重んじることだそうです。
 何事でも、選手が自分でどうしたらいいか、常に「考える」環境を与えなくてはんらないのだそうです。いちいち手取り足取り監督に言われた通りをするのではなく、常に自分で考え、練習したり走ったりしなくてはならないのです。これには、あくまでの監督やコーチの助言の元と言うことは基本ですが。
 それから、健康管理についてですが、選手は一日に平均30km以上の練習をこなしています。その練習に耐えるだけの体力、言いかえると、自己の健康を十分に整えて置かなくてはならないのです。そのためには、3度3度の食事をきちんと取ることが一番大切なことになるそうです。
 学校を出たての選手は、寮で出た料理を半分も食べないで、後で自分の好きなお菓子などを買って食べるのだそうです。調理の専門の先生に依頼して作った料理をです。それではやはり走るために必要なカロリーが不足して十分な練習が長続きしなく、結果もよくなならないのだそうです。
 何でも好き嫌いなく食べることができる子が、結局は選手として大成するのだそうです。これは小さい時からの家庭でのしつけから養われるとも監督はおっしゃられていました。
 それから、選手として
 「これが最も大切なことだ」
 と、前置きされてお話しになられました。それは、運動の選手でも結局は人間です。その人間としての基本が十分にできない人は、胸に日の丸をつけるような一流の選手にはなれないそうです。
 そんな一流の選手は「おはようございます」「こんにちは」「失礼します」等と言った日常生活の基本的な礼儀作法がきちんとひとりでに出来上がっているのだそうです。特別、監督等が口を酸っぱくして教えなくても、自然と出来上がっているのだそうです。これも家庭のしつけの問題だそうです。出来る人とできない人があるのだそうです。
 最後に、選手としてこれも大切なことであると、これも熱を帯びたようにお話しになられます。
 「我慢する心」だということです。
 監督自身の体験談をもとに、我慢してコツコツと努力することこそが選手として大成する基本なのだそうです。練習の厳しさだけではありません。一杯にある誘惑総てに渡って耐えうる我慢の力を強く持ってなくてはんりません。
 でも、いかに素質があって努力したとしても、体が丈夫でなかったらどうしようもないのは当然です。ちょっと走っただけですぐ疲労骨折をしてしまうようなような生まれつきの性質を持った選手も多くの中にはいるのだそうです。希望を持って将来を期して颯爽と入社してきた人たちがそのような原因で走れないということを知った時や、何かの拍子で途中で座礁してしまう選手も多くの中にはいるのだそうです、そのような座礁した選手を、どう処するかが監督として一番頭を悩める時なのだと、悲しそうにお話しんなられます。
 「天満屋女子陸上部に入って本当にすばらしかった。よかった」と何年か後にすべての選手に言ってもらうのはなかなか至難の業だそうです。でも、それを監督が目指しているのが当然だということが、その話しぶりからもよく分かりました。
 
 

 拍手喝采の1時間と少しばかりの講演会でした。自分の体験を通してのお話の素晴らしさを改めて思いました。
 久しぶりにこころからの快感の味わえた父の日でした。

 天満屋女子陸上部のますますのご活躍と武富監督を思い悩ます泉の如く吹きいだす数々の難問のできるだけ少なからんことをお祈りして、また、鯉山小学校の児童たちが何事にも、武富監督が言われるように、我慢して努力できる子供になってくれることを願って、この欄を閉じます。