知らなかった 英単語今日の発見

映画、ドラマ、小説、ニュース。
毎日たくさん出会う知らないことば。
忘れないようにブログに残していきます。

やっぱりミステリーにはグラディスが必要

2022年01月08日 | 英語
 
主人公のSamanthaはコージー・ミステリーファン、夫のLeoは本格物ミステリーファンという設定なので、本の中にも色々なミステリーやミステリー作家の名前が登場します。

夫を亡くした後、Samは教師の仕事を辞めて、念願のミステリー専門の書店を開きます。そして自分でミステリーも書いているという設定。

サムが書いているのは「ダウントン・アビー」風のミステリー。
「グラディス」という名前の使用人が登場するのは、絶対クリスティを意識しているに違いない。
クリスティとグラディスの関係はここここに。

ミステリー小説の中に、別のミステリーが登場するというのは、ちょっとこれを思い出させます。

 

I tried to not attract attention by moving and mentally willed Oreo and Snickers to not bark or move.

「~しないようにする」という言い方は学校では"try not to" と習いましたが、最近はこの文のように"try to not" という言い方も見かけるようにななりました。
言葉は変わっていくものなので、こういうことは日本語でもよくあります。
でも私は「ら」抜き言葉はどうしても使えないのと一緒で、"try to not" とは口がムズムズして言えない!

何度か出てきたので、この作者は"try to not" 派なんだろうと思っていたら、

James tried not to fidget.

という文も出てきた。

「ダウントン・アビー」ミステリーの方に出てきたなら意識的に使い分けたのかもしれないけど、これはリアルタイムミステリーの方だったので、そういうわけではないらしい。



 
次はこれです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グラディス暇を取る

2018年03月17日 | アガサ・クリスティ
Crooked House (Agatha Christie Collection)
クリエーター情報なし
HarperCollins

クリスティの小説には「グラディス」という名前の使用人がやたら登場するという話は前にもブログに書きました。

この"Crooked House"にも出てきました。

When she read them, she burst into tears and cried all day and she threw her breakfast tray at Gladys, and Gladys gave notice.

give notice は雇い主に「辞めるよ」と告げること。

実はこのグラディス、実際には小説には一度も登場しません。ここで一度名前が出るだけです。

このグラディスが誰かという説明は一切ありません。

朝食のトレイをぶつけられてもう辞める!と言っているんだから使用人だろうという予測はつきますが、この「グラディス」という名前だけでクリスティの世界では当然使用人ということになるはず。

 

Cat Among the Pigeons (Poirot)
クリエーター情報なし
HarperCollins Publishers Ltd

クリスティの"Cat Among the Pigeons"、Kindle版が100円だったのでクリックしちゃいました。

これペーパーバックを持ってるんですが、手に取るのが恐ろしいくらい黄ばんで、シミだらけでした。1959年の出版ということは、発表された年と同じ。多分古本屋で手に入れたんでしょう。読んだのもずっと前で、内容もすっかり忘れているから、犯人捜ししますよ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グラディスの謎

2017年09月10日 | アガサ・クリスティ
The Mystery of the Blue Train (Poirot) (Hercule Poirot Series)
クリエーター情報なし
HarperCollins

"The Mystery of the Blue Train" というタイトルだと「オリエント急行事件」のように、列車の中で殺人が起きて、最後は乗客を一堂に集めてポワロが犯人を当てる展開か?と思っちゃいますが、ポワロの謎解きは列車を降りてからになります。

登場人物が少ないので、犯人の見当はついてしまいます。「オリエント急行」のような意外な真犯人というわけにはいきません。でも、意外な犯人じゃなくても、クリスティは雰囲気を楽しむのが一番。

 

前にクリスティの小説には「グラディス」という名前の女性がひんぱんに登場するとブログに書いたことがあります。そしてこのグラディスという女性は必ず「使用人」なんですよね。

この文章を読んで、「グラディス」の謎を思い出しました。

"Is her name Ellen or Helen, Miss Viner? I thought--"

"I can sound my h's, dear, as well as anyone, but Helen is not a suitable name for a servant. I don't know what mothers in the lower classes are coming to nowadays."

 

この本当の名前はヘレンなのに、エレンと呼ばれているのは、使用人です。

まったく自分の子供にヘレンなんていう名前をつけるなんて、気が知れないと憤慨してます。どうやら、エレンやグラディスは「使用人」つまり、クリスティの世界では「犯人」には絶対ならない階級の人たちによくある名前ってことですね。

ここでやたら登場する「グラディス」についてこんな推測をしました。

「グラディス」と呼ばれている使用人は実は本当の名前はヘレンとか、召使らしからぬ名前なので、雇い主が勝手にいかにも使用人らしい「グラディス」という名前で呼んでいる。

ポワロさん、この推理はどうでしょう?

 

メモした表現から。

Paris is rather a one-horse city nowaday.

one-horse- はちっぽけな

前に紹介したのはこうでした。

To trick a one-horse town. Being the horse. (レバレッジ)

パリも最近はたいしたことないわね、なんて言ってみたいけど。

cognizant        気が付いている
ingratiate    機嫌を取る、取り入る
plausible     もっともらしい、口の上手い
categorically    断固として、きっぱりと

同じ単語を何度かメモしてますが、ほとんどクリスティの小説からです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

tract

2009年01月05日 | アガサ・クリスティ
A Pocket Full of Rye (Miss Marple)

Signet

このアイテムの詳細を見る

 

マザーグースの歌の通りに殺人が起こって行くというとってもクリスティーらしい雰囲気が漂っています。

ミス・マープルの出番は少なめなのでちょっと寂しいです。

クリスティの作品にはどういうわけか「グラディス」という名前の女性がよく出てきます。

それも殺人事件の容疑者の仲間には加わらない使用人だけ。

何かクリスティにとっていわくのある名前なんでしょうか。それともただ単にこういう名前の使用人を実際に雇っていたことがあるとか。

うーん、犯人探しより気になる疑問。

 

Percival suddenly stopped being the white-headed boy.

"white-headed"はお気に入りの。

どうして白い頭がお気に入りなんだろう。

"The invitation was not easy to accept as every chair appeared to be covered with tracts or publications of a religious nature.

"tract"簡単そうな単語なのにわからない。

でもこれもきっと調べたことあるんだろうなあ。

まず、「器官の管」という意味で調べてました。

もうひとつは「地域、地方」 しかも、出典は「ビジネス英語」となっているじゃありませんか。

2006年の4月21日放送分。

押入れから取り出してチェック。

ない、ない、こんな単語は出てこない、と思ったら

"Daily Quiz"

Local readers want to know most what's going ot in their own chunk of this country.

この文章の"chunk"の部分を地域という意味の"tract"と入れ替える問題でした。

覚えてないよお。そりゃあ。

とりあえず単語帳に記録した努力はほめてあげよう。

ところでクリスティの方は「小冊子」という全然違う意味でした。

特に政治、宗教関連の小冊子を指すようです。

 

ビジ英とのコラボは本当に灰色の脳細胞への挑戦です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする