時々スカイプでチャットをするアメリカ人は私がことばおたくなのを知っているので、面白そうなことばを紹介してくれます。でも今日は面白い単語ではなく彼も知らなかったというこの単語を教えてくれました。
finagle
「もんがら辞書」を見たら、調べてるよ。もちろん覚えてなかったけど。Japan Times Weekly からでした。
意味は
to get or achieve (something) by trickery, craftiness, or persuasion
だよと言うので、ああ日本語だと
「姑息な手段を使う」みたいな表現だねと答えてから、一応ネットで調べてみたら
「姑息」というのは「一時のがれ、その場しのぎ」という意味で「ひきょうな、よこしまな」という意味はないと書いてありました。
えー、そうだったの。ずっと間違って使ってた。でも「姑息な手段」を一時しのぎの意味で使う人はある統計によると15%しかいなかったそうです。これだけ誤用されるとそのうちこっちが正しいことになってしまうかも。
日本語好きの英語ネイティブだと自分も日本語の勉強になります。
教えてもらったfinagle(ぺてんまたはよこしまな方法によって何かを達成する)はweblio の語彙レベル29。上限がいくつなのかはわからないけど、相当高いのは間違いない。ネイティブも知らなかったというこの単語、今後出会うことはあるだろうか。
毎年日本語が正しく使われているかどうか、世代ごとに調査してニュースになりますよね。それがどこの省庁で行われる何という調査なのかわかりませんが。私もそれで長いこと「姑息」の意味を取り違えていてショックでした。
毎年そういう言葉が含まれていて「日本語をやり直せ自分!」と思います。
finagleという単語を知りませんでした。英辞郎には「だまし取る」の他に「姑息な手を使う」とありますねえ。
けさ写真描写のレッスンをしたのです。簡単なことさえ言えない自分がいて新聞記事なんかやっている場合じゃないぞと感じていまして、いきなり写真を見て説明しようとすると中学生並みにブツブツと短い単文を並べている自分に気づきがっかりします。先生があとからサンプルをタイプして送ってくれるのを読むとなおさら。
今日の1枚の中にヒラリークリントンが北朝鮮と韓国の非武装地帯で米将校らしき人から説明を受けている写真があったのです。面白くも難しくも珍しくも何でもない単語なのですが、その将校らしき人が左上につけている腕章が英語でarm bandだと先生が言った時、日本語がわかる人なので思わず「ええ~つまらない」と言ってしまいました。私が洗い物をする時にまくった服の袖が落ちてこないようにするアームバンドと同じなんて!
気になっていることをネイティブに聞いて「だってそう言うんだから」みたいに言われてよくがっかりするので、自分ではできるだけきちんと説明しようと思うんですが、難しいですね。
知らなかったんですがこの「姑息」の話は最近ちょうどテレビで話題になっていたそうですね。
言えない表現って、その場になってみないとわからないから困っちゃいますよね。でも何気ない言い回しが難しい(その難しさをネイティブはなかなか理解してくれない)。
arm band. こういうのよくあるある。えーっ、それでいいのお?とちょっとがっかりですよね。