アメトリンの日々

ちょっとした空想話です。^^

困った時の大天使ミカエル 3

2015年05月09日 11時32分20秒 | 日記

 今年のGWも過ぎましたが、毎年この時期になると思い出す出来事があります。

何年か前の出来事なのですが、その年のGWは神戸に一泊で遊びに行こうという話しになりました。

どのホテルに泊まろうかなということで探していると、一緒に行くことになっている友達がこのホテルがいいと言い出しました。

ホテルのHPを見ると、別にイヤな印象も受けなかったのでここにしようということになりました。

ただちょっと、他のリゾートホテルなどと違って少し雰囲気が堅いというか、緊張感が感じられるホテルだなとHPを見て思いました。

ホテルに到着して部屋に案内してもらいましたが特にイヤな感じも受けません。私は内心ホッとしておりました。

私は面倒な霊感体質なので、ホテルや観光地などに行って、違う次元の世界の雰囲気を感知してしまうことがあるのです。

夜景がきれいに見えていたので部屋で何心なく記念撮影をしてみます。

そうすると写真を撮った画面に何か白いものが写っていました。

ちょっと、二人で絶句したのですが、まあ、なにか光の加減でこうなったんだよね。と言ってあまり余計なことは考えないようにしました。

せっかくの楽しい旅行にこわい要素はいらないのです。

それからお外に遊びに行って神戸のジャズなどを堪能して帰ってきました。とても楽しかったのですが、さあ寝ようかということになって、友人はすぐに熟睡していました。

私も寝ようかなとウトウトしはじめましたが、その時にパシンッ、パンッというようなかなり大き目の音が部屋の中で聞こえ出しました。

私は10代の頃がピークだったのですが、実家でこのラップ音というものにずっと悩まされておりましたので、ああなんだか久しぶりだけれども、もしかしてラップ音というやつなんですか?と

思いながら、うんざりしていました。

せっかくの楽しい旅行がー。とちょっとイライラしてきました。

これは、この音は空調の関係や、部屋の気密の関係や、わりと高層階にある部屋なのでそのせいでこのような現象が起こっているんだろうな。と無理やり納得しながら眠ることにしました。

実際はうるさくて眠れないくらいの音だったのですが、隣のベッドで寝ている友達は起きる気配もありません。

私は朝まで眠れずに、結局睡眠不足のままホテルを出ましたが、ホテルの敷地内から出ると、正直ホッとしました。

もうこのホテルには泊まらないでおこう。と思いました。幸いに特に体調も悪くならなかったので今回のことは早く忘れようと思っていました。


街中を歩いていると、歩道橋がありました。その日はGWの前日で、人も車も少なくて、わりと閑散としていました。

歩道橋を渡っていると足音が後ろでします。

すぐ後ろに人がいるんだと思って振り返ってみました。友達と並んで歩いていたので邪魔になるかなと思って道を譲ろうとしたのです。

振り返ってみましたが誰もいません。私はおかしいなと思いながら歩き始めます。

また、足音がすぐ後ろでしました。 歩道橋の上で靴音が反響しているせいかなと思いましたが、はっきりと反響音と、歩いている音が聞き分けられました。

その時に歩道橋を歩いていたのは私と友人の二人だけでしたが、すぐ後ろでもうひとりの足音がします。何か、後ろにぴたっとくっついて来ている感じがします。

今度こそ、間違いないと思って振り返ってみます。

やっぱり誰もいませんでした。 おかしいなと思っているうちに歩道橋を渡り終えました。

なんかおかしいけれど、気のせいかもしれない。早く忘れようと思いました。せっかく楽しい旅行に来ているのに、恐怖体験の要素などいらないのです。

神戸のハーブ園に行こうかという話になって、ゆるやかな坂道を歩いて登り始めます。

風が気持ちよいくらいの気温だったのですが、この坂の途中で友達の様子がおかしくなりました。

肩で息をして、額や顔からサウナに入った時のように汗が流れ落ちています。

ゼエゼエと荒い呼吸をして、とてもしんどそうでした。

急に、いったいどうしたの。と言ってとりあえず近くの座れる場所に座ってみます。近くのお医者さんが開いているかなとか、救急の病院はどこなのだろうかととっさに色々考えましたが、先ほどの歩道橋の件が気になりました。

もうすぐにでも病院に行こうと思いましたが、友達がしばらくここで座っていたいというので少し様子を見ることにしました。

しばらく座っている間、試しに大天使ミカエルにお願いしてみることにしました。もし、この人に何かよくないモノがついているとしたら、それを今すぐに取り除いてください。この人を今すぐに光に包んで浄化してください。浄化と祝福の波動で包んでください。とお願いしてみます。そして、友人が眩しい白い光で包まれているところをイメージしました。

この時はミカエルの存在については私自身まだ少し半信半疑の状態のときでした。本当に試しに、と言う感じでドリーン・バーチューさんの本の内容を参考にしながらお願いしてみたのです。

そうすると10分もしないうちに友達が正常な状態に戻りました。あれだけ汗が出ていたのに、汗がひいて、呼吸も正常に戻っていました。

もうすぐに歩けるから行こう。といって、すぐに歩き始めました。

私は少しあっけにとられて、気分は悪くないのかと心配しましたが、友人はゆるやかな坂道を軽快に上っていきます。

先ほどの事などなかった事のようになっているのでした。

大天使ミカエルにお願いしてついているものが外れたとしたら、先ほどの歩道橋にいたものはホテルからついてきていたのかもしれないなと思いました。

友達の体調が急激に悪くなった時に、もしかしたら、私にではなくてこっちについたのかなとチラッと頭を掠めたのですが、こういうこともあるのかもしれないなとその時に思ったのでした。

なにか、ついたらミカエルにお願いして外してもらおう。とその時に私は思ったのでした。