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天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

5月16日: アポロ12号、サーベイヤー3号を訪問する

2019年05月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アポロ12号は月に着陸した人間の二回目のミッションであった。この着陸地点は、3年前に月に着陸したロボット宇宙船、サーベイヤー3号の位置に近いことで取上げられた。月着陸船パイロット・アラン・ビーンによってとられたこの写真の中では、ミッション指揮官ピート・コンラッドがサーベイヤー宇宙船を確認している。月着陸船が遠くに見える。アポロ12号は多くの写真と月の岩を持って戻った。アポロ12号によって達成された里程標には、太陽風の測定を含む多くの実験装置を運んだアポロ月面実験パッケージの配置があった。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 有人宇宙船アポロ11号が初めて月に人間を送ってから今年で半世紀、アポロ12号の着陸は、アポロ11号の着陸から4か月後の1969年11月14日のことであった。アポロ11号の前には何回かの無人テスト飛行が行われ、サーベイヤー3号もその一つであった。 今週月曜日、NASA長官ジム・ブリデンスタインは、NASAの従業員に対して、2024年までに宇宙飛行士達を月に着陸させる計画をビデオ・メッセージとして送った(昨日の記事参照)。

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5月15日: NASA、2020年度会計予算で2024年の月ミッションに焦点を当てる

2019年05月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASA長官ジム・ブリデンスタインは、月曜日に、2024年までに宇宙飛行士達を月に着陸させる計画を促進する 2020会計年度予算改正について、NASAの従業員にビデオ・メッセージを送った。

<出典>: 「月から火星へ(Moon to Mars)」

<動画>: イメージは Youtube(英語) にリンクしています。

<ひとこと>: NASAの月復帰計画がいよいよ差し迫ってきました。2024年に宇宙飛行士を送るとなれば、それ以前に、有人宇宙船オリオンや重量ロケットの完成、それに伴う打上設備の確認、無人宇宙船による往復の安全性の確認などのフィールド試験が必須になります。2020年度会計予算に組み込まれたことは、関連する工程が来年度から本格的に始まることを意味しています。
なお、有人宇宙船オリオン・重量ロケットの開発、それに伴う打上設備の改良は、単独では既にほぼ完成しています。

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5月14日: メシェ2

2019年05月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この巨大な星団は、蟹星雲(M1)に続く、18世紀の天文学者チャールズ・メシエの有名なリストの二番目のエントリーである。メシェ2(M2)は、我々のミルキーウェイ銀河のハローを徘徊している、今知られている最大の球状星団の一つである。メシェは、当初、星達のない星雲と記述したが、この驚くようなハッブル・イメージはM2の中央の全40光年の星達を解読している。15万に近い住民が直径約175光年の範囲内に集中している。星座みずがめ座の方向約 55,000 光年にあるこのミルキーウェイの古代の住人は、 NGC 7089 とも呼ばれ、130億年を経ている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

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5月13日: 子持ち銀河の仮想フライバイ

2019年05月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙望遠鏡科学協会の天文学者達とアニメータ達が、ハッブル宇宙望遠鏡からのデータとイメージを使って、子持ち銀河(Whirlpool Galaxy:渦巻銀河) と呼ばれる渦巻銀河(M51)の仮想フライバイをつくった。地球から 2500 万光年、差渡し約5万光年のこの渦巻は、空の最も明るく最も絵のような銀河達の一つである。仮想フライバイの間に、若く青い星達によって支配された渦巻の腕、古く明るい色の星達、ダストの暗いレーン、明るい赤の 輝線星雲(emission nebula) が見える。この銀河の右に遠くの多くの銀河達が見える。この視覚化は、仮想カメラの速度が非常に光速に近いので、コマ落し描写と考えるべきである。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: イメージをクリックして Youtube から。

 

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5月12日: 南のオーロラ、インド洋南で渦巻く

2019年05月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが地上265マイル(424キロメートル)を周るとき、南極光がオーストラリア南のインド洋上に渦巻いている。 上部手前に、薄暗く照らされた、ヨーロッパ宇宙機関のコロンブス研究室モジュールの一部が見える。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

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5月11日: 「つばめ」が見つめる春の東京(地球が見える2019年)

2019年05月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2019年4月2日から5月10日にかけて、超低高度衛星技術試験機「つばめ(SLATS)」は、イオンエンジンを用いて高度271.5kmを維持しながら光学センサSHIROPを用いて連日16時半ごろに、東京都心部の観測をしています。従来の光学観測衛星の多くは午前10時半頃に撮像しますが、「つばめ」は16時半ごろに撮像しているため、ビルや木の影が長く延びており、影からその形状を推定することができます。人の影が延びていることから、人の存在を確認することが可能となり、公園内の集客状況を推定することができます。また、北東にある駐車場の画像からは、車やバスの駐車台数を確認できます。

高度300キロメートルより低い軌道は、地上に近くなるため、光学画像の高分解能化、観測センサ送信電力の低減、衛星の製造・打ち上げコストの低減などが期待されます。一方、多くの衛星が周回する高高度の軌道に比べ千倍もの大気の抵抗を受けるため大量の燃料が必要です。「つばめ」は効率の良いイオンエンジンを使った超低高度の実証実験機です。

<出典>: 「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」

<ひとこと>: 記事の詳細と大判のイメージは上のリンクから。

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5月10日: ジュノからの木星のマーブル

2019年05月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

大部分の木星のイメージは惑星のほぼ半分が見える地球からあるいは十分遠い距離からとられる。しかしながら、このショットは、惑星の半分より少ない、比較的近くでとられたイメージから作られた。ここからは木星は依然として球形に見えるが、歪んだ光景は、今、それを更にマーブル(大理石)のように見せている。木星の雲のトップに見えるのは、ともに惑星を回る二つ、ホワイトオーバル(白い卵形)の雲を含む際立った黒い水平のベルトと白いゾーンの雲である。大赤斑が右上にぼんやりと現われている。このイメージは、我々の太陽系最大の惑星への17回目の接近したパスの間に、ロボット・ジュノ宇宙船によって2月にとられた。ジュノのデータは、既に、木星の磁場が驚くほど塊である、ある木星の雲のシステムは惑星の中約 3,000 キロメートルにまで及んでいるなどを含んでおり、新しい方向で木星を調査するジュノミッションは、今、2021年まで拡張された。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 木星の雲の流れは、比較的明るい「帯、ゾーン (zones)」と暗い「縞、ベルト (belts)」に分けられ、それぞれが東と西に向かって交互に流れ、その間に複雑な大気の干渉を起こして渦や乱流などを発生させます。何故木星にこのような現象が現れるのかを含めて、木星については未だ不明な点が多い。右のアニメーションは極端に高速化しています。右下は大赤斑。かっては地球三つ分くらいの容積があったが、最近は大分小さくなった。

 

<お知らせ>: 5月9日木曜日に行われた「はやぶさ2」の、「先のクレータ作成の成果と今後の活動予定」の JAXA による説明会の録画は、ホームページの 国内機関による中継とビデオ から。

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5月9日: M15 のガイアの星達/お知らせ

2019年05月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

依然としてミルキーウェイのハローを歩き回っている約170の球状星団の一つメシェ15(M15)は、我々の銀河の初期の形成130億年の名残である。直径約200光年、星座ペガサスの方向約 35,000 光年に横たわっている。しかし、この実際に見ているこの古代の球状星団の視界は写真ではない。これは、個々の星の位置、明るさ、色の正確な測定に基づいて造られた GIF アニメーション イメージである。使われた天文学的に豊かなこのデータのセットは、空をスキャンするガイア衛星によってつくられた。この GIF アニメの中できらめいている星達は M15 の特定された RR 型変光星(RR Lyrae stars)である。この M15 に豊かな「こと座 RR 型変光星」は、その明るさと典型的に一日より短い脈動期間が関連している進化した脈動する変光星である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: “脈動する変光星”は大判で確認してください。

<お知らせ>: 今日5月9日木曜日午後3時から、先般行われた「はやぶさ2」のクレータ作成の成果と今後の活動予定の JAXA による説明会が予定されています。視聴はホームページの 国内機関による中継とビデオ から。

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5月8日: 火星のメタン、不思議深まる/お知らせ

2019年05月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星のメタンのミステリーが更に深まった。ヨーロッパ宇宙機関とロスコスモス(参考:ロシアの宇宙開発機関)のエクソマーズ・ガス追跡軌道船からの新しい結果は、火星の大気のメタンが予想外に検出されなかった。NASAのキュリオシティ・ローバーによる2013年のメタンの検出に続いて、この結果は、軌道を周っているヨーロッパ宇宙機関のマーズ・エクスプレスによってもその翌日一見確認された。地球では生命がメタンの主な発出源であり、火星の地下で、ある種の生命 - 恐らく微生物 - がメタンをつくっているという興味深い推測に結びつくので、この問題は大変興味深い。メタンの非生物学的な源も可能性はある。描かれたイメージは、2003年に地球から検出された、火星の最初に主張されたメタンの噴煙の視覚化である。エクソマーズ軌道船によるメタンの新しい非検出は、火星がメタンを破壊するある予想外の方法を持っているか、または火星のある部分がある時期にのみメタンを放出することを意味するのかもしれない。このミステリーは今深まっており、我々の近隣の惑星の大気に関する人類の詳細な調査もまた深まるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<アニメーション>: イメージをクリックして Youtube から。

<お知らせ>: 明日5月9日木曜日午後3時から、先般行われた「はやぶさ2」のクレータ作成の成果と今後の活動予定の JAXA による説明会が予定されています。視聴は「ホームページ」の「国内機関による中継とビデオ」から。

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5月7日: 国際宇宙ステーションの前端/お知らせ

2019年05月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

五つのモジュールを示す国際宇宙ステーションの前端が描かれる。右から左へ、米国のディスティニ研究室モジュールの先端の一部、それに連結している米国のハーモニーモジュール。ハーモニーモジュールの左舷に取り付けられているのは日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「きぼう」研究室モジュールと左端に立っているのは「きぼう」の保管庫モジュール。ハーモニーモジュールの右舷はヨーロッパ宇宙機関(ESA)のコロンブス研究室モジュール。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 撮影諸元: ニコン D4、 f/7.1 56.0 mm 1/80 ISO 400 :国際宇宙ステーションでは日本のカメラが多く使われている。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションスペースXドラゴン貨物船は日本時間土曜日午後3時48分に打上げられ、日本時間月曜日午後8時01分に国際宇宙ステーションのロボットアーム Canadarm2 によって捕らえられました。

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5月2日: 何時か小惑星が衝突するかもしれない/お知らせ

2019年05月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関は、科学者達、宇宙機関、市民の防衛組織などによってとられるだろう行動に焦点を当てた、国際的な小惑星の衝撃の演習を、初めて、ソーシャルメディアを通してライブで放送するだろう。世界中の小惑星の専門家達が、2年ごとに差し迫った小惑星の衝突をシミュレーションするために集まる。ヨーロッパ宇宙機関は、4月29日から5月3日まで、仮定された衝突のシナリオの進展を、ソーシャルメディア ツィッター・チャンネルの @esaoperations を通して初めてライブで放送するだろう。

<出典>: 「Space in Videos;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: アニメーションはイメージをクリック。

<ひとこと>: 右図は小惑星接近のアニメーションビデオです。クリックしてご覧ください(mp4 4.92MB)。小惑星は「はやぶさ1号」が探査した「いとかわ」です。「いとかわ」は、地球に衝突する可能性のある小惑星の一つです。上に記述された演習は進行中です。演習では次第に測定の精度が上がり、“5月1日早朝の段階”で、大きさ140~260メートルの仮想の小惑星 #2019PDC が、地球への衝突によって、100~800メガトンのエネルギーを放つ可能性を仮定しています。進行状況は上記のツィッター・チャンネルからご覧ください。

<お知らせ>: ① 5月1日に予定されていた、国際宇宙ステーション補給船、スペースX CRS-17 ドラゴン貨物船の打上は、国際宇宙ステーションの電力系統の一部に故障が発見されたため一旦延期になりました。次期打上はステーションの故障修復作業次第ですが、5月3日以降を予定しています。

② 5月3日~5月6日の本コーナーの記事更新は休みます。なお、スペースX CRS-17 ドラゴン貨物船の打上に関する動きは、ホームページの「トップニュース」でお知らせします。

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5月1日: ガイアの初めての小惑星の発見/お知らせ(速報・追記)

2019年05月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

新しい元号の始まりをガイア衛星の壮大な宇宙のスキャンで始めよう。

ヨーロッパ宇宙機関のガイア衛星は、地球に近い天体にも敏感であり、我々の太陽系の小惑星を定期的に観測している。この視界は、太陽をイメージの中心に置いた、2018年に公表された、ガイアの2回目の発表に基づく 14,000 以上の軌道を示している。明るい赤とオレンジ色で示されたこのイメージに表されている大多数の小惑星はメインベルト小惑星であり、火星と木星の間の軌道にある。木星の軌道のまわりに発見されるトロヤ群の小惑星は暗い赤で示されている。イメージの中央に向かう黄色は、ガイアによって観測された数十もの地球近傍小惑星の軌道であり、これらは太陽の 1.3 AU 内に来る小惑星である。地球は約1億 5000 万キロメートルの1 AU で太陽を周っているので、これらの地球近傍小惑星は、地球の近くに入る可能性を持っている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: これは記事の一部です。

<お知らせ>: <速報・追記> 今日5月1日に予定されていた、国際宇宙ステーション補給船、スペースX CRS-17 ドラゴン貨物船の打上は、国際宇宙ステーションの電力系統の一部に故障が発見されたため一旦延期になりました。次期打上はステーションの故障修復作業次第ですが5月3日以降になります。詳細は「ホームページ」の「国際宇宙ステーションは今(5月1日)」 から。 なお、国際宇宙ステーションクルーおよび運行には差し当たっての危険はありません。

 

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