大部分の木星のイメージは惑星のほぼ半分が見える地球からあるいは十分遠い距離からとられる。しかしながら、このショットは、惑星の半分より少ない、比較的近くでとられたイメージから作られた。ここからは木星は依然として球形に見えるが、歪んだ光景は、今、それを更にマーブル(大理石)のように見せている。木星の雲のトップに見えるのは、ともに惑星を回る二つ、ホワイトオーバル(白い卵形)の雲を含む際立った黒い水平のベルトと白いゾーンの雲である。大赤斑が右上にぼんやりと現われている。このイメージは、我々の太陽系最大の惑星への17回目の接近したパスの間に、ロボット・ジュノ宇宙船によって2月にとられた。ジュノのデータは、既に、木星の磁場が驚くほど塊である、ある木星の雲のシステムは惑星の中約 3,000 キロメートルにまで及んでいるなどを含んでおり、新しい方向で木星を調査するジュノミッションは、今、2021年まで拡張された。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: 木星の雲の流れは、比較的明るい「帯、ゾーン (zones)」と暗い「縞、ベルト (belts)」に分けられ、それぞれが東と西に向かって交互に流れ、その間に複雑な大気の干渉を起こして渦や乱流などを発生させます。何故木星にこのような現象が現れるのかを含めて、木星については未だ不明な点が多い。右のアニメーションは極端に高速化しています。右下は大赤斑。かっては地球三つ分くらいの容積があったが、最近は大分小さくなった。
<お知らせ>: 5月9日木曜日に行われた「はやぶさ2」の、「先のクレータ作成の成果と今後の活動予定」の JAXA による説明会の録画は、ホームページの 国内機関による中継とビデオ から。