NASAの MAVENミッションとアラブ首長国連邦の EMM ミッション(Emirates Mars Mission)は、火星での動的な陽子のオーロラの共同観測を発表した。 EMM による遠隔オーロラ観測と MAVEN によるプラズマ観測は、火星の大気を理解する新しい道を開く。この協同は、両ミッション間の最近のデータ共有によって可能になり、宇宙での多点観測の価値を強調している。ここでは EMM は、火星の全日側に広がる陽子オーロラの微細なスケールの構造を発見している。2018年に MAVEN によって発見されたプロトン・オーロラは、超高層大気と相互作用する太陽からの帯電した粒子でつくられる、太陽風でつくられる一種の火星のオーロラである。 MAVEN と欧州宇宙機関のマーズエクスプレスによって行われた典型的な陽子オーロラの観測は、これらのオーロラが半球全体に滑らかに均等に分布しているように見えることを示している。対照的に EMM は、非常にダイナミックに変化するように見える陽子のオーロラを観測した。これらの「斑点状の陽子のオーロラ」は、火星の周りの荒れ狂う条件が、大気圏に帯電した粒子を直接溢れさせ、速度を失い輝くときに形成される。
<出典>: 「火星(Mars)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<ひとこと>: この記事はアラブ首長国連邦の宇宙船との協働に着目して取り上げました。アラブ首長国連邦の宇宙船「ホープ」は、日本の H2 ロケットで打上げられ、2021年に火星軌道に入った探査機です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
<火星探査は今!>
今日のテーマ: MAVEN と EMM 、火星での、まだらの陽子オーロラの初めての観測を行う (メイブン)
上の記事の詳細版です。ホームページの「火星探査は今!(Mars Topics)」から。