約 10,000 年前、星雲の残骸 CTB 1 をつくったこの超新星は、大きな星を破壊しただけでなく、その新しく形づくられた中性子星のコア、パルサーをもミルキーウェイ銀河の中に吹き飛ばした。1秒に 8.7 回回転するこのパルサーは、NASAの軌道を周るフェルミ・ガンマ線天文台よってとられたデータを通して探す、ダウンロード可能なソフトウェア Einstein@Home を使って発見された。1秒に 1,000 キロメートル以上を旅するこのパルサー PSR J0002+6216 (略して J0002 )は、既に超新星の残骸 CTB 1 を離れ、我々の銀河を去るのに十分な速さでさえある。描かれたパルサーの尾が超新星の残骸の左下に伸びているのが見られる。このイメージは、NASAの軌道を周っている IRA 赤外線天文台の目録データを含む、 VLA と DRAO 電波天文台からの電波イメージの結合である。超新星が大砲の働きをし、パルサーが砲弾の働きをすることがあることはよく知られている。
<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」
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