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7月4日: ハッブルの銀河集団コルヌコピア

2018年07月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このイメージではフレームの左下に渦巻く力強い輝きによって支配されているように見えるが、ここで最も興味深いのはこの光景からは遠い背後にある銀河である。銀河は宇宙でランダムに分布してはいない。それらは群がり、重力によって集められ、グループと集団の形をつくっている。ミルキーウェイは10万の銀河 ラニアケア超銀河団(Laniakea Supercluster) の一部、おとめ座集団のローカルグループのメンバーである。このイメージに見られる銀河集団は SDSS J0333+0651 として知られている。このような集団は、天文学者達が遠い早期の宇宙を理解するのに役立つだろう。 SDSS J0333+0651 では、星形成の調査の一部として遠く離れた銀河達が撮られた。星形成領域は一般的にはあまり大きくなく最高でも数百光年、望遠鏡が遠くのそれらを解読するのは難しい。ハッブルの最も高感度・最高解像度のカメラを使ってさえ非常に遠い星形成領域を解読することはできない。天文学者達は、周囲の時空を曲げる巨大な重力の影響を持つ銀河集団を捜す宇宙のトリックを使った。この歪曲はレンズのように働き、遠く集団の後にある銀河達(および、それらの星形成領域)の光を拡大し、このイメージの細長い弧(注:左上、大判で確認してください)をつくり出した。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

<大判>: イメージをクリック。

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