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12月9日: オホーツク海の雲の通り道/お知らせ1・2

2017年12月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2017年11月遅くに、ロシア東部から吹く非常に冷たい空気がオホーツク海に劇的な雲の構成をつくった。NASAのテラ衛星の中間解像度画像分光放射計は、11月25日に、この衝撃的な光景の真の色のイメージをとった。北西の陸地に横たわる雲の大きな塊とともに、このイメージの西では雪がロシア東部の陸地を覆っている。積雲の長い平行する列が、雪に覆われたエリアから、またオホーツク海の青い海の上を吹いている。「雲の道」として知られるこれらの雲の列では、陸地からの冷たい乾燥した空気が比較的暖かい湿った海の水に吹き付け、回転する空気のシリンダつくる。空気が上っている所では小さな雲ができる。空気が下っている所では空は晴れている。これらの雲の通り道は風の動く方向に沿って並んでいる。

<出典>: 「地球(Earth)」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>:
1、国際宇宙ステーション補給船スペースX/ドラゴン CRS-13 の打上げが遅れています。現状では13日打上げ、14日先任クルー3名の帰還、14日または15日補給船捕捉、17日金井飛行士を含む補充クルーの打上という工程が続きます。現状では綱渡りのスケジュールです。スペースX/ドラゴンの打上予定は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

2、昨日の、ビッグバン6億9千年後のブラックホールの発見に続き、ALMA望遠鏡による、宇宙誕生から7億7千万年ごろの巨大銀河の発見が報じられました。宇宙が現在の年齢の僅か5%だったころに既に巨大銀河の形成が進んでいたことになります。この巨大銀河は更に巨大な暗黒物質の集まりの中にあることもわかりました。その質量は、太陽数兆個分にも及びます。
現在のビッグバンの考え方では、ブラックホールにしろ銀河にしろ、初めに小さなものができて、それらが互いの重力によって引き合い合体して大きくなったというのが主流の考え方です。初期宇宙でのこのような大きなブラックホールや銀河の発見は、現在の宇宙論の一部に疑問を投げかけています。ALMA望遠鏡による発見は「国立天文台の記事」からご覧ください。

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