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5月23日:トラピスト1の三つの世界

2016年05月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<今日の天文写真の記事>: トラピスト1の三つの世界

僅か40光年にある三つの新しく発見された世界が、極端に冷たい矮星トラピスト1を周っている。それらのトランジットが、チリのヨーロッパ宇宙機関のラ・シラ天文台の、ベルギーの TRAPPIST (TRAnsiting Planets and Planetesimals Small Telescope)で初めて検出された。新しく発見されたこれら全ての太陽系外惑星は大きさの点で地球と同様である。これらは、かすかな小さな星(注;親星、恒星)の非常に近くを周っているので、表面温度が、生命のための重要な成分、液体の水の存在の場を提供する領域を持っているかもしれない。地球とこれらの極端な近さは、彼らをこれらの潜在的に居住可能な惑星の大気の将来の望遠鏡の調査の最も重要な候補にしている。このアーティストの視界に、システムの最も外側の惑星の地平線近くからの想像による光景、全て三つの世界が現れている。その地球型惑星が、薄暗く赤い、ほぼ木星サイズの親星を通過している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<NASAの記事>: 有望な世界、近くの超クールな矮星の周りに発見される

 ESO のラ・シラ天文台(La Silla Observatory)のトラピスト(TRAPPIST)望遠鏡を使っている天文学者達は、地球から40光年の超クールな矮星を周っている、大きさと温度で金星と地球に類似した三つの惑星を発見した。ベルギーの Michael Gillon が主導する天文学者達は、今ではトラピスト1と呼ばれる星 2MASS J23062928-0502285 を観測するためにトラピスト望遠鏡を使った。彼らは、この薄暗く冷たい星が周期的に僅かに弱まることを発見し、いくつかのオブジェクトが星と地球の間を通過したことを示した。詳細な分析は三つの惑星が星の周りに存在することを示した。トラピスト1は超クールな矮星であり、それは太陽より非常に冷たくまた赤く、木星より僅かに大きい。地球に非常に近いにも関わらず、この星は、肉眼でまたは大きなアマチュア望遠鏡で見るにはあまりにも暗く赤い。それはみずがめ座(Aquarius)に横たわっている。チリの ESO 8メートル VLT の HAWK-I 装置を含む大きな望遠鏡での引き続いての観測は、トラピスト1を周っている惑星が、地球に非常に類似した大きさを持っていることを示した。これらの二つの惑星は、それぞれ約 1.5 日と 2.4 日の軌道周期を持ち、第3の惑星は不確かさの多い 4.5~73 日の軌道周期を持っている。

<出典>: 「TRAPPIST telescope」

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