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5月10日:氷、北カスピ海を磨く

2016年05月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのランドサット8衛星のオペレーショナル陸地画像装置(OLI)は、2016年4月16日に、チュレーニ(Tyuleniy:海豹島)群島の周りのカスピ海の視界を示すこの大きな自然色のイメージを得た。このイメージは際立って美しい。チュレーニ群島を囲む浅瀬が海の下のダークグリーンの植物を見せている。しかし疑問が残る。イメージには不可解な形、交差する線がある。それらの線はどのようにしてできたのだろう? ダークグリーンのエリアと線は海の底の形である。恐らく海草または海底の藻。しかし、マークのいくつかは人間に起源を持っている可能性がある。似た線は世界の海の底引き網が示している。しかし、科学文献と1月の衛星画像は、イメージのマークの大多数が氷によってえぐられたことを示唆している。1月、イメージの北東隅で最も顕著な多くの線の終端に氷のブロックが立ち、4月に氷が溶け流れの跡だけが残る。これらの跡の大部分は疑う余地なく氷がえぐった結果である。

<参考>: “線”は大判でご確認ください。「ひっかき傷」のような線が多数みられます。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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