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天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
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7月16日(水):バスティーユの日の出来事

2025年07月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: バスティーユの日の出来事、25年後

太陽フレアが強いのは、ボイジャー宇宙船でさえそれを感じたときである。25年前、2000年7月14日、太陽は、宇宙時代で最も強力な太陽嵐の一つを解き放った。その衝撃波は太陽系の端まで波紋を広げるほど強烈なものだった。

ボイジャー2号は180日後に、ボイジャー1号は245日後にこの爆発を感じた。デブリはまだ明らかで、太陽から90億キロメートル以上離れた2つの宇宙船に衝突したとき、秒速600キロメートル以上で移動していた。

地球上では、その影響はほぼ即座に現れた。地球とその衛星は、数分のうちに極紫外線とX線の放射を浴びた。地上のセンサーは、高エネルギー粒子が大気中を走る珍しい地上レベルの出来事(GLE)を記録した。

フレアが発生したのが7月14日であることから、フランスの祝日にちなんで「バスティーユ記念日イベント」と呼ばれている。しかし、オーロラが現れたのは、コロナ質量放出(CME)が到来した翌日の7月15日で、秒速1500キロメートルでの衝突は、極端な地磁気の嵐(Kp = 9)を引き起こした。

 

 

<左のイメージの説明>: X5.7クラスのバスティーユ記念日の太陽フレア(左)とCME(右)のSOHO画像。画像の「雪」は、エネルギーの高い陽子が宇宙船にぶつかった結果である。

後の研究では、太陽円盤の中心近くで噴出したX5.7級フレアが、第二次世界大戦時代の原子爆弾100億個 に相当する10エルグの磁気エネルギーを放出した様子が説明された。その結果、CMEは磁場とプラズマの巨大な障壁を生成し、太陽圏を駆け抜ける銀河宇宙線を一掃した。ボイジャーでさえ宇宙放射線の異常な低下を感じていた。

それは再び起こる可能性がある。今週も同じことが起こるかも知れない。今、太陽周期25のピーク近くにあり、別のXクラスフレアは、その可能性の範囲内にある。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。左上、右下のイメージのリンク先は動画 gif です。

<出典>: Space Weather News

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7月15(火):ウェッブ宇宙望遠鏡からの10の驚き

2025年07月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 科学の3年:ウェッブ望遠鏡からの10の宇宙の驚き

2022年7月以降、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、揺るぎなく宇宙に焦点を当ててきた。ウェッブ宇宙望遠鏡は、目に見えない赤外線を検出して分析する前例のない力で、これまでは不可能だった観測を行い、宇宙に対する我々の見方を、最も遠い銀河から太陽系に変えている。

ウェッブは、天文学に革命をもたらし、教科書を書き換えるという約束を込めて作られた。そして、それは誇大広告に応えた以上のものであり、科学者達があえて想像していなかった程に期待を上回っている。科学事業が始まって以来、このウェッブ大学は、860以上の科学プログラムを終え、その時間の4分の1がイメージングに、4分の3が分光法に費やされている。わずか3年間で約550テラバイトのデータを収集し、1,600以上の研究論文を生み出し、リストアップするにはあまりにも多くの興味深い結果と、答えるべき多くの新しい疑問が生じている。

ここでは、注目すべき例をいくつか紹介する。

1、宇宙は、私たちがこれまで考えていたよりも大幅に速く進化した。

    • ウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙の最初の10億年の間に最初の星や銀河が形成された「宇宙の夜明け」を観測するために特別に設計された。期待していたのは、いくつかのかすかな銀河であり、近くで見る銀河になるもののヒントだった。
    • ウェッブ宇宙望遠鏡は、ビッグバンから3億年以内に発達した驚くほど明るい銀河を明らかにした。ブラックホールがある銀河は、その年齢に対して大きすぎるように見える。そして、宇宙がちょうど6億年のときに存在した初期のミルキウェイ。ウェッブ宇宙望遠鏡は、ビッグバンから10億年以内にすでに「オフ」になって星の形成を停止した銀河や、15億年以内に現代的な「グランドデザイン」の渦巻き状に急速に発達した銀河を観測してきた。
    • 数億年というと、急成長を遂げるには早すぎるように思えるかもしれないが、宇宙は約138億年前のビッグバンで形成されたことを覚えて置こう。もし宇宙の時間を1年にまとめるとしたら、これらの銀河の中で最も遠い銀河は最初の数週間で成熟し、急速に何世代にもわたる星を形成し、今日我々が目にしている元素で宇宙を豊かにしたことになる。

以下項目のみ掲載:
2、深宇宙には謎めいた「小さな赤い点」が散りばめられている。
3、脈動する星と三重レンズの超新星は、「ハッブル張力」が実在するさらなる証拠である。
4,ウェッブ宇宙望遠鏡は、遠くの星を周回する巨大ガス惑星で、驚くほど豊かで多様な大気を発見した。
5、地球から40光年離れた岩石惑星には、溶岩に覆われた表面から湧き上がるガスによって供給される大気があるかもしれない。
6、ウェッブは、近くの渦巻銀河の骨格構造を魅惑的な詳細で明らかにしている。
7、褐色矮星と浮遊惑星の違いを見分けるのは難しいかもしれない。
8、惑星によっては、その恒星の死後も、生き残ることができるのかもしれない。
9、土星の水の供給は、エンケラドゥスから噴出する蒸気の巨大な噴水によって供給されている。
10、ウェッブは、地球に向かう可能性のある小惑星のサイズを拡大することができる。

<ひとこと>: 2項以下の詳細は下記リンク先から(英語)。

<付記>: ジェームスウェブ宇宙望遠鏡の最大の目的の一つには、これまで不可能であった遠い宇宙---時間を遡る過去の宇宙---を観測し、“ビッグバン以降の初期の宇宙を観測する”ことがあった。望遠鏡が宇宙の定位置に置かれて間もなくの観測では、科学者達は、宇宙の展開が、それまでに想定していたよりも非常に速かったという結果を突き付けられた(上記1)。あまりの衝撃的な結果の故か、今、このことに関する発表や論文などは停止してしまっているように見える。もちろん、ジェームスウェブ宇宙望遠鏡の能力は他の宇宙の疑問を解くためにも有用であることから、現在の望遠鏡は、2、以降に記された、別の、新しい観測に振り向けられている。

<出典>: NASA Webb Mission Team

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7月14(月):ハッブル宇宙望遠鏡の過去を探る

2025年07月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 「ハッブル宇宙望遠鏡35周年」シンポジウムでハッブル宇宙望遠鏡の過去を探る

ハッブル宇宙望遠鏡が科学の飛躍的進歩と技術的回復力を発揮した3年半を迎えるにあたり、「ハッブル宇宙望遠鏡35周年」シンポジウムは、ハッブル宇宙望遠鏡の歴史的、運用的、科学的な遺産を振り返る場を提供する。初期の課題からアメリカの科学的創意工夫の象徴になるまでのハッブルの軌跡は、イノベーション、コラボレーション、危機対応に関する貴重な教訓を示している。
NASA本部の科学者、エンジニア、歴史家達が一堂に会することによって、この遺産が、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ローマン宇宙望遠鏡、その他の次世代天文台の運用など、現在および将来のミッション計画に反映されることが保証されている。
このシンポジウムは、ハッブル宇宙望遠鏡の変革的な貢献を称えるだけでなく、NASAが過去から学び、宇宙科学のより効果的、野心的な未来を形作るというコミットメントを強化するものである。

ハッブル宇宙望遠鏡35周年:科学的発見とNASAの旗艦ミッションの運用で学んだ教訓

ハッブル宇宙望遠鏡の物語は、歴史上最も変革的で重要な天文台としての、その地位を裏付けている。

かつてNASAの元長官から「世界の8番目の不思議」と呼ばれたハッブル宇宙望遠鏡は、1970年代初頭の誕生以来の開発と、1990年以降の打ち上げ、修理、そして最終的な影響により、その遺産から得た洞察を応用する十分な機会を提供している。画期的な発見に関わった科学者達やエンジニア達は、常に政府、民間企業、軍、一般市民などの力によって形成された状況の中で活動してきた。このシンポジウムの目的は、ハッブル宇宙望遠鏡の過去からの洞察を探り、現在および将来のミッション活動の発展に情報を提供できるつながりを引き出すことである。

<ひとこと>: 右下のイメージのリンク先は動画 Youtube です。

<出典>: Hubble Space Telescope

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7月13(日):ルービンの銀河

2025年07月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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 今日のテーマ:ルービンの銀河(Rubin's Galaxy)

このハッブル宇宙望遠鏡のイメージは、ミルキーウェイ銀河のかなり内側の、北の英雄の星座ペルセウス座に向かっている。

明るくとがった星が前景に横たわっており、その向こうにはっきりと焦点を当てているのは、約2億3200万光年の距離にある巨大な渦巻銀河UGC 2885である。

ミルキーウェイ銀河の直径が約10万光年であるのに対し、これは、直径約80万光年、約1兆個の星があり、ミルキーウェイ銀河の約10倍の星の数である。

このUGC 2885は、どのようにして銀河がこのような巨大な大きさに成長できるのかを理解するための調査の一環としての、渦巻銀河の回転に関するアメリカの天文学者ヴェラ・ルービン(Vera Rubin)の先駆的な調査である「興味深い航海」の一部でもあった。

彼女の研究は、宇宙におけるダークマターの支配的な存在を説得力を持って実証した最初のものだった。

ベラ・ルービンを称えるために新しい米国の硬貨が発行され、 ベラ・C・ルービン天文台 は、6月に、宇宙を初めて見たイメージを公開する予定である。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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7月12(土):ロゼット星雲ディープフィールド

2025年07月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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 今日のテーマ: ロゼット星雲ディープフィールド

ロゼット(薔薇)星雲を見つけることができるだろうか?

イメージの中心のすぐ上にある赤い花のような星雲が良い選択に思えるかもしれないが、それだけではない。

有名なロゼット星雲は、実際には右下にあり、ここでは青と白に着色されており、金色のフィラメントで他の星雲に接続されている。

ロゼットのフィールドの注目のイメージは非常に広く、深紅の露出のために、他の花が含まれているように見える。

NGC 2237と命名されたロゼット星雲の中心は、散開星団NGC 2244の明るく青い星が占めており、その風とエネルギーの光が星雲の中心から退避している。

ロゼット星雲は約5,000光年にあり、満月の直径の約3倍に及んでいる。

この花の咲くフィールドは、星座ユニコーン(Monoceros)に向かって見ることができる。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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7月11(金): 居住可能性への傾斜

2025年07月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: 居住可能性への傾斜

地球は文字通り居住可能に傾いている。NASAの資金提供を受けた研究者達は、93回のシミュレーションを行った結果、地球のような惑星の軌道が、陸上の生命体が繁栄するのに適したパラメータに関して、より明確な理解を得ることができた。

我々の惑星の日の長さ、その軸の傾き、その他の軌道のパラメータによって、表面全体の季節、太陽光、および温度が、我々が知っているような生命に適した範囲内で変化する。軌道が大きくなったり小さくなったり、回転が速くなったり遅くなったり、また傾きが大きく異なると、陸上に出現する生命にとって条件が難しくなる可能性がある。科学者達は、今、地球の軌道のパラメータに注目し、太陽系外に住む惑星の探索を絞り込んでいる。

研究者達は、主星から来るエネルギーが氷を溶かすほど強力であるが、水を沸騰させるほど強くない、「特別に閉ざされた領域(Goldilocks zone)」内を周回する以上の居住可能性があることを発見した。自転が遅く、日が地球の20日を超える惑星の場合、恒星が惑星の頭上にない長いストレッチから生じる可能性のある陸地の温度が低くなるため、居住可能性は大幅に低下する。より急速に回転する惑星の場合、その軸上の惑星の傾きは居住可能性にとって重要になる。

この研究は、NASAの宇宙および地球科学研究機会プログラムを通じて、ハビタブル・ワールド(Habitable Worlds)の助成金の下で資金提供された。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: James Riordon(著者名です)

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7月10日(木): 南極周辺の海面の塩分

2025年07月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙
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今日のテーマ: 南極周辺の海面の塩分
 
ヨーロッパ宇宙機関のSMOS衛星からのデータを使用して、科学者達は、南極海の驚くべき変化を明らかにした。海氷が急速に減少しているにもかかわらず、南極大陸周辺の表層の水はより塩分化している。この発見は、氷が溶けると、通常、海面水が新鮮になるので標準に反している。この遠隔地での変化は、全球の海流を混乱させ、気象のパターンに影響を与え、南極をはるかに超えた生態系を変化させる可能性があり、その影響は広範囲に及ぶ。

このイメージは、PNASの論文「Rising surface salinity and declining sea ice: a new Southern Ocean state revealed by satellites」から抜粋した、2011年と2023年の海面の塩分濃度の変化を示している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。下記リンク先は詳しい記事のリンク先(英語)を示しています。

<出典>: Week in images (ESA)
 
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7月9日(水):星間彗星3I/ATLAS 

2025年07月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 星間彗星3I/ATLAS

<参考>: 7月6日の記事参照。

それは宇宙から来た。我々の太陽系の外からの天体が、今高速で通過している。

ガス状のコマから彗星に分類される3I/ATLASは、巨視的な天体の中では異星として特定された3番目の天体に過ぎない。

この注目の図では、彗星の軌道は白で表示され、木星、火星、地球の軌道は金色、赤色、青色で示されている。

現在、彗星3I/ATLASは太陽から木星までの距離にあるが、10月下旬に火星の軌道内に最も接近すると予想され、太陽に最も接近すると予想されている。

火星と木星の両方の近くを通過すると予想されているが、3I/ATLASは、地球の近くを通過するとは予想されてはいない。

彗星3I/ATLASの起源は不明である。初期の活動は比較的通常の彗星を示しているが、3I/ATLASの組成と性質に関する今後の観測は確実に続く。

<参考>: 地球上では、白亜紀末、恐竜、アンモナイト、ベレムナイト(矢石、箭石(やいし))、イノセラムス、厚歯二枚貝などがいっせいに絶滅して大きな生態系の変革が生じた。この大量絶滅の原因については、現在では、メキシコのユカタン半島への大隕石の衝突による、全球的な地球表層環境の激変と考えられている。この隕石はユカタン半島に現存する海中のクレータ跡から、直径10キロメートルほどとされている。今回の隕石は最大20キロメートルとされており(7月6日の記事参照)、もし、地球と衝突する経路にあったなら、最悪、人類が絶滅することもあり得ないことではない。この図は、今回の彗星が、太陽系外からの隕石と考えられる珍しさのほかに、地球と火星の間を通ると予想されていることからこの記事を優先的に取り上げた。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

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7月8日(火):月光を利用して宇宙からの計測を強化

2025年07月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: NASAの技術、月光を利用して宇宙からの計測を強化

<イメージの説明>: この視覚化は、Arcstoneが、軌道上で月の反射率を測定しながらどのように動作し、将来の地球観測リモートセンサーの新しい較正基準をどのように確立するかを示している。

NASAは、軌道上の地球観測センサーからのデータの品質を向上させるために、Arcstoneと呼ばれる独自の機器を打上げる。この技術実証では、月較正と呼ばれる技術、月から反射された太陽光を測定する。このような月面スペクトル反射率の測定は、最終的には、国際的な科学コミュニティや商業宇宙産業全体で使用するための高精度で普遍的な基準を設定するために使用できる。

衛星センサーと航空機搭載センサーが適切に機能していることを確認するために、研究者達は、センサーの測定値を既知の標準測定値と比較してそれらを校正する。Arcstoneは、地球を観測する軌道上の機器によって収集された科学データを較正および改善する方法として、宇宙からの月反射率の測定に特化した最初のミッションとなる。

宇宙からのリモートセンシングにおける最も困難な作業のひとつは、軌道上で必要な機器のキャリブレーション精度を達成することである。月は、地球の大気圏外にある優れた利用可能な校正源である。月から反射される光は非常に安定しており、非常に高い詳細レベルで測定可能である。Arcstoneの目標は、月面キャリブレーションの精度を向上させ、今後、何世代にもわたって、宇宙搭載型リモートセンシングデータの品質を向上させることにある。

計画されている6か月のミッションを通じて、Arcstoneは、分光計を使って月のスペクトル反射率を測定する。小型のキューブサットのライドシェアとして6月下旬に打上げられるArcstoneは、軌道に到達してから約3週間後に、ファーストライトと呼ばれるマイルストーンであるデータの収集を開始する。

<ひとこと>: 以上要点のみ。これは6月20日付の記事です。イメージのリンク先は動画 .mp4 です。

<出典>: Charles G. Hatfield(著者名です)

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7月7日(月):すばる望遠鏡25周年記念

2025年07月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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確定次第改めてお知らせします。なお、このページは、しばらくそのまま続けます。

今日のテーマ: すばる望遠鏡25周年記念画像集とGALAXY CRUISE

<前書き>: 暑い日が続いていますが、今日は「七夕」ですね! 夜空の観測では世界的に知られた日本の「すばる望遠鏡」を振り返ってみましょう。

2025年3月にすばる望遠鏡25周年記念画像集が出版されました。超広視野主焦点カメラHSCが捉えた銀河満載の画像集とGALAXY CRUISEの関連性を見てみましょう。

GALAXY CRUISEにご乗船の皆様、こんにちは。操舵手(プロジェクトコーディネーター)で臼田-佐藤功美子です。国立天文台ハワイ観測所の広報普及を担当していますが、昨年度はすばる望遠鏡が初観測(ファーストライト)から25周年を迎えた数々の記念事業を行い、2024年10月1日NEWS記事にて、GALAXY CRUISEメインクルーの活躍をご紹介いたしました。そして、2025年3月下旬、すばる望遠鏡25周年記念画像集「すばる望遠鏡 宇宙の神秘を探る」を株式会社クレヴィス(以下、クレヴィス社)の協力を得て出版いたしました。今回は画像集とGALAXY CRUISEのつながりについて触れたいと思います。

すばる望遠鏡天体画像集はファーストライトから10周年を迎えた2009年に出版されたきりでした。GALAXY CRUISEでも使われている、2014年から約7年にわたってHSCで大規模に観測されたすばる戦略枠プログラム(HSC-SSP)で取得された高品質かつ広大な宇宙画像で、2冊目の画像集が出版できないかと考え、HSC-SSPをリードされていた田中賢幸船長に話を持ちかけたのです。そして、「画像集の出版は私の夢です」という強大な後押しが得られたことにより、すぐに渡部潤一 国立天文台教授にお願いして、写真集「ハッブル宇宙望遠鏡 探究と発見のまなざし EYES OF HUBBLE」を出版されたクレヴィス社をご紹介いただきました。田中船長主導で企画書をクレヴィス社に提出し、画像集出版の検討が始まりました。しばらくして、広報で数々のすばる望遠鏡25周年事業を始めた頃、HSCに加えて他の観測装置で撮られた画像も含めた、すばる望遠鏡25周年記念画像集として出版の準備が始まりました。

天体画像集は通常、天体をほぼ距離順、太陽系天体から遠方宇宙まで並べる(またはその逆の)章立てが多いように思われますが、本書籍最大の売りは、2009年画像集には含まれていない、市民天文学者の皆様もよくご存知のHSC-SSPに写りこんでいる多様な銀河です。そこで、画像数のバランスも考慮して、画像紹介の章「II すばる望遠鏡 宇宙の神秘を探る」は「1. 銀河の世界」「2. 躍動する銀河」「3. 銀河団と遠方宇宙」「4. 天の川銀河 星の一生(輪廻)」「5. 惑星系の誕生と太陽系天体」というセクション(節)に決まりました。最初の2節で、GALAXY CRUISEでお馴染みのHSCが捉えた数々の銀河(他の装置で撮られた画像も含まれています)をご紹介していますが、II章158ページ中でこの2節が83ページと半数以上を占めます。このページ数は、HSCが捉えた銀河がいかに多く多様性であるかを物語っています。

画像集はあくまで、すばる望遠鏡が捉えた美しい天体画像をお楽しみいただくのが第一目的ですが、画像をよりお楽しみいただくための解説ページやコラムを随時挿入しています。その中で、田中船長が執筆した「銀河の多様性」は、どこかで読んだことのある内容、見たことのある図だとお気づきになられたかもしれません。そうです!2020年5月1日NEWS記事「GALAXY CRUISEとハッブル分類」がもとになった解説記事です。安藤誠航海士によるコラム記事「ポツンと存在する渦巻銀河」は、2023年4月1日NEWS記事「銀河の大都市と不思議な形の銀河たち」の「銀河の形と環境」がもとになっていることにお気づきになるでしょう。それから、該当NEWS記事はありませんが、コラム記事「銀河に見られる赤い光」は、主に渦巻銀河の渦状腕に沿って見られる大質量星形成領域(HII領域)と、オリオン大星雲など私たちの天の川銀河(銀河系)内で見られる個々のHII領域をつなげたくて、書かせていただきました。実は、画像を見る際に役立つ豆知識を伝えるコラムを随時挿入したい、と私の方から出版社にご提案したのは、このHII領域の解説がきっかけでした。

--- 以下、下記の国立天文台のサイトから。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

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7月5日(土):星間彗星3I/ATLASを観測

2025年07月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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 今日のテーマ: ヨーロッパ宇宙機関、星間彗星3I/ATLASを観測(急報)

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の惑星防衛局の一部である地球近傍天体調整センター(NEOCC:Near-Earth Object Coordination Centre)の天文学者達は、2025年7月2日に新たに発見された星間彗星(interstellar comet)3I/ATLASの観測を行った。---注:星間彗星とは太陽系の外からの彗星を意味する。このイメージはgif動画です。イメージをクリック(タップ)してご覧ください。

この彗星は、2017年の有名な1I/オウムアムア彗星、2019年の2I/ボリソフ彗星に続く、これまでに観測された3番目の星間彗星である。2025年7月1日、チリのリオ・ウルタドにある小惑星地球衝突ラストアラートシステム(ATLAS)望遠鏡によって初めて発見された。

その異常な軌道は、すぐに、それが星間空間から来たという疑惑を引き起こした。これは後に世界中の天文学者達によって確認され、この天体は正式な名称である3I/ATLASと命名され、3番目に知られている星間天体としての地位を示した。

7月3日現在、3I/ATLASは、太陽から約6億7000万キロメートル離れており、2025年10月下旬に火星の軌道のすぐ内側を通過して最接近する。幅は最大20キロメートルと考えられており、太陽に対して約60キロメートル/秒で移動している。地球に危険を及ぼすことはなく、地球と太陽の間の距離の1.5倍以上である2億4000万キロメートル以上に近づくことはない。

この観測は、ヨーロッパ宇宙機関の天文学者達が専用の観測時間を割り当てる望遠鏡の1つである、ハワイのラスカンブレス天文台望遠鏡を使用して行われた。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Comet Interceptor

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7月5日(土):天王星と四つの大きな衛星

2025年07月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 天王星と四つの大きな衛星

天文学者達は、NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡を使って、天王星の4つの大きな衛星を調査した。地球から32億キロメートルの距離にある氷の衛星、アリエル(Ariel)、ウンブリエル(Umbriel)、タイタニア(Titania)、オベロン(Oberon)が、小さな光の点で表れている。しかし、ハッブル宇宙望遠鏡の紫外線機能を利用することで、天文学者達は、ハッブル宇宙望遠鏡の表面の特性を推測することができた。

科学者達は、惑星の磁場によって衛星がツートンカラーになり、各月の後側が先頭の側(天王星の周りを回る半球)よりも暗くなると予測した。しかし、驚くべきことに、彼らは外側の2つの大きな衛星、タイタニアとオベロンで反対のことを発見した。これらの衛星は、軌道に沿って移動するときにフロントガラスの上の虫のようにダストを掃くために、先頭の側が暗く見える。

これらはまた、2つの内側の月、アリエルとウンブリエルを暗いダストから守っているように見える。内側の月は左右の明るさに違いはない。

[画像の説明: 4 つの小さな白い点が、右上から左下へ広く間隔を空けて表示されている。これらの白い点は黒一色の背景に表示されている。5 番目の小さな白い点は、黒い背景にあるはるかに大きな青い球体に重ねられている。このミディアムブルーの球体には、ピンク、ホワイト、および明るいブルーの斜めの縞模様がある。また、この縞模様の球体には、白い点のすぐ右側、僅かに下にある小さな黒い点が重なっている。白い点や縞模様と同じ急な対角線上の角度で青い球体を取り囲むのは、薄く、幽霊のような、白い、土星のようなリングである。4 つの白い点には、右上から左下に "Titania"、"Oberon"、"Umbriel"、"Miranda" というラベルが付けられている。白い点とそれに付随する黒い点は、どちらも青い球体に重ねられており、「アリエルと影(Ariel and shadow)」とラベル付けされている。青い球体を囲むかすかな土星のようなリングは、単に「リング(rings)」とラベル付けされている。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Hubble(ESA)

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7月4日(金):広大な「行方不明」物質を発見

2025年07月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 「行方不明」の物質の広大なフィラメントを発見

天文学者達は、4つの銀河団をつなぐ高温ガスの巨大なフィラメントを発見した。我々の銀河系の10倍の質量を持つこの筋には、宇宙の「行方不明」の物質の一部が含まれている可能性があり、数十年にわたる謎を解き明かしている。

天文学者達は、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のXMM-NewtonとJAXAのすざくX線宇宙望遠鏡を使ってこれを発見した。局所宇宙の「通常」物質の3分の1以上が欠けている。まだ見つかっていないが、宇宙のモデルを適切に機能させるためには必要である。

このモデルは、このとらえどころのない物質が、最も密度の高い空間を橋渡しする長いガスの列、またはフィラメントに存在する可能性があることを示唆している。以前にフィラメントを見つけたことがあるが、その特性を理解するのは難しい。それらは、一般的にかすかであり、近くにある銀河、ブラックホール、その他の物体の光からその光を分離するのが困難である。

この新しい調査は、まさにこれを行った初めての研究の1つであり、天文学者達は、ヨーロッパ宇宙機関のXMM-NewtonとJAXAの朱雀(すざく)X線宇宙望遠鏡を使って、近くの宇宙の4つの銀河団の間に伸びる高温ガスの単一のフィラメントを見つけて正確に特徴付けた。

左上のイメージでは、一方の端に2つ、もう一方の端に2つの4つの銀河団をつなぐ新しいフィラメントを示している。これらの集団は、色で囲まれた4つの白い点、フィラメントの下部と上部の明るいスポットとして表れている。紫のまだら模様の帯がこれらの明るい点の間に伸び、周囲の黒い空に対して明るく際立っている。これは、これまで見られなかったX線を放出する高温ガスのフィラメントであり、「欠落している」物質の塊が含まれている。

紫色の帯は朱雀のデータである。天文学者達は、XMM-Newtonを使って、フィラメントからX線の「汚染」源を特定して除去することができ、「欠落している」物質の純粋な糸を残すことができた。これらの発生源は、ここでは、フィラメントの放出によってちりばめられた明るい点と、フィラメントの放出から取り除かれた点として見ることができる。(注:左右の比較の図を動かして見るにはイメージのリンク先から)

ヨーロッパ宇宙機関のXMM-Newtonの例では、このフィラメントは、ミルキーウェイ銀河の約10倍の質量を含み、一方の端に2つ、もう一方の端に2つの、計4つの銀河団を接続している。すべては、近くの宇宙で最も巨大な構造の1つを形成する8000以上の銀河の集まりであるシャープレイ超銀河団の一部である。

これらのフィラメントは、超銀河団を通って対角線上に2300万光年に伸びており、これはミルキーウェイ銀河の端から端までの約230倍に相当する。

<下のイメージの説明>: このフィラメントは、天文学者達が見つけるのが非常に難しいことが証明されている「通常物質」の一種、まだらの黒黄色で表された高温の銀河間ガスで構成されている。

--- 以下略。

<ひとこと>: 記事は独自に編集しています。大判はイメージのリンクから。左上の比較イメージは下記リンク(原典)から。

<出典>: XMM-Newton

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7月3日(木):南ヨーロッパは焼けるように暑い

2025年07月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 南ヨーロッパの陸と海は焼けるように暑い

強力な熱波が南ヨーロッパと北アフリカの大部分を襲い、季節的な基準を超えて気温が押し上げられ、広範囲にわたる健康と山火事の警報が発令されている。最も大きな打撃を受けている国は、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャ、キプロス、アルジェリアである。

このイメージは、2025年6月29日の朝の、重なり合う五つの軌道通過からの合成であり、コペルニクス・センチネル3号ミッションの海面および陸面温度放射計によって撮影された。装置の名前が示すように、このイメージは、気温ではなく地表の温度を明らかにしている。気温の測定とは異なり、この衛星の機器は、通常は気温よりも高い、地球の表面から放出される実際の熱エネルギーを測定している。イメージのリンク先は高解像度の注釈付きイメージを表示している。

暑いのは陸地の表面だけでなく、地中海の海面も暑い。---このイメージではコペルニクス海洋サービスからの情報を使用して示している。

地表温度の監視は、天候や気象パターンの理解と予測、山火事のリスクの追跡、灌漑計画による農家の支援、暑さを軽減するための都市設計の指針として非常に重要である。

現在の熱波は、一般に「ヒートドーム(heat dome)」と呼ばれる西ヨーロッパ上空で停滞している高気圧によって引き起こされている。このシステムは蓋のように機能し、高温で乾燥した空気を閉じ込め、時間の経過とともに温度を増幅する。東に移動すると、北アフリカからさらに熱風が引き込まれ、地域全体の極端な暑さがさらに悪化する。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>:  Observing the Earth (ESA)

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7月2日(水):弱まる海洋コンベヤーを検出する

2025年07月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

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今日のテーマ: 弱まりつつある海洋コンベヤーを検出する

リビング・プラネット・シンポジウム(Living Planet Symposium)の参加者達は、ヨーロッパ宇宙機関の次世代重力ミッションが、地球を温暖化させる重要な海洋循環システムを直接追跡する最初の機会を提供する可能性があると聞いている。

問題の海洋循環システムは、大西洋南北逆転循環(AMOC:Atlantic Meridional Overturning Circulation)と呼ばれ、メキシコ湾流を含む海流の複雑なネットワークであり、地球の気象を調節する上で重要な役割を果たしている。

AMOCは、上層部の暖かい水を、熱帯地方から大西洋へ北へ運んでいる。水が北大西洋に到達すると、熱が大気中に放出されて冷え密度が増し、表の層が沈む。この冷たく深い水は、その後南に流れ、最終的には南の海における風による湧昇と混合のプロセスを通じて表面に戻る。

AMOCは、暖かい水を北に、冷たい水を南に移動させることによって、地球の気象システムにおける重要なエンジンとなり、地球のエネルギーバランスを維持するのに役立っている。その核心は、北欧の海とラブラドール海での北大西洋深層水の形成であるが、現在脅威にさらされているのはこのプロセスである。氷の融解による急速な温暖化と淡水流出の増加により、このプロセスが混乱し、AMOCが深刻なリスクにさらされている。

最近の分析では、AMOCが重大な転換点に近づいている可能性があることを示唆している。この崩壊は、突然の地球規模の気候変動を引き起こし、逆説的にヨーロッパの一部に極端な寒さをもたらす可能性がある。例えば、ロンドンでは気温が7°Cも急降下し、インフラ、経済、社会の安定に壊滅的な影響を与える可能性がある。

2004年以来、RAPIDプロジェクトは、モロッコからフロリダまで、北緯26度で大西洋を横断する一連の機器を維持し、表面から海底まで、温度、塩分、流速を継続的に測定してきた。

これらのin-situ測定によって、2010年以降、AMOCは強度を失っていることが明らかになった。

しかし、RAPIDアレイの維持には費用がかかり、労働集約的であり、単一の緯度に限定されているため、科学者達は、AMOCの、より広範で継続的な監視のために衛星に頼ることが増えている。

海洋の理論と数値モデルによると、AMOCの衛星測定可能な重要な特徴は、北大西洋西部の海底圧力への影響である。AMOCは宇宙から監視することができる。しかし、信号は狭く、検出が難しいため、ヨーロッパ宇宙機関の次世代重力ミッション(NGGM)への期待がかかる。

 

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Observing the Earth (ESA)

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