とうちゃんのぷらぷら日記

アウトドア系の日記及びうんちく

トランプ旋風 個人的まとめ

2017-02-04 23:52:02 | 日記
こうも反動は大きいものなのだろうか
オバマさんが大統領に就任した時、世界はこぞってオバマさんに期待した。

当時、アメリカは、リーマンブラザーズの破たんをきっかけに経済危機に陥っていた。アメリカは、世界を巻き込んだ金融破たんの連鎖を作りだした。

就任当初から社会主義とも思える政策を打ち出したオバマ大統領だったが、
経済の立ち直りは、皮肉にも経済的強者からはじまった。
打ちのめされた中産階級以下の人々との格差は広がるばかりとなった。
その後、世界もアメリカと同じような動きとなった。

初めに不満の狼煙をあげたのは、中東だった。
困窮した民衆は独裁政権を倒し、アラブの春と呼ばれた。
求心力を失った国家は、社会の秩序も崩壊し泥沼のような内戦へと進んでいった。
イラクのフセイン大統領の時代には、湾岸戦争という過剰な反応を見せたアメリカだったが、アメリカが恐れていた石油資源確保のリスクは、今やシェールオイルのおかげで目途が立った。
アメリカは、積極的に中東に介入する必要がなくなった。
ところが、中東の混乱の余波は、ヨーロッパに伝播した。
ヨーロッパ各国の治安は悪化し、経済的負担の問題で国民の不満が増大した。
当初はあり得ないと言われていたイギリスのEUからの離脱や、トランプ大統領誕生の引き金となった。

ここからが今の問題だ。
ここまでトランプ大統領は、大統領選で掲げた公約を誠実に果たそうとしているかのように見える。ところが関連諸機関との連携を欠いたスタンドプレーとなっており、トランプ支持層へのアピールが主な目的のようにも見える。トランプ大統領はどこまで本気なのだろうか。
確かにトランプ大統領は、これまでの政治家が行ってきた暗黙のルールを打ち破っているのは確かなようだ。
トランプ大統領は今後世界を俯瞰した政策を打ち出していけるのだろうか。
オバマ前大統領がこれまで地道に推進してきた政策や国家間の信頼関係を打ち砕くことは簡単だ。
新たに構築してゆく作業は、それよりはるかに難しい。

世界のグローバリズム的政策は転換期を迎えたのだろうか。