今日は建長寺の宝物風入れが最終日なので、一昨日の円覚寺に続いて建長寺にも出かけた。
夜討ち朝駆けではないが、9時前から押しかけ一番で宝物展に並ぶ。(9時からだった)
その前に境内の伽藍や庭園は、あらかた見学して気分を盛り上げておく。
宝物展には、中国伝来の絵画や磁器が多い。
順路の出だし「蓮華図」顔輝筆(元時代)が美しい。
第一会場の終わりの方には牧谿の猿猴図がある。(円覚寺にも小ぶりな掛け軸があった)
建長寺では、この二幅の猿猴図に釈迦三尊図(伝、張思恭筆)を真ん中にして三幅で掛けるんだそうだ。
宝冠釈迦如来坐像、獅子型大香炉にも注目。
第二会場には、有名な蘭渓道隆像がある。ところが思った以上にすすけていて何が書いてあるのかよくわからない。あの独特な頂相も判別できないような状態だ。円覚寺の無学祖元像や無準師範像なども同じような状態だった。
他では、大覚禅師遺愛の円艦(逗子のようなもの)蜀江錦(蜀の国で織られた生地だが、ち密な文様が織り込まれている)が心に残った。
第一会場と第二会場の間には、けんちん汁のコーナーがあった。
500円だったがもちろん食べた。
本家本元のけんちん汁が食べられる機会なんてめったにない。
具は
大根
里芋
ごぼう
豆腐
こんにゃく
干し椎茸
にんじん
蓮根
菜っ葉(なんの菜っ葉なのか分からなかった。癖のない味だった)
以上だったと思う。
汁は、あっさりとした味だ。
続いて法堂でお坊さんの法話を聴く。
般若心経なんかも一緒に唱える。
木魚でなく太鼓の拍子だ。
帰りはハイキングコースから北鎌倉駅へ抜けた。
やや靄がかかっているが、富士山も見えた。