2013年後期の中国を予測する
2013-05-03
という本を読んでいます。WAC文庫
宮崎正弘、石平共著4月26日初版発
行ですから、超新刊です。この2人
は中国に対して厳しい見方をする
中国ウオッチャーですから、中国は
間も無く瓦解すると言う結論である
ことは読む前から判っています。
私の関心はその論拠がどれくらい
確度が高いかという点です。昨年
9月の反日暴動以来、中国のデモが
反日から反政府に替わってきている。
人々が何か有れば、すぐ集まる。
富の格差が拡大していて庶民の不満
が大きくなって社会に充満し、蠢い
ていると言う点です。私が先月天津
に行って見た限りでは判りません。
地方に行かないと判らないでしょう。
次の点は、中国共産党幹部が中国
から海外に脱出している現象です。
18,000人がアメリカ等へ財産を移管
しておりその額が3000億ドルとも
6000億ドルとも言われていること
です。共産党の幹部が自分の国の
将来に見切りをつけている。
米紙ニューヨーク・タイムズは、
裕福でない家庭の出身で庶民への
思いやりが深いことで知られる
中国の温家宝前首相に関し、指導
部入りした後に一族が巨額の財産を
蓄えていると報じた。
上記2点が崩壊の要因として一番
説得力が有るように思える。但し
中国政府は日本に対して戦争準備に
入るように指示し、尖閣の次に沖縄
を取ると、強気に出ているが、どち
らが本当の体制なのか。おそらく
どちらも本当なのだろう。
戦端は開かれるかもしれないが、
日本が最もやってはいけないことは
日本が先に手を出したと言う形です。
盧溝橋事件のように、実際は日本を
戦争に引きずり込む目的で劉小奇が
日中両国部隊に発砲したとされるが
国際宣伝戦で日本が先に発砲した
ことにされる。これが一番まずい
です。