日本受注逃す 2015-10-03
インドネシア高速鉄道の話である。
中国が受注を獲得し、日本はこれ
を逃して残念。安倍政権に痛手だ
と言って済む話ではない。
日本が商売が下手で、中国と競り
合って負けたのではない。深刻な
のはインドネシアが中国に取り込
まれていて、商売の競り合いに見
せかけて、日本から技術情報を出
させ、それが全部中国に流れたこ
とである。その仕掛けが最初から
仕組まれていたことである。
日本企業連合は、この新幹線工事
のため、各地で測量し土地の地質
などをしらべ、また随所にボーリ
ング調査を行って詳細な見積もり
を出した。このフィージビリティ
スタディに投じた費用は2億6000
万円。数年かけて作成した事前調
査を基礎とする見積もり報告書が、
そっくり中国に漏洩していた。つ
まり中国は、この日本の報告書を
もとに安い金額を書き入れて、イ
ンドネシア新政権に取り入って、
商談をものにしたのだ。
賄賂で転んだインドネシア政府高
官がいることに、もっと注目する
べきである。彼らと組んで中国は
最初から受注を確保し、その上、
日本の技術情報を盗み取ることに
まんまと成功したのだ。日本に
とって、本当に痛い。そして日本
はインドネシアとの付き合い方を
根本的に見直さなければならない、
そういう話なのである。
多額の賄賂をおくって商談を征した中国製高速鉄道が完成後に事故なく死者なく長年運行される事を願っていますが、とかく賄賂が有効に機能したような商談には事故は付きもので、それが判らないようなインドネシア政府高官もアホな、可哀そうな奴やろ。もっとも現・習近平の共産党一党独裁中国が今後20年もつづくとは思えないけどね。