ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

ホロリの夕暮れ

2008-06-30 | 0~1歳
 今朝はまだ雨の上がらないうちから散歩へ出たが、帰る頃には止んで涼やかな風が吹いていた。あれくらいが一番過ごしやすいだろうな、毛皮くんには。

 日中はゆっくり休み、夕方からはずっと外だ。今苦労しているのは道を行く散歩犬達に吠えること。遊びたい!という声の時もあれば警戒心あらわな時もある。いろいろやってみたが、最近新しい発見があった。吠え始めてからであっても、名前を呼んでボールを転がすとそちらへ反応するのだ。そうそう、喧嘩なんかよりスポーツだよ。「入り口」はこれでいい。吠えることが不要であると伝え続けながら、それを定着させる「出口」を作りたい。時間がかかっても少しずつ進むのみ。

 犬との上下関係を説く説は絶大だが、実際に一緒に暮らしてみると似て非なるものを感じることが多い。これほどの知性を持ちながら、別の科・属・種の生物を同一集団のリーダーなどと認めるものだろうか?ヒトが上下と位置付けるものは、犬達に非常な理解を要請した共生関係ではないのだろうか。家族としての根源的な必要性に変わりはないのだから、どうでもいいことなのだけれど。

 夕方はバセンジーO君のママが遊びに来てくれた。「吠えるの、結構気にしてる頃かなーと思って」。ええ、まさにその通りです。ママはアリエスと上手に遊んでくれたうえ、さっさと座り伏せもできるおいでといえばすぐに来る、こんなにいい子だなんてすごいことよと褒めてくださったのだ。後姿を見たが歩くのも上手、人にも吠えなくなったし素直に遊んでとってもいい子よ。・・・そうだ。できないことを数え上げる親であったら、どんなに嫌な毎日だろう。本当なら私が認めるべき彼の成長。「褒めて伸ばす」とかそういうものでなく、彼に関しては絶対に大丈夫だと信じている信念を、もっと表現すべきなんだろう。そうだったな。ママは、「アリ子さんがすごく努力してることも、みんな知ってるよ」と言った。なんかノックアウトされちゃったな。ほんとにありがたいことだ。

 アリエスは夜やっと家に入るとたらふく食事をし、バタッと眠った。いろいろあっても、楽しかったなと眠ってくれたらいい。また明日も一緒だよ。

雨の日

2008-06-29 | 0~1歳


 夕方に小降りになったわずかの間は庭で疾走することができたが、あとは室内。アリエスよりこっちの方がつまらない。何かして遊びたい。いらなくなった布きれを使い、新体操のリボンの要領でヒラヒラしながら廊下を走るとアリエスも大喜び。まさに狩猟本能だろう、捕まえようとやっきになる。まあそんなおもちゃがもつのも10分くらいだが。よく弾む小さなボールをタオルで包んで縛り、引っ張り合ったり投げたりするのも楽しい。ボールをもらうとすぐミッチミッチと噛み始めるが、廊下の曲がり角に隠れていると急に我に帰って探しに来る。そこで「ワーッ」と飛び出すと、これまた大喜び。鹿のように弓なりに、しかも後ろへ飛び跳ねながら追いかけられるスリルを満喫している。次にまた隠れると、今度は恐る恐る角をのぞきに来る。結構息が上がるので、外に行けない日にはこの「かくれんぼおにごっこ」はいい。

 頭を使う遊びも。トリーツを両手でキャッチボールするのを見せながら、最後にどっちの手に隠したかをアリエスが当てる。両方に匂いがついているのでわりに外れる。鼻力だけじゃだめだよー。いつももらえるおやつは小さくちぎったものが多いので、時々大きな塊であげるとくわえたまま戸惑った顔をする。「いいのー?」とこちらを見上げるので、いいよと言うと陣地に飛んで行き、向こうを向いて食べる。「やっぱりダメ」と取り上げられないように。

 上の写真は4月、下は最近のもの。顔が長くなり、顔に占める耳の割合が減った。確実に大人になっているな。見た目は、ね・・・

 

自然を思う(ちょっと)

2008-06-28 | 0~1歳






 アリエスがやってきた頃はトイレを失敗させないためにリビングで寝起きを共にし、夜中の排泄も必ずつきあった。2時間ごとくらいに起きていたかな。それから考えるに、本当に今は楽ちんだ。早朝の散歩に起きるのもあまり苦ではない。夏には6時の日射しがもう暑いが、それまでのわずか1-2時間を一緒に使う充実感。きっちり運動したぞと。私は昔から夕焼けがあまり好きではない。みんなが引き上げていく薄暮の時間帯は、なんとなく寂しいのだ。そのかわり朝焼けが大好き。ヒマな学生時代は、朝日の昇るのが見たくて昼夜逆転していた時期もある。アリエスと過ごすともれなく明るさを増してゆく空を見、目を覚ます直前の街の静けさを味わえる。冬なら美しいdawn purpleが見られるだろう。楽しみなことだ。

 アリエスが庭で大の排泄をすると、新聞紙で取って上から砂か土をかぶせておく。芝生を見ていると、それが上から降ってきた時点でアリん子達が大慌てで逃げ出し、着地後は急いで戻ってくる。ダンゴ虫はのんびりと芝の峰を越えて近づき、蜂や昆虫も飛んでいる。犬の散歩中のうんちは街で問題になることが多いが、思えば人間がコンクリートで固めた道にぎっしり並び建つ家々、過剰な清潔意識とヒトの弱体化した免疫システム。本来動物の排泄は、ちゃんと自然のサイクルに組み込まれたものであり役割もあり、それにたぶんもう少しおおらかなものだったはずだ。ポトリと落とされた後完全に無動のコンクリートに比べ、土の回路は即座に対応し動き出して、なんとも見事なものだ。現実的には片付けない飼い主は論外ではあるが、なんだか自分も足の下の世界を凝視するのも久しぶりのことでいろいろ考えてしまった。この芝生も、毎日駆けて踏みつければはげるだろと思うが、アリエスが踏んでも大丈夫なのだ。私の運動靴のゴム底だけが、植物を傷めている。

 階段のかわりに水辺の遊歩道の土手を昇り降りすることにした。関節にもそのほうが良さそうだし、アリエスも楽しそう。朝から爆走するので、こっちがいつかコケるのは目に見えているが。合歓の木があって、花が散っている。

ブシュ男

2008-06-27 | 0~1歳




 アリエスは外に出る前、ダニよけのハーブを体にすり込む決まりになっている。そのボトルを手に取るとうれしそうに玄関へ走ってくる。そして階段横の壁に平行になり、頭を下げてピットインする。お祓いを受ける人のようで、神妙な姿がおかしくてならない。ハーブの微香は最近鼻についているみたいだ。塗ると急いでタタキに降りて「ここ掘れワンワン!」のようにタイルをひっかいたうえゴロリンゴロリンとする。鼻をぶしゅっと鳴らしながら。

 植え込みにボールが転がってしまい、もぐりこんでくわえて来るときも鼻ブシュをやる。あれはきっとドクダミの匂いでやられてるんだな。

 もうシャワーの水遊びが大っ好き。水の音がすると必ず顔をばっしゃんばっしゃん。もれなく耳も・・・それだけのデカ耳なんだから、少しは考えたら。時々かゆそうにしているのでアルカリイオン水をティッシュに含ませて届くところまで手を入れて拭う。結構汚れてるのでびっくりだ。

 

起床太鼓

2008-06-26 | 0~1歳




 アリエスは朝先に目が覚めても、私が動き出すのをゴロ寝をしているかおもちゃをかじるかして待つ。起き上がるのを見ると、しっぽを大きく振って挨拶する。アリ子母が「朝、太鼓の音がする」と言って不思議がっていたが、実はあれはアリエスのしっぽが私のベッドの頭側の板にぶつかる音なのだ。起床太鼓ね。4時30分から40分までの間の、かなり正確なアラームだ。

 ここ2-3日は少し減ったけれど、大量に毛が抜けるのでアリ男がしきりに心配する。「ハゲるんじゃないの」・・・とても他人事ではないのだろう。

 毛といえば、最近いやに毛艶がいい。鮭をたくさん食べ始めてからだ。サーモンオイルは肌に良いとは聞いていたが、こんな効果もあるんだな。アリ男も、どう。

 私の大好物、アリ子母のポトフ。アリエスの大好きな牛すじ肉はこうなる前に分けられ、水煮か蒸しで供される。これをあげると、いつまでもいつまでも私達の手をペロペロ。